試合日程・結果

春季オープン戦 第3戦-VS 三菱重工相模原ダイナボアーズ観戦記

2009年6月13日、NTT千葉総合運動場グランド。今季ホームグランドでの初戦となる。関東地方にも梅雨入り宣言が出されて間もないが、曇り空の蒸し暑い天候となった。春季オープン戦第三戦目となるこの日の相手は、三菱重工相模原ダイナボアーズ。昨シーズンは、トップイースト11のレギュラーシーズンでは敗れプレーオフで勝利を飾った相手だ。トップリーグでの経験もあり、シャイニングアークスが今季昇格できるかどうかの鍵を握るライバルに間違いない。オープン戦とはいえ、見ている方もついつい力がはいってしまう。グランドには、今週来日したばかりの期待の新加入選手であり、数々のオーストラリア代表キャップを誇るマーク・ジェラードも引き締まった姿を見せていた。

13時キックオフ。前戦のサントリーサンゴリアス戦で見せてくれたフィジカルの強さが、また前半から随所に現れる。ちなみに昨シーズン、実験的に導入された新ルールではモールの引き倒しが許されたが、今シーズンは元のルールに戻された。そのため、ゴールライン近くでのモールをめぐる激しい攻防が展開される。前半20分、敵陣ゴールライン間際でのモールの押し込みからWTB友井川 拓が抜け出し、左隅にファーストトライを決める!その後も、接点での攻防を優位に展開し、ポテンシャルが格段に上がったことを感じさせる。そして、37分にまたもモールのせめぎあいの中から、FL佐藤元太がすきを突きトライ!そのまま、前半を10対0で終わる。

ハーフタイムでは、まず自主的に選手たちから声が上がった。「ディシジョンメーキングが間違っている。プレー選択をどこで行うかしっかり考えよう」「みんなの集中が一貫していない。切らさずに後半40分やっていこう」……シャノンヘッドコーチが続いて指示を与える。「ホームグランドでの試合なんだから、意志を高く持ってやろう」「前半の最後10分間のディフェンスのフィジカルは素晴らしかった。その動きを後半も続けよう」「リザーブの選手は、出場したらフレッシュな力を出していこう」

そして、後半がスタート。前半同様フィジカルの強さを見せるが、徐々に自らペナルティを重ねていく展開になってしまう。それと同調するかのように、選手たちのイライラが伝わってくる。悪循環。前戦のサントリー戦よりもやれるという想いが、逆に焦りを招いてしまっているのか。混乱。解決が見られないまま、10分ほどの間に立て続けに3トライを許してしまう。怒り。選手たちの間にやりきれない想いが広がる。その想いは、終了間際のLO馬屋原 誠のトライでも解消されない。結局逆転できないまま、ノーサイドのホイッスルが鳴ってしまう。結果、トライ数においては両チームとも3本ずつながら、15-19での敗戦。

試合終了後の選手たちの表情は、皆悔しさともどかしさに満ちていた。それは、自分たち本来の力を出し切れなかった無念さからだ。やれたはずのことができない……勝てたはずのゲームを落としてしまった……レギュラーシーズンでは絶対に許されない自責の念が全員の心に淀む。
円陣を組んだ選手たちにシャノン・ヘッドコーチが言葉をかける。「ペナルティに関しては、絶対にレフェリーのせいにしてはいけない。どちらかのチームを勝たせようとしてエコひいきするレフェリーなんているはずはないのだから」 この日、シャイニングアークスの犯したペナルティの数は28にも上っていたのだ。「みんな自分がラクしようとして努力していない」「カッとなって自分を見失ってしまっている」「だが、すべてが悪かったわけではない。この試合から学べ!これをシーズンで繰り返すな。負ければ、こんなに気分が悪くなるんだ。こんな気持ちを繰り返さないように、今日の悔しさを忘れずにまた月曜の練習からやっていこう」 また、山本監督はこう語るー「ディフェンスに徹しきれていない。ちょっとした意識のずれがこうした結果につながってしまう」
出場した選手も控えの選手も今日の悔しさは決して忘れないはずだ。次戦は、6月27日。相手は昨年イースト11を全勝で勝ち上がり、トップリーグに帰り咲いた名門リコーブラックラムズである。シャイニングアークスがトップリーグでやっていけるのかを占う一戦であり、必ずやこの悔しさを晴らしてくれるだろう。期待しよう。そして、次戦もまた応援よろしくお願いします。

シャノン・ヘッドコーチのコメント

シャノン・ヘッドコーチ

今は春のオープン戦をこなしている段階なので、結果よりもプロセスを重視している。この時期、新しいことを試す時期でもある。しかし、自らペナルティを重ねてしまったことは反省すべき点である。今は、相手がどこであろうが関係ない。自分たちに何ができるか、何をしなければいけないのか、それを積み重ねていかなければならない。今日の試合で分かった修正点を、次の試合までにいかに改善できるか。我々が今やるべきことをやっていくだけだ。

中山キャプテンのコメント

中山キャプテン

タックルは良かったんですが、ちょっと下がった時に我慢しきれませんでした。今日の試合は、はっきり言って自滅です。チーム力は確実に上がってきているのに、みんなちょっとのことで冷静になれなくなってしまって、自滅してしまったと思います。次の試合までに修正して、チーム力を上げていきます。

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