試合日程・結果

健闘実らず、公式戦2敗目を喫する

NTTコミュニケーションズ

10

VS

リコーブラックラムズ

24

12月13日、2008年度トップイーストリーグ11公式戦第8戦。NTTコミュニケーションズ シャイニングアークスは、リーグ首位(7戦全勝)のリコーブラックラムズと対戦した。前半18分、シャイニングアークスはペナルティキックで先制得点。しかし、その後は相手の出足の早いプレッシャーと磐石のディフェンスの前に追加得点をあげられない。後半40分、意地でトライを1本返したものの、トップリーグ経験チームの厚い壁は崩すことができず、10-24で今季2敗目を喫した。

前半、ゴールラインを目前にしながらも……

前半17分、敵陣ゴール前をモールで脅かすFW陣

前半17分、敵陣ゴール前をモールで脅かすFW陣

「試合ごとに一喜一憂することなく、リーグ戦という長いスパンの中で成長し、結果を出していきたい」。シャノン・フレーザーヘッドコーチがよく口にする言葉である。その「長いスパン」も、残り3試合と大詰めの時期に来た。チャレンジマッチ進出を賭けた争いが混沌としているだけに、トップリーグ昇格を目指すシャイニングアークスにとってこれからの毎試合が正念場といえる。この日の対戦相手のリコーブラックラムズは、トップリーグ発足時から昨季までリーグに在籍していた強豪中の強豪。抗するシャイニングアークスは、今季初スタメンとなるNo.8大沼照幸や前試合に欠場したFL川上利明、WTB高山将一らが復帰。万全の体制で挑むシャイニングアークスを見届けるべく、寒空の下、秩父宮ラグビー場には大勢のサポーターが詰め掛けた。

随所に激しい攻防が見られた

随所に激しい攻防が見られた

14時、リコーのキックオフで試合開始。前半は目まぐるしく攻守が入れ替わる。試合開始早々、リコーに自陣ゴール前まで攻め込まれたが、ノット・リリース・ザ・ボールなどの反則を引き出し、SO君島良夫のペナルティキックから陣地を回復。5分過ぎからは、敵陣内に入り込んだ。FW陣に対する接点での相手のプレッシャーがきつかったが、ペナルティを引き出し、何度もゴール前まで詰め寄るもゴールラインを割ることができない。だが、あきらめずに攻撃をしかけていったシャイニングアークスは、18分、ペナルティキックのチャンスを得る。SO君島がゴールに成功し、先制得点。

応援に駆けつけたNTT東日本のチアリーディングがハーフタイムを盛り上げる

応援に駆けつけたNTT東日本のチアリーディングが
ハーフタイムを盛り上げる

だが、その後はリコーの素早いボール供給により、シャイニングアークスが防戦に回る展開が目立つ。そして24分、自陣22mライン付近でのリコーボールスクラムからトライを許してしまう。さらに32分には、自陣ゴール前でのセンタースクラムからリコーBK陣にボールを展開される。タックルで捕らえたものの、リコーのCTB金澤良がボールを離すことなく右隅に飛び込みトライ。3-12で前半を折り返す。前半では9点のビハインドを許したが、反則数についていえばシャイニングアークスは0、リコーは7。断続的に攻め込んだ結果、誘引できた反則だが、それが得点に結びつかなかった。

後半も相手のペースを崩せず

スクラムはしばしば劣勢に陥った

スクラムはしばしば劣勢に陥った

後半も立ち上がりからリコーの鋭い出足のディフェンスに悩まされる。特にティム・レネヴェ、ヤコブス・ポールス・ネルの両CTBへのマークが厳しく、敵陣22mラインをなかなか突破できない。また、マイボールスクラムもターンオーバーされるなど、シャイニングアークスらしい試合運びができない。それでも、パントを多用して陣地を回復しようとするなど、随所でトライを期待させる動きを見せたシャイニングアークス。だが、12分にトライを奪われてしまい、リードを広げられる。時間は刻々と過ぎてゆく。35分、リコーのFBスティーブン・ラーカムにさらにトライを決められる。このままではノートライに終わってしまうかと思われたが、40分、途中出場したNo.8ダレン・マーフィーがゴールポスト真下に飛び込み、シャイニングアークスファンの溜飲を下げるトライを決める。しかし、万事休す。強豪リコーブラックラムズの前に、10-24で屈した。

試合終了直前、No.8ダレン・マーフィーが相手ディフェンスの間隙を突いてトライ

試合終了直前、No.8ダレン・マーフィーが
相手ディフェンスの間隙を突いてトライ

終わってみれば、リコーの強さ、そして巧さが目立った試合だった。しかし、首位を走るリコーを14点のビハインドで抑えることができたのもまた事実で、現時点でトップイースト11のチームの中ではシャイニングアークスが最も僅差でもある。気持ちが切れていない証拠で、決して落胆する必要はないであろう。この日の敗戦は「試合ごとに一喜一憂することなく、リーグ戦という長いスパンの中で成長し、結果を出す」ための礎になると信じたい。

残り2戦、もう負けはゆるされない

残り2戦、もう負けはゆるされない

次戦の相手は釜石シーウェイブス。今季はセコムラガッツ、三菱重工相模原ダイナボアーズを破っているチームである。シャイニングアークスがチャレンジマッチ進出を決めるためには絶対に負けられない。熊谷の地で、選手、スタッフ一同が「ALL OUT」できるよう、声援をお願いしたい。

山本和林監督のコメント

山本和林監督
シャイニングアークスが時間とエリアを支配していても、相手に少しずつプレッシャーを積み重ねられてしまったというのが今日の試合の印象です。それが力の差なのかもしれません。チームとしては、復帰した選手も増え、多くの選手たちで練習できるようになっています。リーグ戦は残り2戦ですが、我々は1分1秒をチャレンジし続け、そしていい結果を出していくだけです。そのための準備を、さらに進めていきます。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーコーチ

たしかに敗れはしましたが、決して悪くない戦いができました。一方的にではなく、シャイニングアークスがある程度抑えることができたと思います。シャイニングアークスとリコーの差は、わずかなものですが、たとえばプレッシャーをかけられたときのミスへの対応などでまだ足りない部分がある、ということです。次戦もこれまで積み上げてきた、相手をいかにコントロールするかということを意識していきます。

大沼照幸選手のコメント

大沼照幸選手
今季はケガに泣かされてきたので、その鬱憤を晴らしたいと思ったのですが、リコーの強さの前にこのような結果に終わったのは残念です。ただ、チーム全体がひとつにまとまって戦っていけている実感は強くあります。次戦以降、確実に勝って、トップリーグ昇格のチャレンジマッチに挑みますので、応援をお願いいたします。

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