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マルウェア「Mirai」によるDDoS攻撃が多発
[ 2016/11/07 ]

IoT機器を乗っ取り、大規模ボットネットを構築して「DDoS攻撃」(分散型サービス運用妨害)に使用するという事例が、近年増加しています。脆弱性対策情報ポータルサイト「JVN」は11月4日、マルウェア「Mirai」(ミライ)に感染したIoT機器による攻撃が多発しているとして注意を呼びかけました。

「Mirai」は、IoT機器の初期設定でよく使われているユーザ名・パスワードについて、組み合わせリストを持っています。このリストを使用し、脆弱な機器をスキャンしボットネットに取り込み、大規模な攻撃を行います。Miraiの作者を名乗る人物によると、38万を超えるIoT機器がすでにMiraiに感染しているとのことです。

海外では9月下旬に、最大で1.5TbpsにもなるDDoS攻撃がMiraiにより行われました。日本でもMiraiに感染したIoT機器が発信元と考えられるアクセスが、9月後半から増加していることが、警察庁の観測により確認されています。さらに9月末にMiraiのソースコードがサイバー犯罪者のコミュニティで公開されたため、今後も攻撃が拡大する可能性が高まっています。

Miraiの影響を受けたIoT機器は、家庭用ルータ、ネットワークカメラ、デジタルビデオレコーダですが、JVNでは、プリンタ、ルータ、ビデオカメラ、スマートTVなど、インターネット経由でデータの送受信を行うIoT機器のほとんどに影響があると見ています。

Miraiに感染した機器をそのままにしていると、システムやネットワークの通信が阻害されるだけでなく、金銭的被害につながる可能性もあります。Miraiへの感染が疑われた場合、機器の管理者およびユーザは、機器をネットワークから切り離し、再起動を行い(これによりMiraiが削除される)、より強固なパスワードに変更することが必要です。事前の対策としては、初期設定のパスワードから必ず変更しておくこと、最新パッチを導入すること、不審な通信を監視することなどが有効でしょう。


9月期の「23/TCP」ポートへのアクセス件数推移。「Mirai」が原因と思われる増加が見られる(警察庁のリリースより)

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