試合日程・結果

本来の強みであるはずのセットプレーとディフェンスで劣勢に立たされ、敗戦。

ShiningArcs

6

VS

NECグリーンロケッツ

29

2012年12月8日(土)、千葉県千葉市フクダ電子アリーナ。トップリーグ第10節 vs NECグリーンロケッツ戦。快晴だが、強風が荒れ狂う。スタジアムのグランドレベルでは、外の体感ほどでは無いが、空中に上がったボールは強い風の影響を受ける。対するNECは、同じく千葉県をホームとするチーム。一昨年は勝利を得ることが出来たが、昨シーズンは敗戦を喫している。中位の順位争いの中で、お互いに負けられない戦いが始まる。

13時、NECボールでキックオフ。9分、相手オフサイドの反則にショットを選択。約30mの距離から、これをSO君島良夫選手が狙う。PG成功、3-0。12分、相手の要注意選手ナドロに走られ、ゴールライン寸前まで迫られる。NECのラインアウトからモールを形成されるが、ここは相手のノックオンで。マイボールスクラム再スタート。18分、敵陣40付近での相手の反則にPGを狙う。PG成功、6-0。しかし、22分、相手に自陣22m内で展開されトライを奪われる。ゴールも成功し、6-7と逆転される。この日のシャイニングアークスは、本来強みとしているはずのセットプレーとディフェンスで試合を優位に展開できない。スクラムでもアーリーやコラプシングの反則を取られてしまう。攻められながらも30分、相手のオフサイドの反則にショットを選択。君島選手のキックは惜しくもゴールポストに当たって跳ね返る。これをマイボールとして連続アタックを仕掛ける。何度もアタックを繰り返すがトライを奪えない。35分、相手のハイタックルの反則により、君島選手がPGを蹴るが決まらず。このまま前半終了。

シャイニングアークスボールで後半キックオフ。HO濱田宇功選手OUT、種本直人選手IN。2分、自陣40m付近からの相手ボールスクラムの展開からトライを奪われる。G×6-12。4分、敵陣22m付近でのマイボールラインアウト。しかし、これをスチールされてしまう。結局ここから4本のマイボールラインアウトが全て失敗となり、攻撃が繋がらない。11分、自陣22m内に攻め込まれ、ラック状態から相手の要注意プレーヤーのWTBナドロ選手にボールが渡り、タックルをもろともせずトライされる。G6-19。LO馬屋原誠選手、CTBアレサナ・ツイランギ選手OUT、アイザック・ロス選手、溝口裕哉選手IN。13分、相手の蹴ったハイパントを競り合ったナドロ選手が奪い取りそのまま一気に抜けだしトライ。G6-26。29分、FL小峰徹也選手、SH岡健二選手OUT、石神勝選手、鶴田諒選手IN。31分、PR斉藤展士選手OUT、甲斐尚哉選手IN。32分、自陣30m付近でノットロールアウェーの反則を犯してしまい、このPGを決められ、6-29。ここからシャイニングアークスも反撃に出るが、相手の早く前に出るディフェンスになかなかゲインをさせてもらえない。逆に自陣に押し返されてしまう。そして、ノーサイドの時間を迎える。

最後まで自分たちの強みであるセットプレーとディフェンスで優位に立てず、逆にNECらしい早く前に出るディフェンスに終始苦しめられてしまった。得点結果以上に悔しい敗戦ではあるが、下を向いている暇は無い。次戦は今シーズン無敗で突き進んでいるチャンピオンチーム、サントリーとの対戦。開き直ってチャレンジするしかない。12月15日(土)、秩父宮ラグビー場。応援よろしくお願いします。

林雅人監督のコメント

林雅人監督

――今日の試合の感想を。

我々の強みであるセットプレーとディフェンスを柱に、アタックの連携にフォーカスして試合に臨みました。しかし、本来の強みであるはずのこの二つで劣勢に立たされてしまいました。タックルが悪く、スクラムでの反則や後半マイボールラインアウトを4本続けて失敗してしまったことも流れをつかめなかった原因になったと思います。前半節は好調でありましたが、一カ月のウィンドウ・マンスを挟んで継続はできませんでした。これは相手との力関係があるので深くは考えていません。試合の入りについても前節よりも良かったです。再三の自陣ゴール前の窮地を凌ぎました。前半を6-7で終え、勝負は後半のパフォーマンスに委ねられました。問題はその後半、6-12で迎えた51分と53分にナドロ選手に連続トライを許したところが大きかったです。この2分間で14点を失いました。この敗戦で前半節まであった「勢い」が無くなってしまいましたが、これはメンタルな表現ですし、考え方の問題です。試合中は様々なストレスが選手を襲います。勢いがある時はそれにポジティブに立ち向かえるのですが、勢いが無くなると同じストレスなのに、自分たちでまたダメだと勝手に諦めてしまう傾向があります。1年間49人選手全員で努力を重ねてきて、逆境でのネガティブな考え方で、自分たちがこれから作ることができる素晴らしい未来を自ら投げ出してしまうのはあまりに残念ですし、そんな薄っぺらいチームでも選手たちでもありません。

――立て直すためには、どうしていきますか?

全てを一度に変えることはできません。柱となる自分たちの長所をもう一度磨いていくことが大切です。今、タックルが少し高くなってきています。足に突き刺さるローファーストタックルの割合がタックル総数の65%を超えていればチームは強みを失っていないと言えますが、今日はまだ数字がわかりませんが、たぶんそれよりも低い印象です。アタックは確かに良くありませんが、アタックを治すよりも、我々の強みであるディフェンスをもう一度磨いていきます。スポーツはパフォーマンスを争うシンプルなものです。身に着けたスキルは目先のたった一敗や二敗で失うはずはありません。あるとすれば、ネガティブな考え方が、持っているスキルをいつも通り練習通りに試合で発揮できなくさせていることだけです。打開策は簡単です。グランドで、全力で練習をするだけです。考えても強くはなりません。信じた道を、信じた仲間と進むだけです。練習で一回でも多くタックルして、這いつくばってまた立ち上がるしか無いのです。叶えたい夢のために、みんなが熱を持ってどれだけそれに向かって努力できるかだと思います。

――次節のサントリー戦に向けて。

無敗のチャンピオンチームですから、もう開き直ってチャレンジするしかないですね。アタックのチームであるサントリーと、ディフェンスのチームである我々シャイニングアークスの戦いです。先ほど申しましたように、強みを磨いていきますので、アタックの練習をするつもりはありません。どんどんディフェンスします。過去の経験から考えても、不思議なことにディフェンスが機能し出すとアタックも引き締まって良くなっていく傾向があります。今はそういうコーチングをしています。試合中、選手たちが時間や得点差を考えないようにしているのと同様に、チームも残り3試合、ただ無心に勝利を求めて1戦1戦戦うのみです。最後の1秒まで頑張りますので、引き続き応援して頂ければ嬉しいです。よろしくお願いします。

友井川拓キャプテンのコメント

友井川拓キャプテン

今日は、いいゲームができなかったことが悔しいです。アタックもディフェンスも接点で相手に前に出られてしまい、ゲームを支配できませんでした。前半の出来は悲観するほどでは無かったと思っています。よく我慢して、君島選手のPGで先制できましたし。後半、セットプレーで流れをつくれませんでした。そこで逆にいいところでナドロ選手にトライを獲られてしまいました。それがNECの強みだと思うのですが。もう一度原点に立ち返って、接点にこだわってディフェンスでゲームを創るように改善していきたいと思います。我々は、もともときれいなうまいゲームができるチームではありません。ディフェンスでどれだけ相手よりも激しくやれるか、意識を変えていきます。

馬屋原誠選手のコメント

馬屋原誠選手

前半節と何が変わったかわかりません。わかれば苦労しませんね。やっている選手は、一生懸命やっているつもりなんですけど。練習もいい雰囲気でやっていましたし、いい準備をしてきたつもりなんですが。でも、何かが足りないんでしょうね。林監督が言うように、まだスキルが足りないんだと思います。気持ちの入っていない選手なんていませんから。サントリー戦に向けて一週間、もっともっと練習していい準備をするだけです。

*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。

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