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PROJECT

PROJECT01

通信キャリアの強みを活かし
ネットワークを次の次元へ

「次世代型ネットワーク」開発プロジェクト

MEMBER

  • 滕 文娜

    滕 文娜

    Fumina Teng

    ネットワークサービス部
    テクノロジー部門
    社会理工学研究科修了
    2012年入社

  • 上野 幸杜

    上野 幸杜

    Yukito Ueno

    技術開発部
    政策・メディア研究科修了
    2016年入社

  • 亀井 貴行

    亀井 貴行

    Takayuki Kamei

    技術開発部
    理工学研究科修了
    2013年入社

  • 中村 真美

    中村 真美

    Mami Nakamura

    ネットワークサービス部
    テクノロジー部門
    総合政策学部卒業
    2016年入社

※取材内容は2018年1月時点のものです。

BEFORE

確実性と重要性に配慮した
高品質な回線サービスを提供

AFTER

新技術の活用により柔軟性と迅速性を
兼ね備えた回線サービスを提供

ネットワークのニーズが変わってきた

IoTやクラウドサービスの発展に伴い、最先端ICTを支えるネットワークの進化も加速している。社会におけるネットワークの重要性がより一層増し、利用用途が多様化していく中で、NTT Comが果たすべき役割も徐々に変わってきている。ネットワークサービスも、クラウドサービスのように柔軟性やスピードが求められるようになってきたのだ。
いわゆる回線サービスとしてのネットワークサービスは、NTT Comの本業中の本業だ。しかし、単なる回線サービスだけでは多様化していくニーズにタイムリーに対応できず、将来的にサービスが行き詰まってしまう可能性もある。
そこで、高付加価値のサービスの創出をテーマに掲げるNTT Comは、ネットワークを構成する通信機器などをソフトウェアで一括制御するSDN(Software-Defined Network)や、ネットワーク機能を汎用サーバー上で実現するNFV(Network Function Virtualization)を活用したネットワークサービスとして、最新技術であるSD-WAN(Software Defined-WAN)を用いた商用サービス「SD-NS(Software Defined Network Service)」の開発を開始した。最新技術によって、NTT Comの事業の柱であるネットワークサービスを新しいステージに引き上げようとする試みが始まったのだ。

SD-WANで企業間ネットワークの課題を解決

SD-WANの特徴は、インターネット回線とプライベートな専用回線とのハイブリッド構造にある。そして、それらは通信内容に応じて動的に切り替えることが可能だ。これまで、多くの企業は確実性と重要性の高い業務の円滑な遂行のために、プライベートな専用回線を用いてきたが、こうした回線は高価であり、その管理コストも多大であった。しかし、必ずしも企業の中で通信のすべてにおいて、確実性と重要性を高める必要はない。例えば、経営層のテレビ会議の通信と、社内の一般的なWebサイト閲覧の通信では、その重要性や求められる確実性はまったく異なる。そこで、SD-WANによって仮想ネットワークを構築すれば、通信内容に応じてダイナミックにネットワークの品質を切り替え、大幅な管理の自動化によって回線の稼働削減も可能となる。また、柔軟性の高いネットワークを提供できるだけでなく、コスト面においてもメリットが非常に大きい。

こうしたネットワークサービスを実現するために、新技術の見極めや選定と検証を行ったのが技術開発部の上野と亀井だ。しかし、検証の基盤となる環境構築でさえ、一筋縄ではいかなかったという。
「商用サービスとしてお客さまに提供することを考えると、小さな基盤の上では検証になりません。いかに実環境に近い基盤を維持するか、という点に大きな課題がありました。その規模の大きさは、一個のISP(Internet Service Provider)を管理していると言っても過言ではないほど。検証環境でありながら、商用サービスと比較しても遜色ない規模でした」(上野)

対談風景

前例のない新技術や機能に挑んでいく

その後、上野が構築した大規模検証環境において、技術検証を行ったのが亀井だ。SDNやNFVはまさに黎明期にあるため、さまざまな技術が存在し、玉石混交の様相を呈している。そのため、それらの技術の選定には並々ならぬ苦労があったようだ。
「正解のない世界であり、必要とされる知識の幅の広さにも苦労しました。ルーティングやスイッチングといった従来のネットワークの知識だけでは対応できず、多種多様な技術について新たに知識を習得する必要がありました。自分自身がマルチプレイヤーになる必要があったのです」(亀井)

そして、上野と亀井からバトンタッチを受け、実際のサービス開発に尽力したのがネットワークサービス部の滕と中村だった。サービスの申し込みやネットワーク構成の変更にフルオンデマンドで瞬時に対応し、トラフィックの増大や用途に応じた回線の切り替えなど、今までになかった高度なネットワークの活用方法を提供することで、お客さまの利便性の向上・コストの最適化を実現した。また、お客さまのニーズに合わせた機能を迅速に提供するため、従来は半年から1年ほどかかっていた開発期間を約3ヵ月にまで短縮した。なぜ、それだけ大幅な短縮化が実現できたのか。滕と中村は、「内製化を進めたことが大きな要因です。お客さまの要望に合わせた形で迅速に機能を提供できることで、お客さまへの提案の成約確率も大きく高まりました」と説明する。

ネットワークの業界地図は塗り替えられていく

SDN/NFVを用いて、新たなネットワークサービスを生み出すという挑戦。メンバーたちは、その感触を「新しいマーケットをつくっているようだ」と表現する。事実、SD-NSはSD-WANを使った商用サービスの先駆けとなった。
ネットワークの在り方が変わってきたことで、ルーターなどネットワーク機器のメーカーが中心だった時代から、業界内のプレーヤーも変わってきた。NTT ComがSDN/NFVを用いた新しいサービス創出に挑戦するのは、地殻変動を続けるネットワークの世界において、今後も存在感を持ち続けるために必要な事業だという切迫感もある。

「今までは通信キャリアだけが競合でしたが、今後は優れたアプリケーションをつくれるプレーヤーもNTT Comのライバルになることでしょう」(亀井)
混沌とした世界の中でSD-NSの商用化にたどり着いたとはいえ、まだ終わりではない。今後はネットワーク以外のライバルも視野に入れながら、通信キャリアとしての強みを活かし、お客さまのビジネスがより自由に、よりスピーディに展開できるネットワークサービスを創出し続けていかねばならない。ネットワーク業界のトップランナーとして、NTT Comにとって絶対に譲れない戦いはまだ続いていく。

対談風景

PROJECT INDEX

  • PROJECT01

    リアルタイム通信の
    新たなプラットフォームを創造せよ

    「SkyWay」開発プロジェクト

  • PROJECT02

    通信キャリアの強みを活かし
    ネットワークを次の次元へ

    「次世代型ネットワーク」開発プロジェクト

  • PROJECT03

    あらゆる脅威から
    2020年の日本を守る

    「セキュリティ向上」プロジェクト

  • PROJECT04

    ディープラーニングにより
    製造業全体の課題を解決する

    IoTデータ分析プロジェクト

  • PROJECT05

    OpenStackコミュニティの発展をリードし
    オープンソースの機能水準を高めていく

    「クラウドサービス」開発プロジェクト

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