試合日程・結果

ディフェンスにほころび、2ndステージは連敗スタート

ShiningArcs

15

VS

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

37

12月7日(日)、名古屋市瑞穂公園ラグビー場で行われたトップリーグ2ndステージ第2節 vs トヨタ自動車ヴェルブリッツ戦。トヨタといえば押しも押されもせぬ強豪チームですが、トップリーグでの対戦成績はシャイニングアークスの3勝1敗と、相性は決して悪くありません。過去4戦とも接戦だったこともあり、好ゲームが期待されました。列島中が寒波に見舞われるなか、4000人近い観客がスタジアムに足を運び、試合の行方を見守りました。

14時、風は弱くメインスタンドから見て右から左(西から東)へ吹いていました。シャイニングアークスは風下に立ち、トヨタのキックオフで試合が始まります。

◆前半6分、パスミスで相手にボールが渡ると、自陣22mラインの内側でノットロールアウェーの反則。トヨタのPGが成功し、0-3

◆相手ボールのラインアウトにプレッシャーをかけますが、ノックオン。前半11分、ファーストスクラムでコラプシングを取られ、トヨタのPGが成功。0-6

◆トヨタはハーフウェイライン付近のスクラムからアタックを展開。前半15分、ディフェンスを振り切ってほぼ中央にトライ。G0-13

◆自陣10mライン内側でのマイボール・ラインアウトをトヨタに奪われ、一気にゴール前まで詰め寄られてしまいます。前半20分、再びトヨタのトライ。G0-20

ブレイクダウンで積極果敢なプレーを見せるシャイニングアークス。前半24分にラックからターンオーバーしてキックで陣地を稼ぎ、トヨタが蹴り返したハイパントをWTB鶴田諒がキャッチ。トヨタの反則をもらいます。SH西橋勇人の素早いリスタートからボールを回していきますが、ノットリリースザボールでチャンスは実らず。

■しかし前半26分、ハーフウェイライン付近でのラインアウトから、ピッチを横に広く使ってアタックを仕掛けると、トヨタもたまらずノットロールアウェー。敵陣22mライン付近でのラインアウトもキープして、ゴール前でラックに。前半29分、PR上田竜太郎(※記録ではFL小林訓也。小林選手談によれば上田選手とのこと)がトライ。SOエルトン・ヤンチースのG7-20

前半37分、敵陣浅い位置でのラインアウトをキープするとLOアイザック・ロスやCTBマット・サンダーズがゲイン。トヨタのオフサイドで、相手ゴール前でのラインアウトのチャンス。フェーズを重ねるものの、ノックオン。追加点は挙げられませんでした。

セットプレーやブレイクダウンは互角に戦えている印象でしたが、タックルで相手を倒せず、ずるずるとゲインを許してしまう場面が多い前半でした。


シャイニングアークスボールで後半キックオフ。

序盤からFL小林の好タックルやLOロスのオフロードパスなど、好プレーが出るものの、反則を重ねてしまい、流れを引き寄せることができません。

◆後半10分、ノットロールアウェーの反則で、トヨタがほぼ正面からのPGを成功させて7-23。

■後半14分、敵陣22mライン付近でのマイボールのスクラムで反則を犯しますが、相手ボールのスクラムで今度はトヨタがコラプシング。SOヤンチースのPGが成功し、10-23。

●後半15分、PR小野慎介OUT、甲斐尚哉IN。

●後半17分、SOヤンチースOUT、ブラッキン・カラウリアヘンリーIN。

●後半19分、WTB鶴田OUT、鶴谷知憲IN。

両チームともミスや反則でなかなかアタックを継続できずにいましたが、後半19分ごろ、スクラムでトヨタが反則を犯し、ここからシャイニングアークスは長いアタックの時間に入ります。前半25分~28分にゴール前で3度スクラムを制してチャンスを広げます。

●後半24分、LOロスOUT、アマナキ・レレィマフィIN。

●後半28分、HO三浦嶺OUT、須藤拓輝IN。

■後半30分、トヨタの反則からのリスタートで、No.8レレィマフィが突っ込み、HO須藤がトライ。GKはポールに当たって惜しくも外れ、G×15-23

●後半32分、PR上田OUT、秋葉俊和IN。

◆後半34分、自陣でトヨタがちょこんと蹴り出したボールを両チームで追いかけます。トヨタ選手がわずかに早く追いついて、再びグラバーキック。転がるボールを掬い上げたトヨタ選手がそのままトライ。G15-30

●後半35分、FB沼尻大輝OUT、小川優輔IN。No.8レレィマフィOUT、金正奎IN。

前半と同様に、タックルがうまく決まらないシャイニングアークス。たびたび、トヨタにディフェンスラインを突破されてしまいます。

◆後半38分、自陣ゴール前で相手ボールのラインアウト。キープされてモールになり、そのまま押し込まれてトヨタのトライ。G15-37

15-37でフルタイム。トップ8というステージの厳しさを噛みしめる形になりました。次節は静岡・磐田でヤマハ発動機と対戦します。中5日で迎えるアウェー戦。1stステージでは29-26と辛勝した相手だけに、激しいゲームになることが予想されます。チームは下を向かず、すでに前を見ていますので、引き続き、温かいご声援をよろしくお願いいたします。

ロブ・ペニーHCのコメント

ロブ・ペニーHC

――今日の試合の感想を。

最初の28分はトヨタに優位に立たれてしまいました。前半の最後はいい形でチャンスを見出し、自分たちのほうに流れを引き寄せることもできました。しかし後半、自分たちの思い描くゲーム展開ができず、最後の5分ほどでトヨタにトライを2本奪われる結果になりました。

――後半、敵陣での時間も長かったが、流れを自分たちのものにできなかったのは?

トヨタのディフェンスがとても良かったと思います。それに対して、自分たちがミスを犯してはいけない時間にミスを犯してしまったことが敗因だと思います。トライも、取るべきところで取り切れませんでした。トップ8で戦うのは初めてのことです。若い選手もいるなかで、どこまで自分たちのゲーム展開ができるかというところで、まだ追いついていない部分があるように思います。これからコンスタントに自分たちのレベルを引き上げ、安定したゲーム展開ができるようにしたいと思っています。

――サポーターにメッセージを。

今日もたくさんの方が応援に来てくださって、とてもありがたかったです。望んでいた結果にはなりませんでしたが、選手たちは今、初めてのステージでの戦いを経験していて、いろんなことを吸収し、どんどん成長しています。選手たちはリーグ中もハードワークを続けて、少しでも上手くなろうと努力しています。先週より今週のほうが、良いゲームができました。来週にはもっと力を発揮できるように、集中していきます。これから、経験豊富な相手とのタフな試合が続きますが、どうか、これからも応援よろしくお願いします。

鶴田諒ゲームキャプテンのコメント

鶴田諒ゲームキャプテン

――今日の試合の感想を。

アウェーでの試合にもかかわらず、たくさんのサポーターの皆さんに駆け付けていただきましたが、その皆さんの前で勝利することができず、とても残念です。先週のキヤノン戦の後、ペナルティとミスを減らそうとやってきましたが、個々のタックルミスなど、修正できていない部分も多くありました。途中、自分たちの時間になりましたが、スコアするのに時間がかかってしまって、追いつくことができませんでした。最後はミスにミスを重ねて簡単にスコアさせてしまった印象です。実力がすごく劣っているとは思わなかったのですが、これだけ点差が開いてしまって悔しいです。

小林訓也選手のコメント

小林訓也選手

――この試合を振り返って。

前半の入りでやられたという感じでしたね。トヨタのアタックに対して受けてしまったし、タックルミスもありました。トヨタがフィジカルのチームだということはもちろんよく分かっていて、十分警戒はしていたんですが、向こうの勢いが上で、ディフェンスで前に出られませんでした。前半の最後でいったん落ち着いて後半に臨み、後半はスクラムで粘ってトライを取りました。6点差になれば1トライ1ゴールで逆転できるところだったんですが、(GKが)外れてしまって。その後やっぱり、チームの若さが出たなと思います。

――前半の最後、小林選手のトライがあって、流れが変わりそうだと期待したのですが。

あのトライは上田選手ですよ。記録は僕になっているんですか。うれしいな(笑)。
自分たちで練習してきた形を試合で出せて、トライが取れたので、あのときは「行けるぞ」という雰囲気になったんですが……。

――ブレイクダウンなどは、前節より良くなったのでは?

それはそうなんですが、1つ弱点をつぶすと、また別のところに課題が出てきてしまいました。

――2ndステージはここまで連敗ですが、チームに今、必要なものは?

トップ8に入って、毎週、強いチームと当たるのは初めての経験ですから、やっぱり経験を積むしかないんじゃないかなと思います。若手は特に、ちょっとしたことで勢いがすごく出るときもあって、それは素晴らしいんですけど、逆に勢いがないときに良い状態に持っていけるかどうかが……。その分、僕ら(中堅からベテラン)がもっとしっかりしないといけないんですよね。反省です。

――小林選手は後半、いいタックルもありましたが、自身のパフォーマンスはどう評価していますか?

確かに、後半は良くなったかもしれませんが、前半は前に出られずに受けてしまったところがあって、良くなかったと思います。

――次のヤマハ戦に向けて。

何かをこれから修正するというよりは、(中5日と)時間もないので、コンディションをしっかり整えて、後は(良い形の)イメージですね。しっかり準備していきます。

小泉将選手のコメント

小泉将選手

――今季初の先発メンバーとしての出場でした。

だいぶ気合いを入れて臨んだつもりだったんですが、自分自身、空回りしていた気がします。ゲーム理解度が足りなかったというか。みんなの特徴や、CTBという役割に対する理解が不十分だったと思います。

――CTBとして試合に出たのは、いつ以来ですか?

大学4年生のとき以来だから、3~4年ぶりです。かなり緊張しましたね。「やらなきゃ!」という気持ちが空回りしてしまいました。

――小泉選手らしいゲインも見られましたが、自身のパフォーマンスはいかがでしたか?

(普段はWTBでCTBは)慣れないポジションだからという言い訳はしたくないですが、ここは自分で行くべきだった、あれはパスすべきだった、という後悔が今いくつもあります。もっと練習から意識して、日常生活からとは言いませんが、常に休みなく考え続けながら、やるべきでした。やっていたつもりでしたが、できていなかったです。

――今日のディフェンスを振り返って。

トヨタは接点が強いチームなので、個々のタックルをしっかりしようと確認して試合に入りましたが、タックルが高くなってしまいました。もっと低く低く、タックルに入らないといけなかったですね。自分としてはできていたときもありましたが、できていないときもあって。やる以上は100パーセントを目指さないといけないと思いました。

――今日のアタックを振り返って。

結局、最終的に取り切れていないのが、今の自分たちの実力を表していると思うので、最後、トライまで持っていくところを、もう少し詰めて、次の試合は勝ちにいきたいです。

――ヤマハ戦に向けて。

次の試合、自分がWTBとして出場するのか、CTBなのか、リザーブになるのか分かりませんが、与えられたポジションに全力で応えたいです。CTBなら今回の反省をしっかり生かしたいですし、リザーブならリザーブで、自分が何を求められてリザーブなのか、考えてやっていきたいですね。

*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。

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