試合日程・結果

サテライトリーグ 第4戦 vs 三洋電機ワイルドナイツ

ShiningArcs

0

VS

三洋電機ワイルドナイツ

70

1月10日(日)、快晴。群馬県太田市、三洋電機ワイルドナイツグランド。「群馬のからっ風」とも言われる、刺すような寒さの強風が間断なくグランドを襲う。相手となる三洋電機ワイルドナイツは、昨年度日本ラグビーフットボール選手権大会を優勝で飾った、言うまでもない強豪。2009-2010トップリーグレギュラーシーズンも、前日に無敗の一位で終えたばかりである。
ShiningArcsの選手・スタッフたちに、もう昨年度トップイーストリーグ優勝の余韻に浸っている様子は全く無い。悲願のトップリーグ昇格に向けて、すでにスウィッチは切り換えられていた。選手たちがグランドに現れると、いつも通りの試合前のアップが始まる。この日も熱心なファンの方々が駆け付けてくれ、タッチライン際に立ったまま個々の選手の調子を測るかのように熱い視線を送る。六日後にトップリーグ昇格を賭けたチャレンジマッチ1を控えるAチームの有志選手たちも応援に現れ、「絆」を感じさせる。そのアップ中に、No.8大沼照幸が怪我を負うアクシデントがあり、試合に出場できなくなってしまったのが残念だが、動揺を見せることなくキックオフを迎える。
この日もゲームキャプテンは、FL笠原 歩。変わらぬ闘志で選手たちを鼓舞する。
13時、キックオフ。ゲーム開始早々から、Bチームとは云え、前日までトップリーグ優勝を賭けての激しい争いを展開してベストコンディションを保っている三洋電機の猛攻にさらされる。接点での攻防、セットプレイ、展開力…、どれをとってもトップイーストリーグで戦ってきたチームとはすべてのプレーにおいて、速さ、強さ、うまさといった要素で次元が違う。ShiningArcsは必死のディフェンスを見せるが、2分、9分と序盤から立て続けにトライを許す。ここでやや落ち着きを取り戻したが、三洋電機の縦横無尽の早い展開に、いつの間にかまた守勢に回り始める。持ち味のロータックルで一人の相手をつぶしても二次、三次攻撃へと次々に展開されてしまう。体制を立て直せないまま、22分、27分、30分、34分、38分と容赦なくトライを決められ、前半を0-49で終える。
そして後半開始。ある程度相手のレベルに慣れてきたのか、チャンスも作れるようになる。だが、ゴールライン前のもう一歩のところで届かない。踏み込ませてくれない。このもう一歩の差がトップリーグ強豪チームとの壁なのだろうか。攻めきれないまま、逆に相手に攻守を逆転され、14分にトライを許してしまう。後半はめまぐるしく選手を入れ替え、怪我のアクシデントで出場できなくなってしまったNo.8大沼以外の登録メンバー全員を使いきっての総力戦となったが、30分、34分にもトライを許し、0-70でノーサイド。
完敗である。だが、選手たちは最後まで心を折ってしまうことなく戦った。しかし、レベルの違いを思い知らされた試合でもあった。またShiningArcsファンにとっては、トップリーグ昇格への最終決戦に向けて、優勝の余韻から目を覚まさせられた一戦になったかもしれない。同時に、一方的な試合展開にも関わらず集中力を一切途切れさせることなく、ゲーム中も常に声をかけ合い修正を重ねる三洋電機選手の姿に、トップリーグ常勝チームの切磋琢磨の凄みをまざまざと見せてもらった。感謝したい。
しかし、怯んでしまった様子はShiningArcs選手の誰にもない。逆に、新たな闘志が湧き上がったように窺える。ゲーム終了後、大内アシスタントコーチ補佐が円陣を組んだ選手たちに声をかける。「ひとつだけ覚えておいて欲しい。トップリーグに上がったら、今日やった相手が、リーグを戦う相手になるということを」
それは、この試合を観戦していたAチームの選手たちも同じ思いであろう。
2009トップイーストリーグ優勝を賭けた最終戦でのエピソードではあるが、試合前に、出場登録された選手たちが秩父宮ラグビー場のロッカールームに入ると*1、その試合に出場登録されなかった選手たちからの魂のこもったメッセージが書き込まれた「ShiningArcsフラッグ」*2が置かれてあり、選手たちは心を熱くして試合に臨んだという。このチームワークの良さがまた、ShiningArcsの魅力でもある。

そして、1月16日(土)、いよいよトップリーグ昇格をかけたチャレンジマッチ1が広島で行われます。アウェイになりますが、新たな歴史を築く最終章となるこの一戦をぜひグランドに足を運んでご観戦ください。応援よろしくお願いします。

*1 出場登録メンバーしかロッカールームに入ることは許されない

*2 対横河武蔵野戦試合レポートでの集合写真中、君島選手が手に掲げているのが、そのフラッグです。

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