Select Language : English 日本語

南北アメリカ

ブラジル: English / 日本語 / Português do Brasil
アメリカ: English

ヨーロッパ、中東、アフリカ(EMEA)

EMEA:
(ベルギー, フランス, ドイツ, オランダ, スペイン, アラブ首長国連邦, イギリス)
English / 日本語 / Español / Deutsch / Français
ロシア: English / 日本語 / русский

アジアパシフィック

日本(法人のお客さま): English / 日本語
日本(個人のお客さま): English / 日本語
オーストラリア(NTT Com ICT Solutions): English
中国本土: English / 日本語 / 簡體中文
香港/マカオ: English / 日本語 / 繁体中文 / 簡體中文
インド: English / 日本語
インドネシア: English
韓国: English / 日本語 / 한국어
マレーシア: English
フィリピン(DTSI): English
シンガポール: English / 日本語
台湾: English / 日本語 / 繁体中文
タイ: English / 日本語
ベトナム: English / 日本語

ニュース

このページのPDFを開く

 

2014-R109

2014年9月1日

ワールドカップブラジル大会において、TBSニュース番組中継回線に利用された
高速・低遅延の国際インターネット接続サービス「グローバルIPネットワーク」が
良好な結果を残し評価を獲得

NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com) は、サッカーのワールドカップブラジル大会開催期間中、日本~ブラジル間において、株式会社TBSテレビ(本社所在地:東京都港区、略称:TBS)のニュース番組用テレビ中継回線として、NTT Comの国際インターネット接続サービス「グローバルIPネットワーク」を提供し、海外からのIP伝送を高い品質で番組放送に活用できたという観点で、TBSより評価をいただきました。

NTT Comの国際インターネット接続サービス「グローバルIPネットワーク」により、TBSは、従来の衛星伝送と比べ、低コストで日本~ブラジル間でのニュース番組中継を実現しただけではなく、約20,000km離れたベースキャンプ地とTBS本社スタジオ間での低遅延なクロストークや、大容量の番組素材を現地から迅速に伝送し、リアルタイム性・速報性の高い番組放送を実現しました。

1.背景

サッカーのワールドカップブラジル大会において、各国代表チームは開幕1週間前を目途に開催地に入り、試合本番に向けて、選手のコンディション調整を目的に、特定の場所にベースキャンプを構えることが通例となっています。今回のブラジル大会では、サンパウロ都心から北西に約100km離れた都市イトゥーが日本代表のベースキャンプ地となり、ベースキャンプ施設内に、大会期間中、日本の各テレビ局や新聞社などが取材や中継を行うメディアセンターが併設されていました。

日本から来ている各テレビ局は、連日のニュース・情報番組内での中継対応や練習、会見、インタビューなどの映像素材の伝送対応が必須であり、TBSテレビにおいては、他局と差別化できるような番組コンテンツの制作を念頭に置きつつ、ブラジル現地での中継体制を構築するにあたり、従来の衛星伝送ではなく、IP伝送での番組制作を行いました。

2.概要

ブラジル現地におけるTBSの中継環境として、NTT Comは、現地法人であるNTT do Brasil Telecomunicações Ltda.を中心に、国際インターネット接続サービス「グローバルIPネットワーク」と、現地通信キャリアのデジタル無線伝送設備と構内LAN設備などを組み合わせて提供し、高速かつ低遅延な中継ネットワークを構築しました。

(1)約20,000km離れたベースキャンプ地とTBS本社スタジオ間での低遅延なクロストーク

SNG*1やフライアウェイ*2などの機器を利用した衛星伝送では、地上から約36,000km離れた衛星を数ホップ経由することにより、約3~4秒の遅延が常時発生し、中継番組内でのテンポの良い掛け合いは困難でしたが、今回のIP伝送をベースとした中継環境により、TBSでは、1秒未満という低遅延な環境でのクロストークを実現しました。

(2)大容量の番組素材を高速伝送し、OA時間内に放送

TBSでは、現地で撮影した大容量の映像素材をファイルベース化し、NTT Comの国際インターネット接続サービス「グローバルIPネットワーク」経由でデータ転送したことにより、実時間伝送よりも、30~40%時間短縮して伝送することが可能となり、約12時間の時差がある日本との間でも速報性の高い番組を放送しました。

<イメージ図>

イメージ図
<メディアセンター内の風景> <中継風景>
メディアセンター内の風景 中継風景

【TBSテレビ技術局 品地 貴之様からのコメント】

日本チームベースキャンプ地からTBS本社まで、安定したIPネットワークを構築したことで、ニュース・情報番組内の中継、素材送り等、ストレスのない番組制作を行うことができました。

また、本線・送り返し映像・連絡線・内線電話等、必要なすべての信号のやりとりをIPネットワークに乗せて対応できたため、効率の良い、コンパクトな中継スタイルを確立することができました。

放送におけるSNG、フライアウェイといった衛星伝送の優位性は、今後も続くとは思いますが、今回のワールドカップブラジル大会での実績を通じて、海外からのIP伝送の可能性を新たに提示することができたと考えております。

<参考>

グローバルIPネットワーク:NTT Comの「グローバルIPネットワーク」は、世界で2位、アジア地域で1位のシェアを誇る*3、グローバルに展開するIPバックボーンで構成された国際インターネット接続サービスです。特に太平洋間では業界最大のインターネット容量を保有しています。


*1 SNG:Satellite News Gatheringの略。通信衛星などを使い、テレビニュースをはじめとする放送番組素材収集システムのこと。

*2 フライアウェイ:テレビ電波を通信衛星に送ることのできる小型の送信機のこと。

*3 米国Renesys Corporation社のInternet wholesale rankingによる。(2014年6月現在)

本件に関するお問い合わせ先

経営企画部 広報室

山下、今江

03-6700-4010

このページのトップへ