試合日程・結果

13トライで圧勝、いよいよ強豪ひしめく後半戦へ

NTTコミュニケーションズ

81

VS

日野自動車

14

11月1日、2008年度トップイーストリーグ11公式戦第5戦。NTTコミュニケーションズ シャイニングアークスは、関東社会人リーグから今季トップイーストリーグ11に昇格を果たした日野自動車レッドドルフィンズと対戦した。前半は日野自動車に2トライ2ゴールを許すも、後半は怒濤の猛攻で、81-14で圧勝。無敗でリーグ前半戦を折り返すことができた。

ホームグランドでの初トライを許した前半

期待の新戦力、栗原徹がリザーバーに名を連ねた

期待の新戦力、栗原徹がリザーブに名を連ねた

秋晴れというよりも冬晴れとでもいうべき青空の下、3連休の初日ということもあってか、家族連れでグランドに来られた方も多かった。この日、都内では木枯らし1号を記録したが、このホームグランドにも常に強い風が吹き荒れ、風の動きがゲームを左右させる予感をさせた。13時、日野自動車のキックオフで試合開始。ミスが目立つ立ち上がりながらも4分、敵陣ゴール前でスクラムを押し込み、そのままBK陣にボールを展開、ライン参加したFB倉林史和が先制トライ。9分にはやはり相手ボールのスクラムを押し込んで攻勢をかけ、HO加藤昭仁が密集を抜け出してトライを決め、SO君島良夫もゴールを成功させる。16分にもNo.8ブラッドリー・ミカからSH中山浩司とつなぎ、CTBヤコブス・ポールス・ネルが圧倒的な突破力を活かしてゴールポスト真裏に回り込んだ。

オーバー・ザ・トップなど、手痛いミスが目立った前半

オーバー・ザ・トップなど、
手痛いミスが目立った前半

だが、中盤以降は日野自動車に予想外の苦戦を強いられた。19分、ディフェンスの間隙を突かれる形で日野自動車のCTB辻拓也にトライを決められてしまう。公式戦、ホームグランドでの許したトライはこれが初めてであり、この出来事に選手たちは意気消沈したのだろうか、ノット10mバックの反則を取られるなど、集中力を欠いたとしか思われないプレーを見せた。さらに、35分からロスタイムの41分まで、日野自動車に攻め続けられて反則を誘発させられ、最後日野自動車のWTB森一人にトライを決められた。31-14と前半をリードした形で折り返したが、選手たちの誰一人として納得がいっていないことは、その表情から明らかであった。

後半はノーペナルティ、新戦力もトライを決める

後半は決してゴールラインを割らせないことを誓う

後半は決してゴールラインを
割らせないことを誓う

ハーフタイム中は、シャノン・フレーザーヘッドコーチ、ベン・ダーウィンコーチから厳しいアドバイスがなされた。その中でも「最後の10分間だけ見れば、相手の方が強いチームに思われたのではないか?」という率直な言葉は、選手たちを奮い立たせた。ましてホームグランドでの試合はこの日で今季最後、大勢詰めかけたサポーターの方々に恥ずかしい姿を見せられない――。そのような思いを共有したのだろう、後半は一転して相手のペースに巻き込まれることなく、シャイニングアークスが猛攻を開始。2分にはFL細川智広が、14分には同じくFL笠原歩が敵陣ゴール前でのモールからトライを決める。

FL細川智広は、この日2本のトライを決める

FL細川智広は、この日2本のトライを決める

以降、接点で劣勢な場面でもターンオーバーして局面を変えるなど、流れはシャイニングアークスに傾いた。30分以降は、途中出場したLOサイモン・リビングストーン、新戦力FB栗原徹らが活躍しトライに成功。特に39分でのFL細川のトライに加えて、ロスタイム中の42分にSO君島がダメ押しのトライを決めたのは、ホイッスルが鳴るまで気持ちが切れていないことを示していた。
終わってみれば、81-14とシャイニングアークスの力の差を見せつけた試合だったが、試合後に山本和林監督が「まだまだ」と話したように、課題も残されていると感じられた。

この試合最後のトライを決めたSO君島良夫をねぎらうPR下山貴弘

この試合最後のトライを決めたSO君島良夫を
ねぎらうPR下山貴弘

しかし、前半9つの反則を犯したにもかかわらず後半はノーペナルティであったように、その修正力は昨年と比べると確実にステップアップしていると云えるのではないだろうか。さらなる成長を期待したい。
次戦からいよいよ強豪チームとの戦いが続くリーグ後半戦に突入する。リーグ優勝、そしてトップリーグ昇格の目的をかなえるためには、サポーターの声援が必ずや力になるはずである。11月8日の東京ガス戦の会場は秩父宮ラグビー場と大舞台だが、普段通りの力が発揮できるよう、シャイニングアークスの選手たちをこれまで以上に応援していただきたい。

山本監督のコメント

山本監督
どのような局面でも同じようにいいパフォーマンスをしなければいけないにもかかわらず、噛み合わない時間帯がありました。前半だけで九つも反則を犯すなど、率直に言ってチームとしては「まだまだだな」と思っています。次の東京ガスさんも強く、いいチームですから、今日のように受身になることなく、チャレンジャーとしての気持ちを持って戦っていきたいと思います。

シャノン・フレーザーヘッドコーチのコメント

シャノン・フレーザーコーチ

たしかに今日の試合は多くの得点をかさねることができました。ですが、2本のトライを相手チームに許してしまったことは、非常に痛いなぁと思いました。得点をあげることは相手との力量差がありますから、多い場合も少ない場合もある。だけど、失点については、自分たちでコントロールできることですから。チームとしては順調に成長しているとは思います。ただ、これから強豪を相手にして勝ち抜いていくには、もっともっと成長していかなければなりません。次戦、秩父宮ラグビー場での試合は選手たちも緊張感を味わうと思いますが、この素晴らしい千葉ホームグランド同様に、秩父宮を「我が家、我が庭」と思って、いいパフォーマンスを見せますので、ぜひまた応援してください。

No.8ブラッドリー・ミカ選手のコメント

ブラッドリー・ミカ選手
私がこれまでラグビーをしてきた環境とは異なってはいますが、これまでの練習および試合を通じてチームとして成長しているという手応えを感じています。まだ、若いチームという面もありますが、日本人の選手はみんな吸収意欲が高いと思いますね。スクラムやラインアウトなど、私が教えられる範囲のことは様々な場面で伝えるようにしています。

CTBヤコブス・ポールス・ネル選手のコメント

ヤコブス・ポールス・ネル選手
今日先発出場することができました。チームの一員として活躍できたことをうれしく思います。当初はラグビーを含めて、様々な点でカルチャーショックを受けましたが、みなさん親切に接してくれるので、落ち着いています。自分が経験してきたラグビーとは多くの面で異なるので、まだ慣れていないところもありますが、慣れてきたら私のプレーにもっと期待してください。

LOサイモン・リビングストーン選手のコメント

サイモン・リビングストーン選手
今年から新しいスタッフが来てくれたことで、チームとしての骨格とよぶべきものが出来上がりつつあります。ですので、昨年のチームと比べると、選手としては非常に効率的であり、楽になったと思います。今年は最終目標に至る過程を第1段階、第2段階といったようにステージを意識して試合に臨んでいますが、今日の結果に甘んじることなく、さらなるレベルにステップしていけると信じています。

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