平成15年9月29日


ぴあ株式会社との協同による電子チケットサービスの開始について


 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、ぴあ株式会社、およびNTT Comとぴあ株式会社との合弁会社であるぴあデジタルライフライン株式会社(*1、略称:PDL社)との3社共同で、ICカードや携帯電話を活用した電子チケットシステムの開発・構築をこのほど完了し、ぴあ株式会社を通して10月22日より電子チケットサービスの提供を開始します。
 このたびの電子チケットサービスの提供に伴いNTT Comでは、非接触ICカードを用いた電子チケット機能付きセーフティパス(*2)の提供を合わせて開始します。これによりお客さまは、自宅のパソコンで電子チケットを購入してICカードにダウンロードすることで、イベント会場ではICカードによる入場が可能となります。また、電子チケットの支払いに用いられるNTT Com提供の電子マネー「ちょコム」(*3)を携帯電話対応とするほか、コンビニ店での「ちょコム」購入(チャージ)を可能とするなど、若年層に向けて「ちょコム」決済のサービスを拡充します。


1.ぴあ株式会社との電子チケットサービス開始とその背景
 NTT Comは、平成11〜13年に邦銀24行と共同で実施したICカードの電子マネー「スーパーキャッシュ」における電子チケット商用実験(*4)を皮切りに、平成14年度のぴあ株式会社と共同で実施したジュビロ磐田スタジアムにおける実証実験*5を経て、同年8月には電子チケットサービスのプラットフォームを提供するPDL社をぴあ株式会社と合弁で設立するなど、NTT Comのセキュリティ技術をベースに電子チケットサービスの準備を進めてきました。
 このたび提供するサービスは、NTT Com、ぴあ株式会社およびPDL社の3社共同で構築した電子チケットシステム(電子チケットセンタ、会場端末、ICカードおよび携帯電話のアプリケーションなど)により、ぴあ株式会社が取り扱う各種公演チケットを電子チケットで発行するもので、ICカードおよび携帯電話の多目的利用をさらに促進していきます。


2.ぴあ株式会社の電子チケットサービスに伴うNTT Comのサービス展開
 このたび提供開始する電子チケットサービスの普及促進を図るため、NTT Comは「電子チケット機能付きセーフティパス」の提供、およびインターネット上の電子マネー「ちょコム」のサービス拡張を行います。

(1)「電子チケット機能付きセーフティパス」の提供
 ICカードが電子チケット格納媒体として極めて使い勝手の良いものであることから、NTT Comでは現在サービス提供中の認証・決済プラットフォーム「セーフティパス」用のICカード上に、電子チケット機能を搭載したICカードを新たに発行します。
 このICカードは、国際標準に準拠した接触・非接触(ISO14443 タイプB)インターフェースをワンチップで構成したコンビネーション型のICカードです。(別紙参照
 これによりお客さまは、自宅からインターネットを介して電子チケットの申込、抽選、決済および電子チケットのダウンロードが可能となります(接触インターフェースを利用)。また、電子チケットがダウンロードされたICカードを用いて、イベント会場の専用ゲーティング端末から入場することができます(非接触インターフェースを利用)。 NTT Comでは、9月29日から電子チケット機能付きセーフティパスの受付を開始します。すでにセーフティパスサービスを利用されている方も、電子チケット機能付きセーフティパス対応のICカードへの切り替えが可能となります。(http://www.safety-pass.com/

(2)ネット上の電子マネー「ちょコム」のサービス拡張
 電子チケットサービスの決済においては、ネット上で使い勝手よく、かつ安全・確実な決済が必要となります。これを実現する決済手段として、クレジットカードならびにNTT Comが提供する電子マネー「ちょコム」が適用されます。特に、電子マネー「ちょコム」はクレジットカードを持たない若年層などには、有効な決済手段となります。
〔1〕携帯電話に対する「ちょコム」の提供
 携帯電話もICカードと同様、電子チケットの有力な格納媒体であり、携帯電話による電子チケットサービスのワンストップ利用を実現するため、従来パソコンの利用に限られていた「ちょコム」を携帯電話上からも利用可能とします。
〔2〕コンビニエンスストアにおける「ちょコム」の購入(チャージ)
 電子マネー「ちょコム」はプリペイド方式のため、あらかじめ「ちょコム」の購入(チャージ)が必要です。現在「ちょコム」のチャージを行う方法は、ネット上でのクレジットカード決済およびインターネット銀行決済、現金による郵便振替がありますが、今年12月(予定)からは、ファミリーマート店内のマルチメディア端末を利用した現金でのチャージも可能となります。
〔3〕抽選チケット当選時の自動引き落とし
 先着順とは異なる利便性の高い抽選販売方式の場合、現在は当選通知後、通常24時間以内にチケット代金を入金しなければならず、忘失などの恐れがありましたが、このたび「ちょコム」では新たに自動引き落とし方式を採用し、当選と同時にチケット代金が自動的に支払われます。このため抽選後、当落を確認する手間などが不要となります。


3.NTT Comによるキャンペーンの実施
 NTT Comでは、電子チケットサービス利用者の拡大のため、9月29日から3ヶ月間電子チケット機能付きセーフティパスを用いて電子チケットサービスを利用する方を対象に、抽選で約220人に電子マネー「ちょコム」やその他商品をプレゼントするキャンペーンを実施します。詳細は、セーフティパスホームページにて順次お知らせします。


4.今後の展開
 NTT Comでは、インターネットを活用したパーソナルソリューションとしての電子チケットサービスを、コンシューマに対してユビキタス時代の新しいライフスタイルを提供する重要なサービスと捉えています。
 特に、このたび提供開始する電子チケットサービスは、ICカードにおける接触・非接触コンビネーションカードのコンシューマ向けサービスとしては、世界初のサービスであり、今後も交通系や金融系のICカード、および公的ICカード上でのサービス提携を推進していきます。また、携帯電話事業者に協力して、ICチップ搭載の携帯電話の開発を進め、より使い勝手の良い電子チケットサービスの実現を目指します。


*1:「ぴあデジタルライフライン株式会社」
 平成14年8月、NTT Com・ぴあ株式会社合弁にて設立。電子チケット事業、電子クーポン事業に必要となる流通システムの施設、運用およびイベント会場などにゲーティングシステムを提供
*2:「セーフティパス」
 NTT Comが提供する認証・決済プラットフォームサービス。インターネット上でのコンシューマとサービス事業者間のネット取引などをICカードによって、極めて安全性が高く、しかも使い勝手よく実現できる。現在、すでに1,500以上のショップ&サービスでの利用が可能
*3:「ちょコム」
 ICカードを利用するセーフティパス会員専用の電子マネー「セーフティパスちょコム」と、セーフティパス会員でなくてもネット上で申込みをすれば、すぐに誰でも使える手軽な電子マネー「Pちょコム」の2種類がある
*4:電子マネー「スーパーキャッシュ」における電子チケット商用実験
 国内の銀行24行と共同で実施した電子マネー「スーパーキャッシュ」共同実証実験の一環として、スーパーキャッシュ用キャッシュカードのIC領域の一部を利用して、展覧会(東京都美術館)、コンサート(クラシック・ポピュラー)、Jリーグサッカー公式戦にて実施した
*5:ジュビロ磐田スタジアムにおける実証実験
 平成14年度にNTT Com・ぴあ株式会社・株式会社ヤマハフットボールクラブの3社共同で、ジュビロ磐田スタジアム(現ヤマハ スタジアム)にて開催されるJリーグ公式戦において、ICカードを利用した電子チケットの実証実験を実施



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