試合日程・結果

翻弄され、大差を許した前半。互角以上に相手を追い詰めた後半。

ShiningArcs

28

VS

サントリーサンゴリアス

43

12月26日(日)、今シーズン最後となる練習試合が、強豪サントリーサンゴリアスを相手に行われた。会場のサントリー府中グランドは、前日に続く寒波の影響で、快晴の下、肌寒い風が舞う。試合開始時間が近づくにつれ、前日にトップリーグ公式戦第12節のヤマハ戦を終えたばかりのメンバーもグランドに三々五々応援に駆けつける。また、この日も熱心なShiningArcsファンがグランドに足を運んでくれた。ありがたい限りである。

14時キックオフ。相手のサントリーは、予想通り自陣深くからでもボールを回してくる。前に早く出るディフェンスでゲインを取らせないShinigArcs。だが前半5分、少しの綻びから突破され、ビッグゲインを許して独走されトライを奪われる。0-5。リスタートキックからのリターンでも、キックを使わずワイドに展開する相手のアタックに振り回される中、8分、11分と連続トライを許してしまう。0-15。一矢報いたのは、21分。自陣ターンオーバーから攻め上がり、CTB帯谷の絶妙のグラバーキックで左奥に転がったボールにWTB河津が追いつき、更に自ら蹴りだしてインゴールで拾い上げ、ゴールポスト下にトライ!SO川本のコンバージョンも決まり、7-15とする。反撃の狼煙を上げたかに見えたが、またしてもワイドに展開されて、ボールポゼッションを奪えないままラインブレイクされ、相手の快速ウィングなどにより3連続トライを許してしまう。7-36。しかし40分、敵陣22m付近のターンオーバーから攻め込み、最後はゴール前でLO八藤後からのパスを受けたHO加藤が敵のタックルを引きちぎって意地のトライ!前半を14-36で終える。

ハーフタイム。下を向いている選手はいない。選手自身から、コーチから、また前日公式戦に出たメンバーから修正の指示が出される。ワイドに回されることに対するディフェンスやペナルティへの確認がなされる。「スペースをもっと意識して!」―前半を見ていた、アストン鷹選手が声をかける。「今日のレフリーはロールアウェイに厳しいから、ダメだと思ったらすぐ離れること」―笠原ゲームキャプテンから指示が出される。そして、力強い円陣を組んで後半に向かう。

後半に入ると、相手のワイドに展開するアタッキングラグビーに、ShinigArcsの前に早く出る激しいディフェンスが徐々に功を奏するようになる。一人、二人、三人と連動して低いタックルで襲い掛かる。そして、敵陣でのアタックのフェーズを積み重ねていく。今日のShiningArcsは、前日のヤマハ戦同様簡単にはボールを蹴らず、つないでいく。徐々にボールポゼッションでも有利に展開していく。そして、相手がノットロールアウェーの反則を繰り返す。相手をゴール前で釘付けにする中、ShiningArcsのブレイクダウンは激しさを増すばかり。ターンオーバーも度々奪う。それにつれ、相手選手のブレイクダウンもスタッフの勝負に対するこだわりもこの時期の練習試合とは思えないくらい熱を帯びてくる。そして、サントリーのエディ・ジョーンズ監督以下スタッフがインゴールで激を飛ばす中、後半24分、ゴール前のラックからボールを拾い上げたHO加藤が、そのまま自分で突進し相手を引きずるようにゴールラインぎりぎりに手を伸ばし、今日2本目のトライ!コンバージョンも決まり、21-36とする。
しかし、そのあと28分には、相手にトライを決められ21-43となる。
それでも、この日のShinigArcsはまだまだあきらめない。出血する選手や一時的に起き上がれなくなる選手が出ようとも、取り付かれたようにブレイクダウンでの激しさを増してゆく。相手も一歩も譲らない。一進一退となる中、後半交代で入ったFLアストン鷹が力強いゲインで再三チャンスを作る。40分、5mラインアウトからラックになり、ゴール前でアストンからボールを受け取ったHO加藤がラインぎりぎりに体ごと倒れこみ、この日3本目のトライ!ハットトリック達成!そして、CTB倉林のコンバージョンも決まり、28-43でノーサイド。

結果は勝てなかった。しかし、後半だけなら14-7。数字以上に、今日の後半のゲーム展開は見ている者すべてに勇気を与え、トップリーグ最終戦につなげるものではなかっただろうか。また今日の試合に出ていなかった選手たち、そしてスタッフたちとの一体感を濃密に感じさせてくれた。
約2週間を挟んで、いよいよリーグ最終戦。今日後半の選手たちの「ALL OUT」は、必ずやチーム全員に伝わったはずである。

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