平成14年10月8日
NTT国際通信株式会社

NTTコミュニケーションズクリアリングハウス
「マルチプロトコル/マルチベンダ対応VoIPサービス」提供開始について


 NTTコミュニケーションズグループのNTT国際通信株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤田聰、以下NTTWT)は、従来から提供しているクリアリングハウスサービスの新サービスとして、複数のVoice over IP(以下VoIP)プロトコルをベースとするプラットフォーム間の通信を可能とする「マルチプロトコル/マルチベンダ(※1)対応VoIPサービス」の提供を平成14年10月10日より開始します。このサービスによりVoIPの発展において最重要課題とされていたVoIPサービスのプロバイダ間の相互接続が可能となります。(クリアリングハウスの概要は参考参照願います)


1.サービスの概要
 VoIP市場はここ数年で急激な増加傾向(※2)にあります。しかし、異なるベンダのVoIPゲートウェイ装置(以下、ゲートウェイ装置)の相互接続については、幾つかの標準化団体により実現の努力がされていますが、現実的には困難な状況にあります。従って、VoIPサービスのプロバイダ間においてVoIPトラヒック交換を行うには対向で同じベンダ製のゲートウェイ装置を使用しなければならず、VoIP市場の拡大の面から大きな障害になっていました。

 NTTWTでは、この問題を解決するマルチプロトコル/マルチベンダ対応VoIPプラットフォームを導入することにより、より多くの異種ベンダ製のゲートウェイ装置を所有している通信キャリア、インターネット・テレフォニ-・サービス・プロバイダ(以下、通信キャリアなど)間の相互接続を実現可能とし、今後益々拡大するIPテレフォニー(※3)ビジネスを推進して参ります。更にはNTTコミュニケーションズが企業向けネットワークソリューションとして提供しているMPLS型のグローバルIP-VPNとの将来的な統合により、より高品質な音声サービスをより低廉な料金で提供していく予定です。(「マルチプロトコル/マルチベンダ対応VoIPプラットフォーム」のシステムイメージは別紙参照願います)


2.サービスの特徴
(1) 複数のプロトコル、異なるベンダ製品間でのVoIPトラヒック交換が可能
 プロトコル変換を行うサーバーの採用により、H.323(※4)、SIP(※5)などゲートウェイ装置で使用されているVoIPプロトコルをサポートし、また、同じプロトコルでも異なるベンダ製のゲートウェイ装置間のVoIPトラヒック交換を可能にします。

(2) 標準精算ビリングプロトコル「OSP(オープン・セトルメント・プロトコル)」を採用
 ETSI(欧州電気通信標準化機構)TIPHON(※6)プロジェクトで標準化されているプロバイダ間の課金用プロトコル「OSP(※7)」をアジアにおけるクリアリングハウスとして初めて採用しました。これより、多数の事業者間通信を提供するクリアリングハウス環境において、事業者間認証、課金を正確かつ容易に実現することが可能となりました。また、OSP非対応のゲートウェイ装置を利用の通信キャリアなどに対しても、プロトコル変換サーバーによりクリアリングハウスサービスを提供します。

(3) 既存ネットワークをフルに活用
 「NTTコミュニケーションズ クリアリングハウス」は平成12年1月よりサービス開始しており、全世界の多くの通信キャリアなどと接続しています。今回提供する「マルチプロトコル/マルチベンダ対応VoIPプラットフォーム」は、既存のクリアリングハウスシステムもサポートしていますので、既にグローバル展開しているVoIPネットワークにおいても直ぐにご活用いただけます。

(4) IP電話会議(クリア・カンファレンスサービス)を始め、豊富なアプリケーションをサポート
 新プラットフォームは平成14年1月に開始したIP電話会議サービス「クリア・カンファレンスサービス」をサポートしており、高品質・高機能なIP電話会議サービスをお使い頂けます。また、企業系向けの高付加価値サービスなどのサポートも予定しております。

3. 提供開始日
 平成14年10月10日(木)


(注)
※1.マルチプロトコル/マルチベンダ
H.323、SIP、その他独自開発など呼制御プロトコルやベンダが異なる機器間の相互接続。NTTクリアリングハウスでは、将来的にMGCP(Media Gateway Control Protocol)/MEGACO(Media Gateway Control)との接続も可能にする予定である。

※2.VoIP市場規模
2001年におけるVoIP総トラフィック量は96億3400万分。前年比増加率は81.5%。(資料:Telegeography 2002)

※3.IPテレフォニー
IP(インターネット・プロトコル)を用いて提供される音声/FAX通信サービスの総称。音声をIPパケット化する技術がVoIPと呼ばれる。音声はVoIPゲートウェイ装置により、IPパケット化される。使用する端末や伝送路の区別によりIP電話、インターネットテレフォニー、ネット電話、コンピュータテレフォニーなどとも呼ばれる。

※4.H.323
国際通信連合−電気通信標準化部門(ITU-T)によって承認された、インターネットを含むIPベースのネットワーク上で音声、データ、動画を通信するのに必要なプロトコルを定めたもの。

※5.SIP(Session Initiation Protocol)
IPネットワーク上で、電話の呼設定をするためのテキスト・ベースのアプリケーション層プロトコル。RFC2543としてIETF標準になっている。

※6.TIPHON(Telecommunications and Internet Protocol Harmonization Over Network)
ETSI(欧州電気通信標準化機構)の技術プロジェクトの一つ。IPネットワーク上で音声をやり取りするための技術仕様を検討している。「タイフォン」と読む。

※7.OSP(Open Settlement Protocol)
VoIPシステム間において、ユーザー認証と課金を管理するためのキャリア間精算プロトコル。複数の通信事業者を介してVoIPサービスを実現する際、事業者同士が認証と課金の情報をやり取りするために使われる。現在、ETSIのタイフォンで検討が進められている。


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