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長島 修 Osamu Nagashima

バックス・FB

長島 修

――ラグビーを始めたきっかけは

中学まではサッカーをやっていましたが、熊谷工業高校に入ったらサッカー部の先輩がラグビーをやっていて、その方に「大学に行きたいならラグビーやっとけ」と誘われたのがきっかけでした。いやそれは冗談です(笑)。熊谷工業はサッカーも強かったので当初ラグビー部に入ろうとは考えていなかったのですが、自分が入る前年に花園で優勝していたこともあって、ラグビーの方が県でトップを目指せると思い直して入部しました。

――その後帝京大学からNTT東日本に入部された経緯は?

僕が大学1年生の時に4年生だった先輩が当時のNTT東京にいらして、その先輩からいろいろと話を伺って、自分に向いていると考えて入部しました。自分のレベルでは一番上のリーグでレギュラーをやっていくのは難しいと思っていたし、それまで高校大学を始め小さい頃からスポーツにとことん打ち込んできたのでもういいかなと思って、勝負より楽しくラグビーをやりたいとの気持ちで入部を決めました。

――大学までで、気持ちの中で何か燃え尽きた部分があったのでしょうか?

燃え尽きたというのはありませんでしたが、もうこれ以上辛い事をしたくなかったという気持ちはありました。だけど、社会人になって実際に試合をして不甲斐無く負けたりするとやっぱり燃えてきて、ただ楽しくは出来ないんだなと。

――今までで一番記憶に残っている試合は?

2シーズン前(05-06シーズン)の三菱重工相模原に勝った試合です。入社してからずっと勝てそうで勝てなかった相手で、そのシーズンのリーグ2戦目で戦って大敗したんですが、その後秩父宮で行われたプレーオフでやっと勝てたんです。その時は僕もすごく調子が良くて、前半終了直前に距離の長いプレースキックを決めたのを覚えています。

――今季の目標を聞かせてください

全試合出場で、勝利に貢献するという事です。具体的な数字ですか?......キックの成功率は8割を超えたい、と言っておきましょう(笑)。

――長島選手がプレーで注目して欲しい点は?

注目ですか。ないです(笑)。特に足が速い訳でもないし、なんでしょうね。FBは常に一番後ろにいてそこを抜かれると問題なので、自分のプレースタイルとして心がけているのは、派手さはないですけど堅実なプレー、安定したプレーです。みんなから信頼されて「奴がいるから大丈夫だ」という気持ちを持ってもらいたいです。

――長島選手が、プレースキッカーになったきっかけは?

僕は高校も大学もキッカーとしては最初2番手だったんです。キッカーの2番手はなかなか出番も回ってこないので気楽な気持ちでいたんですけど、スタメンで蹴っていた選手がケガや調子が悪かったりではずれた時に蹴るようなったら、案外入っちゃったもので任されるようになりました。

試合風景

――プレースキッカーの魅力はなんでしょうか?

みんなが見てくれるし、注目してくれる。そして、誰にも邪魔にされずにプレーできるところです。

――キックを蹴る時は、どんな心境でしょう?

僕は蹴るまでの間が長いんですけど、集中しているので観客の声は聞こえなくなります。逆に観客の声援が聞こえている時は集中できていない時だと思います。僕は観客からのプレッシャーも全く感じない方ですね。

――集中する秘訣は何かありますか?

ボールを置いてから何歩下がって、横に何歩歩くかは決めていて、それからゴールを見て、ボールをじっと見つめ自分の気持ちが落ち着いたら蹴ります。特に秘訣はありませんが、練習時の成功したリズムを試合でもイメージして蹴ってます。

――元主将でもあるのですが、どうしたらチームがもっと良くなると考えていますか?

普段の練習でも、集中できているいい時間帯とそうでない時間帯があります。練習の2時間を通して集中し続けるのは難しいと思いますけど、種目ごとに必ずスイッチを入れて自分のトップでできるような形で練習をしていかなければダメだと思います。僕らベテランはそういう方向に持っていく立場であって、プレーや行動で示していければもっともっと良くなっていけると思っています。

試合風景2

――監督も成長を期待していたHB団には、ルーキーがスタメン起用されていますね

彼らは本当に良いプレーヤーです。が、まだ若いなとも思っています。良い時は良いですけど、悪くなった時にその流れをまだ自分達で変えられないかな。HB団はチームの指令塔なので二人とも落ち込んでしまうとチームも落ち込んでしまうので、二人をベテランが盛り上げて助けてやれればと思います。これはチームの課題にも似ていて、良い時はみな本当に良い動きをするんですけど、ちょっと自分達に不利な事があって逆境に立たされるとシュンとしてしまうところがあるんです。そこを変えていかないと今後勝ち抜いていくには厳しいかなと思っています。

――チームのアピールポイントは何でしょうか?

NTT ComのFW選手のサイズはトップイーストの中でも大きな方で、これまではそれでドンドン攻めていくというスタイルだったんですけども、今シーズンはそのFWが獲得したボールをバックスが華麗にトライできるチームにしていきたいので、そこを見てもらえると嬉しいですね。

――長島選手にとって、ラグビーの魅力とは?

うーん、球技であって球技でなく格闘技のような、でも球技なんですよね。他のスポーツと違って前に投げてはいけないとか、ボールの形も変っていますよね。でも一番の魅力は、球技スポーツの中で最も大人数で、全員が協力しあってトライという一つの目標を目指す点にあると思います。

――最後にファンに一言

今は本当に会社のバックアップも充実していて、また去年までと違ってたくさんの人が応援に来てくれるので、結果も求められますがそれをプレッシャーに感じずに、厳しくも楽しくやっていきたいと思います。応援を宜しくお願いします。