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PROJECT

PROJECT01

リアルタイム通信の
新たなプラットフォームを創造せよ

「SkyWay」開発プロジェクト

MEMBER

  • 岩瀬 義昌

    岩瀬 義昌

    Yoshimasa Iwase

    クラウドサービス部
    ホスティングサービス部門
    学際情報学専攻 修了
    2009年入社

  • 飯田 アレン 真人

    飯田 アレン 真人

    Alan Masato Iida

    技術開発部
    情報科学部 卒業
    2012年入社

  • 水嶋 彬貴

    水嶋 彬貴

    Yoshiki Mizushima

    技術開発部
    情報科学専攻 修了
    2010年入社

  • 仲 裕介

    仲 裕介

    Yusuke Naka

    クラウドサービス部
    ホスティングサービス部門
    知能情報工学部 卒業
    2007年入社

※取材内容は2018年1月時点のものです。

BEFORE

WebRTCの普及に向けて
技術やコストの壁が立ちはだかっている

AFTER

革新的なWebRTCのプラットフォームを生み出し
世界中にイノベーションを起こす

WebRTCでNTT Comの強みを活かす

長らく定まっていなかった仕様が統一に向かい、Appleが2017年にiOS/macOS版Safariで正式サポートすることにより、大きく裾野が広がり始めているWebRTC。WebRTC (Web Real-time Communication) はWebブラウザーベースのビデオ・音声通話、データー通信を実現するリアルタイムコミュニケーションの標準技術であり、NTT Comではエンジニア向けのWebRTCプラットフォームとして「SkyWay」を提供している。「SkyWay」を利用すれば、短いコードを書くだけでアプリケーションやブラウザーにビデオ通話機能やP2P通信機能を組み込むことが可能となる。

今までは無料トライアル版のみ提供していたが、ユーザーが6500人を超え、2017年に公式サービスになった。時系列を辿ると、まだ日本でWebRTCがほとんど知られていなかった2012年、NTT ComのWebアプリケーション・エバンジェリストである小松がWebRTCの技術に注目。WebRTCはブラウザーで動作する技術でありながら通信とも密接に絡んでいるため、NTT Comが持つネットワーク事業者としての強みを発揮しながら、アプリケーションの上位レイヤーにおけるプレゼンスも高めることができる。そこで、ノウハウがほとんど存在しない段階からWebRTCの研究開発が始まった。

前例のない黎明期の技術を読み解く難しさ

SkyWayのプロジェクトチームは2013年に組成。SkyWayのプロダクトマネージャーの水嶋、SkyWayを開発者に使ってもらうための「DevRel (Developer Relations)」に取り組む仲、ソフトウェアエンジニアとして内製開発を進める飯田の3名が中心のチームだった。
当時は最小限のサーバーだけを提供し、開発に必要なAPIキーの発行・通知も自動化されておらず、Excelのマクロを書いて手作業で行っていたという。2014年、そこに岩瀬がTech Leadとして参加したことで開発は急加速。ダッシュボードが用意され、インフラ周りの自動化を進めていき、「急速にシステムらしくなっていった」と仲は振り返る。

当時、WebRTCに関する情報は世の中にほとんど存在しなかったため、岩瀬らはChromiumのソースコードの調査や、IETF/W3Cで規定される仕様を手探りで探求しつつ開発を進めていくことになった。「WebRTCはとても難しい世界です。その仕様を読み解いていくのは、今までの音声や映像などの技術の歴史を解きほぐしていくことに似ており、技術者として難しくも非常に面白みを感じる仕事でもありました」(岩瀬)
「当初苦労していたのは、仕様が頻繁に変わってしまうこと。仕様と実装が変わってしまい、突然動かなくなってしまうこともありました。そのため、できる限り仕様の変化をライブラリで吸収しなければいけませんでした」(飯田)

対談風景

「自分たちがやるべき」という使命感を持って

仕様の急な変更に加え、WebRTCはクライアントの環境に依存するという点でも難しさがあった。「SkyWayが動かない」という問い合わせがあった場合、SkyWayだけではなく、クライアント側の動作環境も考慮に入れて問題を切り分けていかなければならない。自動化によっていち早く問題を察知するため、自動化のテストを数多く実施した。また、日本でWebRTCに取り組む社外のエンジニアたちとも初期から連携して、業界全体のノウハウの蓄積にも貢献した。
また、コスト面においてはNTT Comが通信事業者であることの優位性が存分に発揮された。P2Pで通信する際にはTURNサーバーを設置する必要があるが、大量のトラフィックを処理する必要があるため、通常は莫大なコストがかかる。しかし、NTT Comは自身が通信事業者であることから、そのキャッシュアウトを最低限に抑えることができる。こうした中でサービスを存続できるのはNTT Comだからこそともいえる。さらに、水嶋によればコスト以外の面においても、NTT Comの優位性が発揮された部分は多いのだという。
「WebRTCでは低レイヤーの回線部分からメディアのコーデック、アプリケーションまで、幅広いレイヤーの知識が求められますが、キャッチアップできる会社はきわめて少なく、NTT Comの強みがいかんなく発揮されたといえるでしょう。その点でも、幅広くサービスを提供し、その分多くのレイヤーのエンジニアを有する私たちがやるべきミッションだという意識はありました」(水嶋)
「DevRel活動として、ハッカソンや勉強会の開催などを行ってきました。特にWebRTCの普及を目的として、2014年から約2ヵ月に1回のペースで続けている開発者向けのWebRTC Meetupでは、回を重ねる度に新たな参加者が増え、WebRTCが広まっている実感を得られました。」(仲)

SkyWay商用化の先にある景色

2017年、SkyWayの商用サービス化は、メンバーたちの念願だった。技術力を高めて、世の中に広く貢献したいという軸は変わらないが、同時に事業としても成功させたいという強い思いがあった。有償にすることで、よりチームを大きくし、機能の追加やサーバーの増強も可能になる。何よりも、長く使われるものにするためには、商用化することが不可欠であると考えていた。まさに、社会に対して、よりよいサービスを提供したいという思いからの商用化だった。また、商用サービス化した後も、SkyWayによるイノベーションをさらに活性化するとともに、開発者コミュニティを支援したいという想いで、無料トライアル版は提供を続けている。
商用化の背景にはユースケースの増加も大きい。SkyWayを利用したイノベーションは、既にいくつも生まれている。WebRTCはWeb会のための技術という認識が大きいが、オンライン英会話やオンライン遠隔診療など多種多様なサービスへの適用が可能である。また、音声や映像以外のデータも通信でき、遅延も少ないので、IoTやロボットの分野での活用も始まっている。
「WebRTCはこんなものかと思ってもらいたくない。プラットフォームを提供する立場として、WebRTCでできる範囲のことはすべてやりたい」(仲)
SkyWayがリアルタイム通信のプラットフォームのデファクトスタンダードになり、世の中のイノベーションに貢献していく。NTT Comは、技術を通じて社会へ貢献していこうと挑戦を続けている。

対談風景

PROJECT INDEX

  • PROJECT01

    リアルタイム通信の
    新たなプラットフォームを創造せよ

    「SkyWay」開発プロジェクト

  • PROJECT02

    通信キャリアの強みを活かし
    ネットワークを次の次元へ

    「次世代型ネットワーク」開発プロジェクト

  • PROJECT03

    あらゆる脅威から
    2020年の日本を守る

    「セキュリティ向上」プロジェクト

  • PROJECT04

    ディープラーニングにより
    製造業全体の課題を解決する

    IoTデータ分析プロジェクト

  • PROJECT05

    OpenStackコミュニティの発展をリードし
    オープンソースの機能水準を高めていく

    「クラウドサービス」開発プロジェクト

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