III.経営成績

 以上のような事業展開の結果、固定電話の収入は、競争の激化の影響で減少、また専用サービスの収入は、より低廉なIP系サービスに移行する傾向にあり、やはり減少する一方で、IP系サービスを含むデータ伝送の収入は堅調な伸びを示しています。
 全体としては依然として厳しい競争状況を反映して、営業収益については前年同期に比べ減少、経常損益についても前年同期に比べ減少しました。

 具体的な営業成果などについては、以下のとおりです。

1.音声伝送収入
 
音声伝送収入は、固定電話市場の縮小や、IP電話の登場による競争の激化の影響により減少傾向にあります。しかしながら国内電話については、固定電話発携帯電話着通話の中継トラフィックなどの獲得により、収入の維持に努めました。また、国際電話については、活発な営業活動および通話料金値下げなどによるシェアの向上を通じた収入の増加に努めました。
 この結果、音声伝送サービスにおける営業収益は2,298億円(前年同期比▲154億円 6.3%減)となりました。


2.データ伝送収入
 データ伝送収入は、IP系サービスへのお客さまの強いニーズを背景に順調に伸びています。OCNについては、ADSLアクセスの高速化などサービスの充実を図ることにより、2004年9月末現在で約436万加入となりました。
 この結果、データ伝送サービスにおける営業収益は1,681億円(前年同期比+175億円 11.7%増)となりました。


3.専用収入
 専用収入は、より低廉なIP-VPNやインターネットを利用したVPNサービスなどに移行する傾向にあることから減少しています。しかしながら、品質や信頼性、セキュリティを重要視するお客さまからの根強いニーズもあることから、新たに「ギガストリーム」サービスとして、シンプルかつ信頼性の高いサービスの提供を通じ、収入の維持に努めました。
 この結果、専用サービスにおける営業収益は、701億円(前年同期比▲180億円 20.4%減)となりました。


4.その他収入
 その他収入は、ホスティングサービスなど当社の設備を利用した高付加価値サービスの提供を通じて拡大を目指しています。
 この結果、その他サービスにおける営業収益は、126億円となりました。


5.附帯事業(SI等)収入
 附帯事業の収入は、データセンタやセキュリティサービス、マネジドサービス(監視・運用サービス)など、お客さまの設備やシステムに対してトータルソリューションを提供する高付加価値サービスを積極的に展開してきたことから、順調に伸びています。
 この結果、附帯事業における営業収益は、445億円となりました。

 以上の結果、当中間期の営業収益は5,253億円(前年同期比▲98億円 1.8%減)、営業利益は479億円(前年同期比▲210億円 30.5%減)、経常利益は467億円(前年同期比▲213億円 31.3%減)となり、中間純利益は277億円となりました。

 今後の事業の見通しについては、IP電話の普及に加え、他社の直収電話サービスの提供開始により、音声伝送収入への影響が見込まれますが、企業のお客さまにはブロードバンドの光アクセス回線を利用した直収電話サービス、個人およびSOHOなどのお客さまには画期的な通話料金で提供する新サービス「PL@TINUM LINE(プラチナ・ライン)」などにより収益の維持に努めます。また、低廉なIP系サービスへの移行により、専用サービスの収益についても影響が見込まれますが、徹底したコスト削減努力を継続することに加え、新たな収益の柱として成長しつつあるIP系サービスを中心にリソースを集中させることによって、収益の改善に努めます。
 

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