試合日程・結果

凍える雨の中、ついに連敗を脱出する。

ShiningArcs

13

VS

近鉄ライナーズ

10

12月22日(土)、秩父宮ラグビー場。雨。気温4.5度。基本的に天候によって中止になることの無いラグビーであっても、ことさら厳しい条件なのは間違いない。試合後に、両チームの選手が、寒さで指先の感覚が無かったと震えながら語っていたほどである。後半節3連敗を喫している現在9位のシャイニングアークスに対して、逆に3連勝で7位の近鉄ライナーズ。お互いに中位争いの中で是が非でも勝利を収めたいところである。

12時、風上の近鉄ライナーズボールでキックオフ。近鉄ボールからの流れでの自陣25m付近でのブレイクダウンでFL小林訓也選手がジャッカルに行ったところを反則に取られてしまう。相手のPGが決まり、0-3と先制される。試合後に、この最初の反則によりブレイクダウンで激しくボールを奪いに行きにくくなってしまったと小林選手が語っていたように、今日のような雨の日の試合では一本の反則が命取りになってしまう。

試合再開後の3分、1st スクラム。これを優勢に展開するシャイニングアークス。この日はその後も終始スクラムを優勢に進めることが出来、試合に安定感をもたらした。8分、今度は敵陣40m付近での相手のノットロールアウェーの反則にSO君島良夫選手がショットを選択。PG成功、3-3。12分、3分近く自陣で攻められている中で犯したノットロールアウェーの反則に相手がショットを選択。これはゴールポストに当たり決まらず。その後一進一退が続くが、お互いノックオンなどのハンドリングエラーがあり、トライまで至らない。20分、相手FLがシンビンで10分間の退場。数的有利を迎えて敵陣で攻め込む時間帯が続き、特にスクラムの場面では圧倒するが攻めきれない。しかし27分、相手のオフサイドの反則に君島選手のPGが成功。6-3と逆転。ラインアウトはお互いに長身LOを揃えているため、スチールを奪い合う展開に。また、コンディションの悪さから、相手が35分、37分とトライを狙うキックパスを蹴ってくるが、いずれも失敗。耐えるシャイニングアークス。自陣22m内で必死にディフェンスするシャイニングアークス。集中力の切れないディフェンスでここを凌いで前半終了。

雨が降り止まないまま、後半開始。4分、相手のハイタックルにショットを選択。しかし、君島選手のキックは距離が出ずに惜しくもゴールに届かず。この後もアタックの時間帯が続く。8分、君島選手がトライを狙うキックパスを中央に送るが決まらず。14分、負傷により、LOアイザック・ロス選手OUT、馬屋原誠選手IN。沼尻大輝選手OUT、アレサナ・ツイランギ選手IN。WTB小川選手がFBに、ツイランギ選手がWTBに入る。

16分、シャイニングアークスの反則から相手がPGを選択するが失敗。得点は変わらず。しかし、この後から近鉄の時間帯になってしまう。20分、自陣ゴール前で相手の連続攻撃に耐えていたがついにトライを奪われてしまう。ゴールも決まり、10-6と逆転される。24分、SH岡健二選手OUT、鶴田諒選手IN。PR山口泰生選手OUT、秋葉俊和選手IN。この後、相手の反則が増えてくる中スクラムで優勢に試合を進め、執拗に相手22m内でアタックを繰り返すシャイニングアークス。

トライの予感。28分、相手ゴール前5m付近でボールを持った君島選手が自らトライを獲りに行くグラバーキックを蹴る。相手にあたったこのボールをそのまま拾い上げ、トライ!ゴールも決まり、13-10と逆転。30分には、SH鶴田選手の蹴ったハイパントキックをキャッチした相手選手にツイランギ選手が猛然と突っ込みターンオーバー。敵陣に攻め込む。FL栗原大介選手OUT、石神勝選手IN。そして、キャプテンWTB友井川拓選手が負傷退場、小泉将選手IN。 35分、自陣22m付近で攻められているところで蹴ったボールをチャージされてしまいピンチを招く。その後も自陣22m内に何度も攻め入れられる。37分、相手がトライを狙って蹴ったキックパスを替わった小泉選手がナイスキャッチし、数的に不利だった局面を挽回する。そして、敵陣での相手ボールの展開で試合終了を告げるホーンが鳴るが、自陣に入り込ませず、隙のないディフェンスで相手のミスを待つ。ついに相手がボールをノックオンしたところをタッチに蹴り出し、ノーサイド。13-10で勝利。

待ちに待った勝利。ようやく長いトンネルを抜け出したシャイニングアークス。そして、この試合の後行われたNEC 対 キヤノンの試合でキヤノンが敗れたため、10位以内に与えられるワイルドカードトーナメントへの出場が決定した。 1月6日、福岡レベルファイブスタジアムで行われる九州電力戦が、今シーズンの最終節となります。遠方になりますが、応援よろしくお願いします。

林雅人監督のコメント

林雅人監督

――今日の試合の感想を。

4連敗した中で迎えた試合でしたので、どうしても勝ちたいという気持ちで臨みました。選手たちは雨でつらかったと思いますし、どちらが勝ってもおかしくないゲームでしたが、イーブンな状況で少し我々に分があったかと思います。最初から我々にとってゲームの流れが良く、これは勝負になるなと感じていました。ディフェンスも好調時に戻ってきましたし、心配無く見ていました。またこういう雨の日は必然的にスクラムが多くなるのですが、スクラムも終始良かったと思います。最初に反則を取られてPGで得点をされてしまいましたが、その後はレフリングに対してもチームとして規律が守られていたと思います。残りの一試合、全力で頑張ります。

――この寒さは予想していましたか?

いえ、ここまで寒くなるとは全く予想していませんでした。最終節の九州電力戦でも寒さが予想されますので、対策を取らないといけませんね。

――試合前に、雨のゲームに対しての指示は?

ゲインラインを守ろうと、基本的にボールを下げないことを確認しました。また自陣からでもボールを回していくプランでしたが、雨と寒さを考慮してキックで敵陣のエリアに持ち込むようにプランを修正しました。もともと雨に強いチームですので、FWを中心にフィジカルで勝負しました。

――最終節に向けて。

しっかり練習して準備していきます。リーグ最終戦なのでうまく選手の気持ちを持っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

小林訓也バイスキャプテンのコメント

小林訓也バイスキャプテン

雨のゲームでしたのでFW中心に行こうと臨みました。セットプレー、特にスクラムが良かったと思います。前節まで連敗していて失点も多くへこむことがあったのですが、今日の試合ではたとえミスをしても下を向かずに前を向いて行こうと話し合ってみんなで盛り上げていきました。寒さは、自分はFWで比較的あったかいところに居ましたのでそれほど感じなかったのですが、BKはつらかったと思います。でも汗はかきませんでした(笑)。個人的には最初のジャッカルに行ったときに反則を取られてしまい、グレーゾーンで攻めにくくなってしまいましたが、少しでも相手の嫌がることをやろうと心がけてプレーしました。ハーフタイムに監督からブレイクダウンに人数をかけるよりも、タックルでからんで相手のミスを待とうという指示がありました。また選手も言われなくてもそういう意識になっていたと思います。最後は、ノーペナルティと、敵陣でエリアを取ること、そして立ってプレーすることを意識しました。

君島良夫選手のコメント(本日のマン・オブ・ザ・マッチ)

君島良夫選手

――試合の感想を。

思っていたより寒かったです。手も足もかじかんでボールコントロールが難しかったです。そういう条件で今日はスキルでは勝負できないと思いましたので、いかに敵陣でエリアを取るかということにフォーカスしました。今日のようなコンディションでは、ミスが出易いためボールを持っていないほうが有利ともいえるわけです。ですから、キックで敵陣にエリアを取って相手にボールを持たせて反則が出るのを待ちました。PGは思ったほど獲れなかったんですけど。ディフェンスはFW中心にタイトによくできたと思っています。破られたのはトライを獲られた一本だけですね。キックパスを狙ったのは、この天候ではパスが繋がらないからです。とりあえず、勝てて本当に良かったです。このところ連敗していて、キャプテンを中心に前を向いてやっていこうと練習から臨んでいましたが、やっぱりどこかに不安感があって練習も暗くなりがちでした。でも今日の勝利で吹っ切れて気持ちも晴れました。この一勝は大きいと思います。年内最後の試合で勝てて、気持ちよく最終戦に向かえます。

――後半の自らのトライに関して。

練習していたプレーでは無かったんですが、こういうパスが繋がらない状況でアドバンテージをもらっていましたので思い切って仕掛けました。ちょっと裏にスペースが見えたような気がして、なんとなく勘ですね。相手に当たって跳ね返ったバウンドが自分の方に向かって転がったのでびっくりしましたけど。

――最終節に向けて。

友井川キャプテンがよく言うんですけど、一回一回の練習をしっかりやることが大切だと思います。しっかり準備をして、次の試合に臨みます。

斉藤展士選手のコメント

斉藤展士選手

寒かったですね。やっていても寒かったので、観ている方も大変だったと思います。相手のスクラムは、まあ予想どおりというか。ただ、スクラムは相手がどうこうというより、いかに自分たちのスクラムを組めるかが大事だと思っていますので、それを試合中に声を掛けあって細かい修正をしていきました。こういうFW勝負のゲームで、最初のスクラムで行けるなって感じてノリましたね。このチームは基本的にFWのチームだと思っていますので。足は血豆がつぶれて痛いだけですので大丈夫です。最後まであきらめずに頑張っていきます。

*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。

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