試合日程・結果

集中力の切れないディフェンスで一時は3点差まで追い詰めるも、惜敗。

ShiningArcs

16

VS

東芝ブレイブルーパス

26

2012年9月1日、秩父宮ラグビー場。9,755人の観客を集めてシャイニングアークスの2012-2013シーズン、トップリーグ開幕戦が行われた。対するは常にトップ3の一角に位置する強豪東芝。厳しい相手ではあるが、初戦にして自らの力を測れる格好の相手とも言える。この日の天候は、時折雨が降り風も強く吹くことがあり、不安定なコンディション。様々な人々の想いを受け止めて、選手たちがグランドに現れた。

19時、東芝ボールでキックオフ。一気呵成にゴール前まで攻め込まれるが、相手の反則もあり凌ぐシャイニングアークス。また、開始1分あまりで、この日トップリーグデビューとなるNo.8栗原大介選手が鋭いタックルに行った時の頭部出血により一時退場。替わって馬屋原誠選手IN。No.8には木曽一選手が入る。立ち上がりからスクラムの場面では、ことごとくコラプシングやアーリープッシュの反則を取られてしまうシャイニングアークス。そして5分、自陣22m以内でのスクラムで、シャイニングアークスがコラプシングの反則を犯してしまと、東芝はショットを選択。G0-3。早い時間帯であるのに、トライを狙いにいかずPGで確実に得点を取る選択をした東芝。昨年までとは戦術を変えてきたのか。
5分過ぎから、風が強くなってきた。強風は、シャイニングアークスにとっては逆風になる。スクラムでの反則から相手ボールになり、自陣深くでのラインアウトを迎える場面が続く。耐えるシャイニングアークス。19分、スクラムでコラプシングの反則を犯してしまったシャイニングアークス。東芝PG成功。0-6。
23分には、やはりコラプシングの反則から自陣深くでの相手ボールラインアウトとなり、ラックからギャップを突かれてトライを奪われてしまう。0-13。これ以上の得失点差は避けたいところだ。
君島良夫選手のリスタートキックからボールを繋ぎ続けるシャイニングアークス。敵陣ゴール前まで迫る。ここでお隣の神宮野球場から花火が上がり始める。プレーは止まらない。敵陣ゴール前での攻防が続く。26分、ゴールポスト前でのラック状態からボールをピックアップしたFL小林訓也選手が相手をパスフェイントで交わしてさらにステップで切り込みトライ!!君島選手のゴールも決まり、7-13。1トライ&1ゴール圏内に追いつく。花火をバックにして、シャイニングアークスが反撃の狼煙を上げる。

この後、今度は突然のゲリラ豪雨がスタジアムを襲う。騒然として逃げ惑う観客。しかし、中断することなく、プレーは続けられる。35分、オフサイドの反則からショットを選択した東芝がPGを狙う。だが、失敗。37分相手の蹴ったハイパント処理の場面でキャッチミスをしてしまい、あわやトライを奪われる所であったが、相手がノックオンの反則を犯し、追加得点を逃れる。そして、このまま前半終了。7-13。点差を大きく離されず、粘り強く守り切ったシャイニングアークス。

君島選手のキックオフで後半開始。連続攻撃を仕掛ける。1分、敵陣ゴール前でアドバンテージが出ていたため、君島選手が果敢にドロップゴールを狙うが失敗。3分、敵陣20m付近での相手オフサイドの反則にショットを選択。君島選手のゴールが決まり、10-13。アイザック・ロス選手、栗原大介選手OUT。馬屋原誠選手、トッド・クレバー選手IN。13分、シャイニングアークスのハンドの反則に今度は東芝がショットを選択。ゴール成功、10-16。今日の東芝はトライに拘らず、PGで確実にスコアを重ねていく。18分、自陣20m付近でのオフサイドの反則に、またしても東芝がショットを選択。ゴール成功、10-19。ここで、マット・サンダーズ選手、ブラッキン・カラウリアヘンリー選手OUT。アレサナ・ツイランギ選手、小川優輔選手IN。

20分、今度は敵陣25m付近での相手の反則に君島選手がPGを決める。13-19。更に23分にも君島選手が30mのPGを決め、16-19と追いすがる。盛り上がるシャイニングアークスの大応援団。濱田宇功選手OUT。加藤昭仁選手IN。26分、自陣でのスクラムで反則を取られたところで、相手がクイックスタート。隙を突かれて痛恨のトライを許す。ゴール成功、16-26。しかし、あきらめないシャイニングアークス。30分、敵陣内で左サイドの君島選手から逆サイドへキックパス。これを拾った小泉将選手がインゴールに持ち込みトライ!と思われたがノックオンの反則を取られてしまう。この後もツイランギ選手の豪快な突破などでゴールへ迫るも得点はならず、ノーサイド。16-26で敗戦。
敗れはしたが、トップ3の一角を一時は追い詰め、80分間集中したディフェンスをやり抜いたことは、自信にもつながったことだろう。また新人選手の堂々のデビューも今後に期待が持てる。

次節の相手は、パナソニックワイルドナイツ。強豪との対戦が続くが、レベルアップしたシャイニングアークスの戦いに目が離せない。応援よろしくお願いします。

林雅人監督のコメント

林雅人監督

――今日のゲームの感想を。

昨シーズン2位の東芝に9位の我々がチャレンジするということで、結果を求めることにフォーカスして試合に臨みましたが力が及ばず、残念でした。9月初めで、汗でボールが滑る時期であり、例えチャンピオンチームであっても初戦の難しさというものがありますので、小さな奇跡を起こして勝機を狙っていました。2トライに抑えたのは上出来だったと思います。去年よりは攻めることができましたが、やはりまだアタックの時間が少ないですね。ただ、昨シーズンに比べると着実に力が上がっていると思いますので、これ以上悪い試合はしないようにここから積み上げていきたいと考えています。

――試合前にはどういう作戦を立てていましたか。

セットプレーで勝負をすることと、ゲインラインの勝負に勝つことにフォーカスしていました。また東芝はフィジカルが強いので、自陣ではキックを織り交ぜながらいくことと、ディフェンスでは低いタックルでチャレンジすることを伝えました。惜しくもトライにはなりませんでしたが、キックパスなどいくつかのアタックの作戦は立てていました。

――ディフェンスが最後までよかったですね。

ディフェンスを強くしようとして、フィットネスを相当高めましたし、我々はディフェンスのチームだということを一年間言ってきました。失点を押さえないとゲームにならなくなってしまいます。最後までみんな動けていましたし、成長していると思います。

――アタックに関しては?

ブレイクダウンで東芝は強いですから、テンポを出せなかったですね。ただフェーズが少ない中でトライを取るような仕掛けもしました。

――反則やミスが多かったと思いますが。

こちらの未熟さがあったと思いますし、反則を多く取られてストレスが溜まっていくという部分がありました。

――次節も強敵ですが。

そうですね。失うものは無いですから、気負わず全力でぶつかるだけですね。

友井川拓キャプテンのコメント

友井川拓キャプテン

東芝との対戦が決まってから、準備をしてきました。結果が出せなかったのは非常に悔しいですが、通用する部分もありましたし、特にディフェンスの面では粘り強く守れたので今後につながる試合になったと思います。相手がトライを狙わずにPGを狙ってきたことは、我々にとっては突き放されずについて行けたのでよかったと思っています。途中の豪雨の後は、さらにボールが滑りやすくなったので、しっかりとエリアを取っていこうと話しました。次節のパナソニック戦に向けて、気持ちを切り替えて前を向いていきます。

栗原大介選手のコメント

栗原大介選手

開始1分で頭を切ってしまいましたが、激しい当たりの中での洗礼だと思っています。身をもって、これがスタンダードなのだということがわかりましたので良かったと思います。相手は、前に出てくる力がすごく強かったですが、どんどんタックルしていけば通用すると思いましたので、そういうスタイルは自分の中で継続して持っていこうと思っています。ジェイク・ホワイトさんがコーチに来てくださって、ディフェンスのシステムを構築してくれたので、そういうところが形に出せたのかなと思います。ポジションは、フランカーでもNo.8でも出場できればどちらでもいいです。傷は出血した部分を縫っただけですので、次の試合には全然問題ないです。今日でいいスタンダードを創れたと思いますので、今日の相手の圧力を忘れないで次に生かせていけたらと思います。

小泉将選手のコメント

小泉将選手

試合前すごく緊張してがちがちになっていましたが、グランドに出た時にNTTコムの応援席を見たら、すごくワーッて盛り上がっていて、緊張がぶっ飛んで楽しくなってしまいました。すごく充実して試合はできましたが、自分らしさを出せたかというと、ちょっと微妙ですね。(幻のトライもありましたが)あれは、取り切りたかったです、本当に。結局勝てはしませんでしたが、初戦で東芝という強い相手にここまで食い下がれたのは一つの成果だとポジティブに考えて、次の試合につなげていきたいと思っています。一試合一試合成長して、チームのためにやっていきたいと思います。

*試合写真は、公式facebookページにも多数掲載しています。

ページトップへ