III.経 営 成 績

     以上のような事業展開の結果、当中間期の経常損益につきましては、データ・IP系など収入が大幅な伸びを示す一方で、マイラインなどによる競争激化の影響で、音声電話収入は減収となりましたが、トータルでほぼ当初見通しどおりの成果をあげることができました。

    1.  データ・IP系など収入はIPサービスを中心とした堅調な契約数の拡大により、3,207億円(前年同期比462億円 16.8%増)と大幅な増収となりました。
    (1)OCN収入
     爆発的に加入数が伸びている「OCN ADSLサービス」の大幅な料金値下げを9月に実施した他、以下のサービスを開始しました。
    NTT東西の「Bフレッツ」に対応した「OCN光アクセス『Bフレッツ』プラン」
    高スループット型の「スーパーOCN DSLアクセス」
    電話からインターネット情報を入手できる「Vポータル」 など
    これらの豊富なサービスメニューによって、9月末現在で約270万加入となり、売上は492億円(前年同期比170億円 52.9%増)となりました。
    (2)専用・データ収入
     フレームリレーサービス、IP-VPNなどのサービスの伸びに加え、Verio社と共同で以下のサービスを開始しました。
    Verio社と国際IPバックボーンを統合し世界的にAS番号を統一
    Verio社と共同で日米欧にまたがるグローバルIPv6バックボーンを運用開始し、世界に先行した本格的IPv6サービスを提供開始 など
    以上の結果、売上は2,106億円(前年同期比73億円 3.5%増)となりました。
    (3)ソリューション収入
     トータルアウトソーシング・ソリューションメニューの充実強化を行った結果、受注件数、1件当たり受注額ともに堅調な伸びとなりました。
    (4)データセンターサービス収入
     国内中核拠点である大手町ビルのスペース拡張、新データセンタービル(東京EAST)の建設着工、タイ・シンガポール・インドネシアでのサービス開始、「マネージドサービス(監視・運用サービス)」のパッケージ化などを実施し、9月末現在で国内約60ヶ所、海外約50ヶ所までセンターを拡大した結果、収入も堅調な伸びとなりました。

    2.  音声伝送収入は料金値下げ、割引サービスの拡充などの結果、3,167億円となり、前年同期比736億円(18.9%)の減収となりました。
      また、マイラインについては、当社のトータルのサービス提供能力、ビジョンについて高いご支持を頂けるよう、様々なサービスを展開した結果、県間通話、国際通話とも6割近くのお客さまに当社を選んでいただくことができました。

    3.  当社のビジョンであるグローバルIPカンパニー実現のメルクマールの一つと考えている、電話収入に対するデータ・IP系収入の割合、いわゆる「データ・ボイス(D/V)収益比率」は前年同期の0.6から0.9へと拡大しました。

     以上の結果、当中間期の営業収益は6,374億円(前年同期比▲273億円 4.1%減)営業利益は378億円(前年同期比119億円 46.1%増)、経常利益は382億円(前年同期比177億円 86.8%増)となりました。

     なお、特別損益には、当社の子会社であるVerio社への出資について、米国の新会計基準に基づくのれんの減損処理を行ったことに伴い、金融商品の会計基準に基づく評価を行い、評価損など6,285億円を特別損失に計上しました。これにより、中間純損失は3,423億円となりました。
     Verio社の特別損失計上により、今年度の財務においては相当の影響を受けることになりますが、今決算期において極めて保守的に処理した結果、後年度の負担を軽減することができ、今後はグローバルIPカンパニーの実現に向けて、国内、アジア、米国などの顧客ベースや資産を最大限に活用し、収益の確保、財務基盤の安定化を図ることとします。

     また、事業見通しについては、当面、電話サービスの利益の減少が見込まれるものの、新たな収益の担い手としてデータ・IP系サービスの成長によりこれを補い、収益全体としては漸増傾向を堅持し、2002年度以降経常利益の改善を見込んでおります。国内のデータ・IP事業は2001年に黒字化の見込みです。さらには、グローバル事業もVerio社および子会社を含む連結ベースで、2005年に黒字化することを目指します。
 

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