試合日程・結果

一歩及ばず惜敗。今季公式戦初黒星を喫す

NTTコミュニケーションズ

14

VS

三菱重工相模原

19

11月22日、2008年度トップイーストリーグ11公式戦第7戦。NTTコミュニケーションズ シャイニングアークスは、埼玉・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場で三菱重工相模原 ダイナボアーズと対戦。シャイニングアークスは再三再四ゴール前に攻め込むも、三菱重工相模原の堅固なディフェンスを崩せず。後半に1本のトライを決めただけに終わり、14-19で惜敗、今季公式戦の初黒星を喫した。

セットプレーでのプレッシャーに苦しむ前半

風はやや強め。これを活かしてキックを積極的に使う戦術かと思われたが……

風はやや強め。これを活かしてキックを
積極的に使う戦術かと思われたが……

先の東京ガス戦から二週間。埼玉・熊谷の地に吹く風はより一層冷たさを増し、公式戦6連勝を飾ったシャイニングアークスにとって、真価をかけた時期を迎えていることをも感じさせる。この日の対戦相手は三菱重工相模原ダイナボアーズ。開幕戦で釜石シーウェイブスに敗れたものの、順調に勝ち星を積み重ね一敗をキープ。昨季トップリーグを経験しているだけに、実力は折り紙つき。「圧倒的でなくてもいい、とにかく勝ってくれ」というのがシャイニングアークスサポーターの本心だったに違いない。

シャイニングアークスにしては珍しく、ラインアウトのキャッチ、スローイングともに乱れた

昨季S14ブルース主将のLOフラベルと
競り合うLO馬屋原誠

14時、風上を陣地に選んだシャイニングアークスのキックオフで試合開始。1分、敵陣20mで三菱重工相模原側の反則。ゴール真正面だったこともあって、PKを選択したものの失敗し、先取点ならず。その後も三菱重工相模原の反則で敵陣に攻め込むチャンスを得るが、マイボールラインアウトが風に流されて不安定になり、BK陣へのボール供給がままならない。反対に、一歩出足の早い三菱重工相模原のFW陣がブレイクダウン(密集)でボールを確保する場面が目立つ。何度か自陣を攻略させられそうになっていたが、苦しみながらも凌いではいた。そのような攻防の中、先取点を挙げたのはシャイニングアークス。17分、敵陣10m付近でSO君島良夫がPGに成功。そのまま勢いに乗り、追加得点を挙げられればよかったのだが、セットプレー(ラインアウトとスクラム)における三菱重工相模原FW陣のプレッシャーが相当強く、思うようにゲームを展開できない。苦しい戦いを強いられている中、31分にはマイボールラインアウトをターンオーバーされ、ゴール前のモールからトライを許してしまった。さらに前半終了間際の39分には、三菱重工相模原にゴール前で小刻みにパスをつながれ、ディフェンスラインが崩壊し、ゴール真裏に回り込まれた。ロスタイムの41分、シャイニングアークスはPGで3点を挙げたが、6-14、ノートライで前半を折り返す。自分たちの実力を出し切れていないという印象の前半だった。

後半は、試合を優位に進めるも決定力に欠く

FW陣がひと回り小さいため、スクラムでは押される一方

相手ボールのスクラムでアタックに備える
FL笠原歩とNo.8ダレン・マーフィー

前半は決してシャイニングアークスの防戦一方という内容ではなかった。しかし、いやだからこそと言うべきか、8点のリードが重くのしかかる。だが、試合再開間もない3分、シャイニングアークスは、三菱重工相模原に追加トライを許してしまう。流れを変えようと、7分にはCTBヤコブス・ポールス・ネル、12分にはNo.8ブラッドリー・ミカを投入。10分に三菱重工相模原のLOトロイ・フラベルがシンビンを受け退場している中、シャイニングアークスが敵陣ゴール前まで攻め入る。マイボールスクラムから出たボールをWTB倉林史和が受けて右隅へ飛び込む。シャイニングアークスこの日初めてのトライを決めた。さらに18分、敵陣ゴール前真正面でPKに成功。14-19と、1トライ1ゴールで逆転できるまでに詰め寄った。

ドロップゴールをチャージし形勢逆転する場面も

相手キックに果敢にチャージにいき、
チャンスメークするLO細川智広

以降は、シャイニングアークスが支配的に試合を進めた。ライン参加したNo.8ブラッドリーの突進、FB栗原徹の驚異的な伸びを見せたロングパントなど、随所で見せ場はあった。反則も引き出し、チャンスも作った。しかし、堅固なディフェンスラインは何度アタックしても崩れず、両WTBにほとんどボールが行き渡らなかったため、追加得点ができない。ロスタイム5分の間も、シャイニングアークスは最後まであきらめない姿勢を見せたものの、一歩及ばず14-19で惜敗。7点差以内の敗戦だったため、勝ち点は1獲得した(これで、三菱重工相模原とは6勝1敗で並んだが、勝ち点ではシャイニングアークスが2点上回っている)。

次戦は受けることなく、チャレンジャーの精神で臨んでもらいたい

次戦は受けることなく、
チャレンジャーの精神で臨んでもらいたい

痛い敗戦ではあるが、シャノン・フレーザーヘッドコーチが試合後のミーティングで「この悔しさをバネにもう一度、立て直そう」と語ったように、いい刺激となることを期待しよう。次戦はリコーブラックラムズ。三菱重工相模原同様、昨季までトップリーグ経験を重ねた強敵中の強敵、長いリーグ戦の山場ともいえる試合である。ぜひともサポーターの方々にも、観客席からの声援で「ALL OUT」していただきたい。

山本監督のコメント

山本監督
今日の敗因は、……そうですね、今まだ一言では言えないですね。負けていた部分もありますが、勝っていた部分もありますし。前半、うまく自分たちのプレーができなかった理由は、相手の方が5㎝、10㎝と前に出ていたことによるものだと思います。ただ。チームのコンディション自体は上がってきていますので、その点では問題ないと思っています。次戦こそチャレンジャーとして挑みたいと思います。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーコーチ

今日、敗戦はしましたが、私たちは最後の目標を達成することはまったくあきらめていません。ラグビーは80分間、グッドパフォーマンスをし続けることが重要なのですが、今日は後半だけしかそれを実現できなかったのが残念です。もちろん選手たち自身も悔しいと思っているはずです。次戦は、トップイースト11の中で最も強いチームだと言われているリコーブラックラムズが相手となります。選手たちもプレッシャーを感じていると思いますが、ラグビーはメンタル面が非常に重要ですから、気持ちを高めていければいい結果に結びつくと信じています。今日も多くの皆さんにグランドに足を運んでいただいて、何よりも選手の励みになっています。本当にありがとう。次戦もぜひ、よろしくお願いします。

加藤昭仁キャプテンのコメント

加藤昭仁キャプテン
細かいミスが多かったのが反省点です。FWのメンバーも相手に対抗できるように準備してきたつもりでしたが、セットプレーで崩れてしまってその対応が柔軟にできなかったと思っています。残っている3試合すべてで、勝ち点5を獲得できるように仕上げていきたいと思います。

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