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1.当社を取り巻く環境 ドットコムクラッシュ、IT不況が引き金となったここ数年来の世界的な不況は、
アメリカ、アジア諸国を中心に徐々に回復の気配が見えますが、日本経済は依然、落
ち込んだままであり、構造改革の進捗も必ずしも十分ではありません。 2.当期の営業方針
具体的には、当社が今後の主要プロダクトと考えるIPネットワーク、データセンター 、プラットフォームのIPサービス全体を劇場の舞台にたとえた“e-theater”を事業コ ンセプトと位置づけ、法人および一般ユーザの方々に多様なIPサービスをワンストップ で提供していくこととしました。 また、グローバル事業については、一昨年9月に買収したVerio(ヴェリオ)社との 営業およびオペレーション統合を本格的に推進するとともに、マーケット環境の激変に 対応したVerio社のリストラ、コスト削減施策の実施に取り組むこととしました。 一方、「マイライン」については、単なる顧客獲得競争、値下げ競争ではなく、当社 のサービス提供能力をベースに当社への信頼をあわせて獲得する機会ととらえ、IPサー ビスとのパッケージ化など多様なサービスメニューを他社に引けを取らない価格でお客 様に提供するとともに、法人ユーザのニーズが高い東名阪エリアにおいて市内から国際 までの一貫したサービスの提供を開始するなど、競争力の強化に努めることとしました。 3.当期の営業成果
これらの営業活動により、当社が“Global IP Company”への移行完了のメルク マールの一つと考えている音声収入に対するデータ・IP系収入の割合、いわゆる 「データ・ボイス(D/V)収益比率」は当期末で1.0となり、均衡するところまできました。 世界的な不況が続き、マーケット全体の成長が足踏みをする状況の中でしたが、 当社の事業ビジョンである“Global IP Company”へ向けて着実に前進することができました。 以下、営業成果の主な項目についてその概要を列挙します。 (ア)データ・IP系収入については、IPネットワーク、データセンター、プラットフォーム からなる“e-theater”を事業コンセプトとしたサービスの本格展開により、6,828億円 (前年比841億円、14.1%増)と大幅な増収となりました。 [1] OCN収入 「OCN ADSLサービス1.5M(A)」の大幅な料金値下げを9月に、「OCN ADSLサービス8M(A)」 の提供を11月に実施したほか、以下のサービスを開始しました。
[2] 専用・データ収入 企業内ネットワークでは、低廉化とブロードバンド化などへのニーズが大きく顕在化 したことが当期の特徴でしたが、これらにお応えできるよう、IP-VPNを中心に以下の サービスを提供開始し、堅調な収入の伸びを確保いたしました。
トータルアウトソーシング・ソリューションメニューの充実・強化を行った結果、受注件数、 1件当たり受注額ともに堅調な伸びとなり、売上は1,067億円(前年比143億円、15.5%増)となりました。 [4] データセンターサービス収入 国内中核拠点である大手町ビルのスペース拡張、新データセンタービル(東京都江東区) の建設を開始したほか、以下の取り組みを行いました。
(イ) 音声伝送収入については、特に、「マイライン」における顧客獲得競争に対応するため、 競争力のある料金水準を設定するとともに、割引サービスを拡充したことなどにより、 大幅な減収となりましたが、県間通話、国際通話とも6割近くのお客さまに当社を選んでいただく ことができました。一方で、あらかじめ指定した携帯電話と固定電話の通話が割安な料金で通話 できる「コミュニケーションズ・チョイス」や、電話で利用できる音声のインターネット 「Vポータル」をはじめとする新サービスを提供し、新たなトラフィック需要の創出に努めた結果、 5,923億円(前年比1,645億円、21.7%減)の売上となりました。 以上の営業活動の結果、当期の営業収益は1兆2,751億円(前年比803億円、5.9%減)、 経常利益は751億円(前年比64億円、7.9%減)となりましたが、海外投資の評価損の発生に伴う 特別損失の計上などもあり、当期損失は4,107億円(前期は当期利益422億円)となりました。 |
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