I.経営方針

1.当社のビジョン

     当社は、世界中のお客さまに革新的で最高水準のIPサービスを提供する「グローバルIPカンパニー」の実現を目指して事業を展開してきました。
     今年度は、Data/Voice収益比率のさらなる向上、グローバル事業の改善などにより、目標としていました「グローバルIPカンパニー」への移行を完成させる予定です。今後は、サービスのパッケージ化、統合を一層進めるとともに、セキュリティ、クオリティなど当社ならではの付加価値を加えることによって、複雑化、多様化するお客さまのニーズに対応し、インターネットサービスの「グローバル・ソリューション・プレーヤー」を目指していきます。

2.市場環境および事業基盤の変化

     今日の情報通信市場における顕著なトレンドは、世界規模におけるIT不況の深刻化、長期化です。世界の主要マーケットではインターネット事業者にはじまり、インカンベント・キャリア、通信関連メーカー・ベンダーまでIT不況の影響が拡がり、多くの企業がマーケットからの退場や事業戦略の転換を迫られています。
     また、VoIP(Voice over IP)の商用化が今年度に入り本格化し、各ISPの提携などを通じ、さまざまな新規プレーヤーが市場に参入を表明しており、固定電話への影響が加速することが予想されます。
     しかしながら一方では、昨年度より急速に普及したADSLや、「ホットスポット」などのワイヤレス技術を活用した新たなアクセス・サービスの登場など、ブロードバンドアクセスサービスの拡大・多様化により、ビジネス向け市場、コンシューマ向け市場のいずれにおいても、今後本格的なブロードバンドアプリケーション需要が開花すると考えています。

3.今後の成長戦略

     当社はこのような環境の変化に迅速に対応するため、以下の事業戦略を実施していきます。
     まず、現在の長期化するIT不況下の情報通信市場の再編については、これを新たなインターネット時代の顧客獲得、サービス・プロダクトの拡大・高度化のチャンスと捉えて、以下の5つの重点分野を柱とした成長戦略に取り組んでいきます。
    (1)ソリューションサービス
    (2)ITマネジメント・サービス(アウトソーシング)
    (3)グローバル展開とワンストップサービスの実現
    (4)ユビキタスアクセス
    (5)セキュリティ・サービス


     国内外の情報通信市場は、今年度下期以降も引き続き価格競争や顧客獲得競争の激しさは増すと考えられますが、当社はユビキタス時代にふさわしい「信頼のおける」「安心して使える」「良質な」IPサービスの提供を柱として、お客さまの多様なニーズに柔軟に対応することとし、サービス地域もより広くカバーすることを展望し「グローバル・ソリューション・プレーヤー」を目指していきます。
     VoIP試験サービスにつきましては、自社会員に対するVoIPサービスの早期実現とともに、他のISP会員との間においても円滑なVoIP通話が実現できる基盤を確立するものであります。こうした基盤をもとに将来的には、音声とデータが融合したリッチなコミュニケーションサービスを提供していきます。
     また、事業運営の合理化については、すでに昨年来Verio(ヴェリオ)社をはじめ、国際事業を中心に大幅な人員再配置、サービスの再編成を行ってきましたが、今後さらに、当社が提供する国際データネットワークサービス・Arcstar事業と、Tier1ステータスを有する国際IPバックボーンを提供するVerio社のサービスのオペレーション統合、国内外パートナーとの連携強化に取り組むとともに、事業全般にわたるコスト管理の徹底や、業務プロセスの見直しを、手を緩めることなく実行していきます。

 

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