試合日程・結果

スクラムで圧倒され、勝機をつかめず。

ShiningArcs

9

VS

ヤマハ発動機ジュビロ

26

12月13日(土)、2ndステージ第3節は、強い風が吹く静岡・磐田のヤマハスタジアムで行われました。ヤマハ発動機と、今季2度目の対戦。1stステージでは、29-26でシャイニングアークスが勝利をもぎ取りました。ヤマハにとっては久々のホームで迎えるリベンジマッチであり、シャイニングアークスは2ndステージに入ってまだ勝ち星がなく、お互いに何がなんでも勝ちたい試合でした。

13時、ヤマハボールでキックオフ。立ち上がりは上々でした。ヤマハボールのモールがアンプレーアブルとなって、マイボールでファーストスクラムを組むと、ヤマハのコラプシングに。この日はフロントローの先発陣を入れ替えて臨んだシャイニングアークス、まずはスクラムでいいところを見せました。

◆前半5分、自陣22mライン付近で相手ボールのラインアウトをキープされ、ホールディングの反則を犯してしまいます。ヤマハはショットを選択。PG0-3

浅めのリスタートキックを自分たちで確保し、WTB鶴田諒が大外から上がっていこうという場面。しかし、これは惜しくもタッチに出されました。

前半10分ごろ、自陣22mラインの手前で相手ボールのラインアウト。ヤマハがキープしてボールを回しますが、ラックになると、激しいボール争奪戦の末にターンオーバー。FL山下弘資のボールキャリーやWTB鶴田のキックで陣を進めます。

前半11分ごろ、敵陣からヤマハのカウンターアタックを食らい、グラバーキックなどで一気に自陣ゴール前まで攻め込まれますが、ボールはデッドに。

●前半12分、WTB鶴田OUT、沼尻大輝IN。

◆前半19分、相手WTBに自陣ゴール前まで切り込まれ、オフサイドの反則。ヤマハのPG0-6

■前半21分、FB沼尻のタッチキックで大きく陣地を広げると、敵陣22mライン内のラインアウトからアタック。ヤマハがノットロールアウェーの反則を犯し、SOエルトン・ヤンチースのPG3-6

■前半29分、敵陣10mラインと22mラインの中間でマイボールのラインアウト。右辺から中央へ展開中、SH西村渉からパスを受けたSOヤンチースが迷わずDKを放ち、同点のゴール。6-6

ヤマハのリスタートキックがダイレクトタッチになり、センタースクラム。これもヤマハのコラプシングに。SOヤンチースがハーフウェイライン付近からPGを狙うも失敗。

◆ハーフウェイライン付近でのマイボールスクラムでコラプシングを取られ、自陣22mライン内で相手ボールのラインアウト。これをキープされ、前半35分、ヤマハのトライ。G6-13

前半を7点ビハインドで終え、選手同士、話し合いながらロッカールームへ引き上げたシャイニングアークス。ハーフタイム中に密なコミュニケーションを図りピッチに戻ります。しかし、前半途中から歯車が狂いだしたスクラムは、後半になっても修正することができませんでした。


■SOヤンチースのハイパントを相手がノックオン。アドバンテージを得て、ヤンチースがパスフェイントを入れながら自ら侵攻。ラックになるとヤマハが今度はハンドの反則。後半4分、PG9-13

●後半6分、PR斉藤展士OUT、小野慎介IN。

◆ハーフウェイライン付近のラインアウトをヤマハがキープ。自陣に入られ、ハンドの反則を犯してしまうと、ヤマハはショットを選択。PG9-16

後半16分、自陣浅い位置でのマイボールスクラムでコラプシングを犯し、自陣22mライン内のラインアウト。ここから自陣で守備の時間に。しかし、ワイドに回してくるアタックに対応し、ボールがピッチを左右に1往復する間、ほとんど前進を許さない堅守も見られました。

後半19分には、自陣22mライン内のマイボールスクラムからSH西村がボールを持ち出し、独走態勢に。応援席から久々に歓声が聞かれました。ノックオンで好機はつぶれたものの、いったんピンチを脱出。

●後半19分、HO須藤拓輝OUT、三浦嶺IN。

◆自陣10mラインより深い位置からスクラムを起点にヤマハがアタック。22mライン内へ入られて、シャイニングアークスのハイタックル。ヤマハのPG9-19

●後半23分、SOヤンチースOUT、ブラッキン・カラウリアヘンリーIN。

●後半25分、PR秋葉俊和OUT、山口泰生IN。FL山下OUT、石神勝IN。LOアイザック・ロスOUT、No.8トッド・クレバーIN。

後半30分台は完全にヤマハの時間に。自陣22mライン付近での相手ボールスクラムをヤマハがじりじりと押し、そこからアタック。インゴールになだれこまれたものの、かろうじてグラウンディングは防ぎました。

◆自陣ゴール前のスクラムでコラプシングを犯してしまい、ヤマハがスクラムを選択。完全アウェーのスタンドからは拍手が沸き起こりました。34分、そのスクラムで再びシャイニングアークスのコラプシング。ヤマハに認定トライが与えられ、G9-26

●後半35分、WTB小川優輔OUT、鶴谷知憲IN。

後半37分ごろ、No.8クレバーが抜け出し、大外を突いて、WTB友井川拓も得意のステップ。CTBマット・サンダーズがキックでトライの機会を作ろうとするも、ヤマハ側がキャッチ。ディフェンスの選手ごとインゴールにもつれこみますが、トライは成りません。

5mスクラムから意地のトライを狙うシャイニングアークス。ホーンが鳴った後も数分にわたってアタックを継続します。ゲームキャプテン/No.8栗原大介やPR小野らが前を見てディフェンスに体をぶつけ、SOカラウリアヘンリーらがボールを回していきますが、トライには至らないまま、フルタイム。一矢報いることができませんでした。

前半途中からスクラムで劣勢になってしまったことや、キックの多用で結果的にアタックのチャンスを減らしてしまったことなど、前節とはまた違った課題の見えた試合でした。結果は3連敗ですが、同じ失敗を繰り返すことなく、ゲーム内容はしだいに充実してきています。

次節は秩父宮ラグビー場でのホームゲーム。パナソニックが相手とあって、厳しい戦いが予想されますが、シャイニングアークスの挑戦に、熱いエールをお願いします。
グランドで会いましょう。

ロブ・ペニーHCのコメント

ロブ・ペニーHC

――今日の試合の感想を。

とても残念な結果です。ただ、毎週、試合の内容は改善してきていると感じます。トップ8での戦いはチャレンジであり、タフなゲームが続くと認識していましたが、今日のゲームでは、自分たちのゴールの1つである「相手から尊敬を勝ち取る」ことは達成できたのではないかと思います。(試合内容については)スクラムで圧倒されたことが大きかったですね。

栗原大介ゲームキャプテンのコメント

栗原大介ゲームキャプテン

――今日の試合の感想を。

今日で2ndステージも3試合目になりますが、結果として、上位グループで戦うことの難しさを感じさせられる試合になりました。しかし、負けてはしまいましたが、チャレンジングなプレーもできましたし、部分的にはオフェンスでもディフェンスでも相手を圧倒できるシチュエーションが見えてきたので、そういったところを伸ばしていきたいです。このシーズン、1つでも多く白星を挙げられるように、私たちは挑戦するだけなので、3連敗となりましたが、自分たちの強みを伸ばして頑張ります。

山下弘資選手のコメント

山下弘資選手

――今日の試合を振り返って。

ヤマハはセットプレーが強いので、ペナルティをできるだけなくして、セットプレーの機会を減らそうと確認し合って、この試合に臨みました。前半は思いのほか、スクラムで相手の反則をもらえましたし、ラインアウトはコンテストできていたので、自分たちのやろうとしていたことがある程度できました。後半は、スクラムのペナルティに始まって、自陣で守る時間が増えて、攻めていないのでスコアもできず、という状態で。ああいうところで、ペナルティを犯さず、セットプレーでプレッシャーをかけられていたら、もっと競ることができたと思うんですが。

――山下選手は1stステージのヤマハ戦以来の出場でした。

ウィンドウマンスに入ってすぐのサテライト戦で膝をケガしてしまい、今日が復帰戦でした。ずっとリハビリをしていて、今週やっとチームの練習に復帰して、でもコンタクトはやっていなかったんですよ。だから今日はぶっつけ本番のような感覚でしたが、試合を通して思い切ってアタックもできて、ディフェンスもみんなでシステムを守ってできたかなと思います。

――復帰まではどんなリハビリや練習を?

膝をケガしたのは初めてで、ケガした当初は不安しかなかったです。2週間はずっと動かずにいて。監督からも「体は休めて、頭を使え」と言われたので、1stステージの全試合を見直して、良かったところ、改善すべきところを見つけて、監督とディスカッションしていきました。次に、自分がしたいのはどんなプレーか、ボールキャリーやハンドオフなどを思い描いて、そのためにどんな訓練が必要かをまた考えてディスカッションして。今週からはチームに合流して、自分がいなかった1カ月の間に決まったことを覚えて、という感じです。

――山下選手には、迫力の突破シーンを期待したくなります。今日は残念ながらアタックの時間が少なかったですね。

もうちょっとボールをキープしていればよかったかもしれません。アドバンテージが出ているならいいと思うんですが、そうでないなら(チャンスが広がるか相手ボールになるか)フィフティ・フィフティのキックを蹴るよりも、パスでつないで攻めたほうがトライのチャンスは生まれた気がします。今日はディフェンスを見ていると、攻めれば攻めるほど、スペースが生まれる感じはあったので、そこを突いていけたらよかったですね。意思統一も、チームの大事な要素だなと思います。

――次のパナソニック戦に向けて。

今日の前半は自分たちの思うラグビーをできていたと思うので、これを次は80分継続したいですね。フォワードとしてはスクラムでしっかりプレッシャーをかけて、ちゃんとデリバリーして、安定したボールをバックスへ出して。もう、(やるべきことを)やるだけですよ。

沼尻大輝選手のコメント

沼尻大輝選手

――鶴田選手の負傷で、想定とは異なるタイミング(前半12分)で出ることになったのでは?

何があるか分からないので、いつでも行けるように準備はしていました。それより、ツル(鶴田選手)をケガで欠くのは、チームとして、本当に残念なことですね。

――今日の磐田は大変な強風でしたが、キッカーとして感想を。

強かったですね。風上か風下かもハッキリしなくて、風が巻いていたような感じで。そこはエルトン(ヤンチース選手)とうまくコミュニケーションを取りながら。彼は左利き、僕は右利きなので、風の状況によって、右に蹴ったほうがいい、左のほうがいい、と話し合いながらやっていました。

――そんななか、今日は効果的なタッチキックもありました。

キッカーとして、精度はどんどん高めていきたいと思っています。ハイパントキックやグラバーキックについては、周りのみんながよく声をかけてくれて、どこが空いていると教えてくれたので、助けられました。

――この試合での自身のプレーをどう評価していますか?

悪くはなかったと思うんですが、ディフェンスなんかはまだまだですよね。FBとして大外は絶対に抜かれてはいけないですし。アタックに関しては、今日はチーム全体で、アタックの時間を多く持てなかったので、そこはもう一度修正して、次の試合までに準備したいです。

――ここまで、ほぼ全試合に先発出場しています。昨季まで以上の期待を感じているんじゃないですか?

そうですね、ありがたいことです。今日も、先発を外れたことを「ネガティブに捉えないように」とコーチから言ってもらっていました。そういった期待に対して、僕のパフォーマンスはやっぱり十分じゃないし、ミスも多々あるので、もっとミスを減らして、安定した選手にならないといけないですね。

*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。

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