試合日程・結果

釜石に勝利!勢いはそのままにリーグ最終戦へ

NTTコミュニケーションズ

42

VS

釜石シーウェイブス

22

12月21日、2008年度トップイーストリーグ11公式戦第9戦。NTTコミュニケーションズ シャイニングアークスは、釜石シーウェイブスRFCと対戦した。両チームともにチャレンジマッチ進出の権利を賭け、この試合に背水の陣で臨んだ。随所で手に汗握る攻防が見られたが、シャイニングアークスは前半から着実に得点を重ね、42-22で勝利した。

前半、FWとBKの連携が功を奏し3トライ

FW陣の踏ん張りがチャンスを生み出していった

FW陣の踏ん張りがチャンスを生み出していった

風もなく、快晴の埼玉・熊谷スポーツ文化公園。穏やかなラグビー日和だが、直近の2試合で強豪相手とはいえ連敗を喫しているシャイニングアークスにとっては、絶対に落とせない試合である。対戦相手の釜石シーウェイブスはリーグ暫定6位ながら、三菱重工相模原ダイナボアーズとセコムラガッツに勝利し、今季のトップイーストリーグ11をある意味面白くしている、いわば“台風の目”的な存在。現時点で6勝2敗の戦績で並びながらも、勝ち点や得失点差を考えればシャイニングアークスが勝っていると云えるが、だからといって侮ることは許されない。国体出場での負傷により欠場を続けていたWTB河津周平が復帰し、CTBには磯田金吾が第2戦以来名を連ねるなど、層の厚みを増したシャイニングアークスは釜石シーウェイブスRFCをどのように迎え撃つか?

LO馬屋原誠は敵ボールのラインアウトも獲得

LO馬屋原誠は敵ボールのラインアウトも獲得

開始直後から試合は動いた。5分、シャイニングアークスは自陣10m付近での反則を犯し、ペナルティゴールでの初得点を許す。しかし、その3分後、反対にシャイニングアークスがペナルティゴールに成功し、3-3の同点に追いつく。その後、シャイニングアークスはオフサイド、ノックオンなどの反則を犯す局面が見られたが、相手ボールのラインアウトやスクラムをFW陣の踏ん張りでターンオーバーし、追加得点を許さなかった。初トライは25分、敵陣20m付近からSO君島良夫が蹴りだしたボールをWTB友井川拓がキャッチし、そのままインゴールへトライ。ゴールも成功した。

この日、SO君島良夫は、キックのみならず自らトライも決め、22得点を挙げた

この日、SO君島良夫は、キックのみならず
自らトライも決め、22得点を挙げた

だがそれもつかの間、シャイニングアークス初トライ直後の27分、SO君島のキックを、釜石のSH池村章宏がチャージ、弾んだボールを左隅へ押さえ込まれる。釜石のこの1戦に賭ける気持ちがひしひしと伝わってくるプレーであったが、その思いはシャイニングアークスも一緒。31分、35分とFW陣が接点で確保したボールをBK陣がゴールラインまで運び、続けざまにトライを決めた。その後自陣ゴールライン前での釜石による連続ラック攻撃にも、シャイニングアークスのディフェンスラインは崩れることがなかった。前半を22-8で折り返す。

シンビンで1名欠くピンチもチーム一丸で乗り切った後半

後半33分、WTB友井川拓は緩急をつけたステップでゴール前に切り込む

後半33分、WTB友井川拓は緩急をつけた
ステップでゴール前に切り込む

後半開始直後の1分、敵陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込み、No.8ダレン・マーフィーがトライ。この2試合、トップリーグ経験チーム相手になかなか発揮できないでいたシャイニングアークスらしさが垣間見えるようになった。このままトライ量産体制に行くかと思わせたが、釜石も追いすがる。自陣ゴールライン前から釜石にスクラムサイド攻撃を仕掛けられ、2本目のトライを許す。ゴールも成功し、29-15。15分にペナルティゴールで3点を追加するが、逆に22分にトライを決められてしまい、32-22と10点差。逆転圏にとらえられてしまった。その上、LO細川智広がシンビンで退場する羽目に。グランドに1名欠き、流れも釜石に傾きつつあったが、選手が一丸となって釜石の攻撃をしのぐ。

顔面骨折から復帰したばかりのWTB河津周平だが、タックルの切れ味はそのまま

顔面骨折から復帰したばかりのWTB河津周平だが、
タックルの切れ味はそのまま

ピンチの次にやってくるのはチャンスの言葉通り、29分には敵陣10m付近でペナルティキックの機会を得た。ほぼ真正面だっただけにSO君島が難なく決めると思われたが、ボールはバーに跳ね返る。しかし、プレーは続行。ボールを確保したSO君島が汚名返上とばかりに、絶妙のドロップゴールで得点を挙げた。34分には、WTB友井川が華麗なステップで釜石のディフェンスの間隙を突いてこの試合3本目のトライを決めるなど、42-22でシャイニングアークスが釜石を退けた。前試合と比べて反則の多さが懸案材料ではあるが、集散もよく、選手たちが気持ちを切らすことのなかった結果が勝利につながったといえるだろう。久々の、そしてチームとして勢いが感じられる勝利に、熊谷まで詰め掛けたサポーターの方々も満足したに違いない。

試合の中で課題を修正する力を感じさせたシャイニングアークス

試合の中で課題を修正する力を感じさせた
シャイニングアークス

今季のトップイーストリーグ11公式戦も、次戦でいよいよ最終戦となる。対する相手は、昨季の公式戦およびプレーオフで敗れた因縁の相手、セコムラガッツである。紙一重の差で負けた悔しさは選手もサポーターも忘れてはいないであろう。シャイニングアークスがALL OUTを果たす日は、12月27日、秩父宮ラグビー場で。年末の慌しい中ではあると思うが、シャイニングアークスの勝利とプレーオフ進出を信じて、是が非でも応援に駆けつけていただきたい。

山本和林監督のコメント

山本和林監督
釜石さんの勢いに飲まれそうな局面がありましたが、選手たちがよく踏み止まってくれました。ただ、踏み止まるだけでなく、我々の勢いをもう少し出せればよかったと思います。次戦のセコムさんには、昨年公式戦、プレーオフと敗戦しました。たしかに得点差だけ見れば僅差ではあったのですが、チームとしての準備が不足していた分、力の差があったと思います。しかし、今年はいい準備ができていますし、同じような位置、実力でチャレンジすることができると思っています。公式戦最終戦を迎えるにあたり、サポーターの皆様から選手に勇気をいただけるような声援をお願いします。また、それを糧に、チームとしていいチャレンジをしたいと思います。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーコーチ

2試合連続で敗戦したことで、選手たちは自信を失っていたかもしれません。でも、こうやっていい戦い方ができて乗り越えられたと思っています。選手・チームの成長というプロセスから見ても、今季はいい形で仕上ってきているのではないでしょうか。選手たちは、精神的な面でタフになっています、期待していてください。

ベン・ダーウィンアシスタントコーチのコメント

ベン・ダーウィンアシスタントコーチ
シャイニングアークスの選手たちは、グランドだけでなく、日常の生活スピリットが非常に高い点はとても素晴らしいと感じています。セコムは非常に強いチームです。ただ、私が所属していたスーパー14(※南半球のニュージーランド・オーストラリア・南アフリカ共和国の3か国、合計14のクラブチームにて行われるラグビーの国際リーグ戦)時代からよく知っている選手もいることですし、十分に研究は尽くしています。もちろん、作戦はここでは申し上げられませんが(笑)。いい勝負になることをお約束します。

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