試合日程・結果

逆転勝利でトップチャレンジ進出を決める!

NTTコミュニケーションズ

32

VS

三菱重工相模原

28

1月4日、トップチャレンジ出場枠を賭けた2008年度トップイーストリーグ11プレーオフが秩父宮ラグビー場で行われ、NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(リーグ2位)は三菱重工相模原ダイナボアーズ(リーグ3位)と対戦した。今季リーグ戦では14-19と僅差で敗戦した三菱重工相模原に大苦戦を強いられたものの、後半36分ヤコブス・ポールス・ネルのトライで逆転、32-28で劇的な勝利を収め、NTTコミュニケーションズラグビー部として創部2年目にして初のトップチャレンジ進出権を得た。シャイニングアークスは、入替戦の対戦枠をめぐって今後、トップキュウシュウ2位・三菱重工長崎ラグビー部、トップウエスト2位・豊田自動織機ラグビー部と対戦することになった。

前半は2本のトライを許すもキックで小刻みに点数を稼ぐ

メンバーに名を連ねていない選手たちも裏方としてこの日の戦いをサポート

メンバーに名を連ねていない選手たちも
裏方としてこの日の戦いをサポート

昨年末でのリーグ最終戦では、宿敵・セコムラガッツを破りリーグ2位を確保、2季連続のプレーオフ進出を果たしたシャイニングアークス。しかし、プレーオフまではトップリーグ昇格のための、いわば通過点。シャイニングアークスは、理屈抜きで三菱重工相模原に勝たなければならない。

試合が進むにつれシャイニングアークスが接点を支配するように

試合が進むにつれシャイニングアークスが
接点を支配するように

試合開始直後の1分、シャイニングアークスは三菱重工相模原の反則からペナルティキックの機会を得る。SO君島良夫が難なくゴール成功し先取点と幸先のよいスタート。勢いに乗って敵陣22mライン付近まで入り込んだものの、ボールをインターセプトされ、三菱重工相模原のFL賀忠亮に左隅へ飛び込まれ手痛いトライを許すことに。23分、シャイニングアークスは再びペナルティゴールで6-7と、取り返す。だが、30分にはCTBティム・レネヴェにレイトチャージの反則が下されたのを機に、一気にゴール前まで三菱重工相模原にゲインされる。そのままラインアウトからのモールを押し込まれて2本目のトライを決められてしまった。しかしシャイニングアークスも、SO君島が36分にペナルティゴール、43分にはドロップゴールと足でこまめに点数を稼いで追いすがり、前半を12-14と僅差で折り返す。

サポーターの声援はグランドの選手の耳と心にしっかり届いた

サポーターの声援はグランドの選手の
耳と心にしっかり届いた

点差が示すように、前半は文字通り互角の戦いを繰り広げた両チーム。シャイニングアークスはひと回り大きい三菱重工相模原のFWを相手に一歩も引けもとらず、特にFL川上利明の接点での強さ、およびサイドアタックへの対応は目を見張るものがあった。

強い意志と集中力が生み出した3本のトライ

23分、1点差までに追い詰めたNo.8ダレン・マーフィーのトライ

23分、1点差までに追い詰めた
No.8ダレン・マーフィーのトライ

後半、一気呵成に攻めたいシャイニングアークスであったが、立ち上がりのチャンスを三菱重工相模原に奪われてしまう。2分、三菱重工相模原のSO浦田修平が蹴ったショートパントを、元ニュージーランド代表でもあるLOトロイ・フラベルがキャッチし、インゴールへ。さらに13分には再びLOトロイに右隅に飛び込まれる。スコアは15-28と、いまだトライを決めることができないシャイニングアークスには、かなり厳しい点数状況に追い込まれてしまう……。
しかし、リーグ戦はもちろん、日々の過酷な練習を通じてメンタル面で確実に成長しているシャイニングアークスの選手たちにとって、トップリーグ昇格の夢を諦めるような点差では決してなかった。18分、ペナルティからの早仕掛けでNo.8ダレン・マーフィーが右隅へ飛び込み、この日初めてのトライを決める。ゴールは失敗するが、これで20-28。その5分後、切れ目なくラックで敵陣ゴール前を脅かす中、またもやNo.8ダレンが2本目のトライ。ゴールポスト左脇という好位置で、SO君島もゴールを成功させ、27-28と、いよいよスコアは1点差まで近づいた。

タックルを食らいながらCTBヤコブス・ポールス・ネルはインゴールへ

タックルを食らいながらCTBヤコブス・ポールス・ネルは
インゴールへ

勢いづくシャイニングアークスは、前へ前へと足を運んでいく。26分、SO君島がドロップゴールを狙うも失敗。その後、センターライン付近まで押し戻される。しかし、FB栗原徹が絶妙な判断で敵陣ゴール前15m付近へパント。三菱重工相模原ボールのラインアウトだったが、栗原には「シャイニングアークスが必ず取る」という確信があったのであろうか、FW陣がモールをターンオーバーし、ボールを確保。33分、SH中山浩司からLO細川智広へと小刻みにボールをつなぎ、最後は途中出場したCTBヤコブス・ポールス・ネルがタックルされながらもボールをインゴールに叩きつけ、起死回生のトライに成功。ゴールは失敗したものの、32-28と逆転に成功。「エヌ・ティ・ティ」の大歓声が秩父宮ラグビー場を埋め尽くす中、シャイニングアークスは三菱重工相模原の猛攻を全身全霊の力で防いで守り抜き、勝利を収めた。この結果、トップチャレンジシリーズ2位グループ進出が決定した(NTT東日本時代を含めると3年ぶり2度目)。

ベテラン選手と若手の意志と力がかみ合って突破できたプレーオフ

ベテラン選手と若手の意志と力がかみ合って
突破できたプレーオフ

1年前の悔しさを喜びと感動へと変えてくれた、シャイニングアークスの選手・スタッフたち。そして絶対に負けられない戦いを、観客席から力の限り応援してくれたサポーターの方々。そしてスタンドへ足を運べなかったファンの方々も。ともに喜び合おう。しかし、忘れてはならないのはシャイニングアークスの最終目標はトップリーグ昇格ということである。トップリーグへの道は、ここから再び始まるのだ。
次戦は、1月17日、トップキュウシュウ2位の三菱重工長崎ラグビー部との対戦。これまで以上のサポーターの方々の声援が必要である。ぜひ秩父宮ラグビー場に足を運んでいただきたい。

山本和林監督のコメント

山本和林監督
おかげさまでいい結果を出すことができました。ありがとうございます。お正月休みにもかかわらず、多くのファンの方々にご声援をいただいて、心強く感じました。私が現役選手時代に1度、トップチャレンジを経験していますが、普段のリーグ戦とは異なる独特な雰囲気があります。今のこのシャイニングアークスは、体制面でもトップリーグを見据えている他のチームと何らひけをとらないと思っていますので、全力でチャレンジするだけです。引き続き応援をお願いいたします。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーコーチ

いい結果が出せたのでとても満足しています。選手たちは素晴らしいパフォーマンスをしてくれました。勝利を決してあきらめないメンタル面での強さは評価したいですし、また私は彼らを誇りに思います。川上、栗原らをはじめとするベテラン勢が落ち着いてプレーし、また彼らを含む22人が一丸になったからこそこの結果があるのでしょう。これからシャイニングアークスは選手達自身のためだけに戦うつもりはありません。同僚や家族、仲間の夢のためにも戦い、いい結果を残していきます。

加藤昭仁キャプテンのコメント

加藤昭仁キャプテン
三菱重工相模原さんの強いプレッシャーに受けに回る場面もありましたが、グランドに立つ選手たちは集中力を切らすことなく、80分間戦い続けられたのが今日の試合の勝因だと思っています。昨季もプレーオフという同じステージに立つことはできましたが、やはりここで通過することができて嬉しいです。チームとして着実に成長していることを改めて実感しています。

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