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創業から約200年の歴史を持つミツカングループは、1998年に分社型カンパニー制へ移行。グループ経営を統括するミツカングループ本社と、3つの事業カンパニーおよび3つの機能カンパニーに組織を再編した。各カンパニー長に業務執行権を委譲することで、多様な顧客ニーズに対応する意思決定の迅速化と、役割・責任の明確化を図っている。これに合わせて、同社では経営活動を支える基幹業務システムの見直しに着手した。 まずは1999年に、各グループの人材を集めた組織横断的なプロジェクトを発足。ERPパッケージを活用し、2003年末までに会計、生産、ロジスティックス、業績管理の各システムを順次稼動させている。
この時プロジェクトリーダーを務めたのが、現在、株式会社ミツカンビジテック 情報システム部で部長を務める堀口 辰男氏である。「再構築の結果、各カンパニーの意思決定支援と業績評価に必要な、日次での実績データなど各種情報を提供する仕組みが整えられ、経営の可視化に向けて大きく前進できました」と述べる。従来、業務別に構築していた汎用機やオフコンなどのレガシーシステムも、将来的な技術者の確保も考慮して、Webベースのオープンな新システムに統合した。 一方、心臓部にあたる基幹業務システムの刷新と並行する形で進められたのが、動脈となる情報ネットワークインフラの更改だ。従来のフレームリレーサービスではレスポンスが遅くなり、せっかく導入した新規アプリケーションが社内業務に根付かない可能性もあったからだ。 「Notesデータベースなどのクライアントサーバー型のアプリケーションや、Webアプリケーションのトラフィックが急増し、基幹業務系データの通信に悪影響を及ぼすこと懸念されました。それにもまして、苦心して基幹システムを構築しても、その性能を十分に発揮できる、安定したネットワークインフラが整備されていなければ、意味がなくなってしまいます」と株式会社ミツカンビジテック 情報システム 情報企画課 主任の桝田 浩司氏は基幹ネットワークの重要性を説明する。そこで、カンパニー制への移行から間を置かず、2000年頃よりネットワークの選定作業を本格化させたのである。 「経営トップからは、システムおよびネットワークの更改にあたって、何があっても顧客には迷惑をかけるなと厳命されていましたし、会社の基幹業務システムを支える以上、信頼性を最優先して選定を進めました」と堀口氏。同社では複数の広帯域ネットワークサービスを精査。信頼性と合わせてコストパフォーマンスも高いNTTコミュニケーションズの「Arcstar IP-VPN」を採用した。 「NTTコミュニケーションズは、システム全体の将来性を考えた提案力に優れていました。おかげで、高い業務の拡張性が得られました」と、株式会社ミツカンビジテック 情報システム部 情報企画課 課長の田平 浩樹氏。単なるコスト削減ではなく企業経営に直結する課題解決策までを考慮した、NTTコミュニケーションズの体系的な提案姿勢を高く評価しているのだ。 |