試合日程・結果

難敵に勝利するも手放しでは喜べず

NTTコミュニケーションズ

48

VS

東京ガス

29

11月8日、2008年度トップイーストリーグ11公式戦第6戦。NTTコミュニケーションズ シャイニングアークスはグランドを秩父宮ラグビー場に移し、東京ガスラグビー部と対戦した。48-29とシャイニングアークスが試合を制し、公式戦6連勝を飾ったものの、試合終了間際に東京ガスに3連続トライを奪われるなど、ほろ苦い勝利になった。

前半は圧勝ムードが漂う

試合前のアップ。選手たちの緊張感が伝わる

試合前のアップ。選手たちの緊張感が伝わる

曇天の空、時折小雨がぱらつく秩父宮ラグビー場。この日の対戦相手は、今季リーグ戦で昨季2位のセコムラガッツに勝利を収めている東京ガスである。昨季は50-15で快勝しているとはいえ、難敵であることは言うまでもない。そのためかシャイニングアークスのスターティングメンバーには、FB栗原徹、FL川上利明、CTB高橋信孝など大舞台での経験豊富な選手たちが名を連ねた。定刻からやや遅れて12時1分にシャイニングアークスのキックオフで試合開始。2分、東京ガスの反則から手堅くPKを選択し、SO君島良夫がゴールを成功させる。15分にも同様にPGで得点を重ねる。

比類ない身体能力を見せたCTBヤコブス・ポールス・ネル

比類ない身体能力を見せた
CTBヤコブス・ポールス・ネル

21分、敵陣10mライン付近で東京ガスのパントをWTB友井川拓がキャッチ、絶妙なステップで東京ガスのディフェンスを交わし、ようやく初トライ。さらにその4分後には、マイボールラインアウトからBK陣がボールを展開、ライン参加したFB栗原がトライを決めた。前半終了間際の39分、東京ガスにトライを許してしまうも、シャイニングアークスが試合を優位に支配、前半を20-7で折り返す。東京ガスボールのラインアウトを獲得する場面も目立ち、集散もよく、FW・BK陣ともにそれぞれの役割を果たしていたが、なかでもNo.8ブラッドリー・ミカおよびCTBヤコブス・ポールス・ネルの力強い突破は、非常に心強く感じられた。

後半のロスタイムが魔の時間帯に

FL川上利明は随所で硬軟自在な動きを発揮

FL川上利明は随所で硬軟自在な動きを発揮

勢いはそのまま持続するかと思ったが、前半最後の東京ガスのトライが懸案材料になったのか、後半の立ち上がりは今ひとつ。1分、5分と自陣内での反則を取られ、PKの機会を与えてしまった(うち1本成功)。じわじわと詰め寄る東京ガスに対して流れを変えたいシャイニングアークスは11分、SH中山浩司が前へ出ると、そのままSO君島→CTB高橋とつなぎ、FB栗原がゴール左へ飛び込んだ。このトライによって流れが変わり、17分にはWTB友井川が、19分には途中出場したFL笠原歩が、さらに32分にはやはり途中出場のWTB倉林史和がトライを決めた。ゴールもすべて成功し、後半35分の段階で48-10。このまま東京ガスに快勝かと思われた。

後半11分、流れを変えたFB栗原徹のトライ

後半11分、流れを変えたFB栗原徹のトライ

しかし、一矢報いようとする東京ガスの前に、シャイニングアークスは一転して守勢に回ってしまう。38分、パントで自陣に切り込まれ、ルーズボールを東京ガスのWTB西尾風太郎に押さえ込まれる。「ロスタイムは2分」とのアナウンスが流れるとまたもや41分、東京ガスにハーフラインからボール展開を許し、ディフェンスが甘くなったシャイニングアークスはトライを奪われてしまう。ゴールも成功。

次戦は熱戦必至。ぜひともシャイニングアークスの応援を!

次戦は熱戦必至。
ぜひともシャイニングアークスの応援を!

さらにノーホイッスルでゲームが続行し44分にはラックをターンオーバーされたのみならず、ボールを展開されるもタックルで仕留めることができず、わずか6分間で、東京ガスに3本目のトライを許してしまった。東京ガスのゴールも成功したところで、ようやくノーサイド。「グランドには魔物がいる」とは通俗的な表現だが、まさにそれを感じさせるような試合だった。
終わってみれば、48-29とシャイニングアークスが勝利したが、試合の中身を見れば手放しでは喜べない勝利といっていいであろう。試合後のミーティングで「これはシャイニングアークスの戦いではない」と険しい表情で選手たちに告げたシャノン・フレーザーヘッドコーチの言葉が印象的だった。この日のような後半のミスは、これからの対戦相手となる、集中力を欠くことのできない強豪チームにおいては絶対に許されない。だが、幸いと言うべきか、次戦の三菱重工相模原戦まで2週間のブランクがある。ほろ苦い経験を糧に、課題を修正し、成長した姿を見せてくれることを期待したい。

山本監督のコメント

山本監督
今日もたくさんのサポーターに応援していただき、ありがとうございました。選手たちは試合開始当初は緊張していたようですが、前へ出る気持ちをもって、いいラインブレイクしてくれたと思います。ただ、試合終了間際での戦い方はまずかったです。次戦、いいチャレンジができるよう、またそのためのいい準備をしていきます。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーコーチ

勝利することがこの試合における一番の目的ですから、今日の結果についてはよかったとは思っています。ただ、後半は非常に悪い場面が見られました。特に悪かったのが、ブレイクダウン(密集)とタックルですね。また、攻撃がテンポアップしたときのディフェンスもよくありませんでした。これらを改善するべく、調整を図ります。次戦も今までの試合と同じように、臆することなく戦っていきます。

CTB高橋信孝選手のコメント

高橋信孝選手
今日のパフォーマンスに点数を付けるとすれば、特にディフェンス面ではできたこともあれば、できなかったこともありましたので100点満点中50点といったところですね。今季フルで出場したのが今日で2試合目ということもあって、疲れました(苦笑)。自分にとって、観客席からの同僚や上司の声援が励みになっています、引き続きご声援をお願いします。

FB栗原徹選手のコメント

栗原徹選手
初スタメンということでいい意味での緊張をしていました。チームとしても個人としてもいい結果を残したいなと思っていましたので、勝ち点5という結果を得られたこと、また自分のポジションにしては珍しいトライも2本あげられたので、よかったです。リーグ戦ですので、全勝は目指しながらも一喜一憂することなく、1戦1戦を着実に戦っていきたいと思います。

PR江黒聡選手のコメント

江黒聡選手
チームのみんなは緊張していたみたいですけど、自分は特にそういうこともなく、いつも通りにできました。自分、もともと試合前に緊張するということがあまりなくて、脳天気というか(笑)。自分たちのやっている練習は正しいと信じているので、これからの試合でも自分たちの力を出せれば勝てると思っています。それから、職場の方に「必勝!江黒聡」の応援幕を作っていただきました。ありがとうございます!

ページトップへ