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PC環境の整備から現地対応まで一切を
文字通り“ワンストップ”で実現
セキュリティやコンプライアンスにも、懸念があった。味の素グループのグローバルインフラ戦略を担っている、味の素株式会社 情報戦略部 情報化推進センター 専任課長 吉田 孝氏は、中国拠点のIT環境について次のように説明している。
「中国の各拠点では、PCへのウイルス対策が不十分で、実際にウイルスに感染してしまった拠点もありました。また、情報漏えいや知的所有権など、コンプライアンスへの意識が日本や欧米と異なり、ビジネスを展開するうえでの必要最低限のレベルに達していないことも課題でした。しかし今回、NTTコミュニケーションズと中国の全拠点のIT環境を整備し直した結果、ビジネスに求められるレベルまで引き上げることができました」
グローバルでのグループ経営の推進には、統一のポリシーに基づいて構築・運用される経営インフラが不可欠。IT環境は、その基幹となるものだ。ただし、経営インフラとして機能するIT環境の実現には、それを「ワンストップ」で実現することが必須だと吉田氏は指摘する。
「たとえ中国全土をカバーしているベンダーであっても、PC、ネットワーク機器、キャリアサービスで、それぞれ異なるパートナーを選ぶと、例えば、メールが使えなくなった場合、PCのメールソフトの不具合なのか、ネットワーク機器の故障なのか、それともキャリア側の問題なのかなど、一つの問題に対していちいちそれぞれのベンダーに連絡して、調査してもらわなければなりません。これでは、原因の特定に時間がかかり、障害が復旧できないまま時間ばかりが無駄に過ぎてしまいます」
吉田氏が望むワンストップとは、まさに文字通りのそれだ。PCの調達から、ネットワーク導入時の現地キャリアとの交渉、各種手続き、セキュリティ環境の構築、障害時の現地サポートまで、ITに関する全てを1社でトータルソリューションとして利用できることを求めたのだ。
そうすることで、IT環境を統一でき、その結果、障害時の対応や運用・管理のポリシー、セキュリティポリシーまで、統合管理しやすい仕組みが自ずと出来上がる。ただし、このようなソリューションは、国内でも例の少ない難しいサービスである。吉田氏は、「当社の要望を中国で実現するのは、極めて難しいことは理解していました。ですから、それに応えられるパートナーを選んだのです」と語る。そして、同社の要望に応えることができたのが、NTTコミュニケーションズだった。
現地対応記録をレポートで報告
障害の傾向をつかみ先手を打つ
広大な中国において、全ての拠点に日本と同等のIT環境を実現するのは困難を極める。まず、地域キャリアとの回線契約に時間がかかるうえ、地域ごとに個別の契約が必要となる。しかも、手続きの方法やルールが頻繁に変わるのだ。さらに、回線の通信品質やISPのサービス品質の不安定さも、解消しなければならない問題だ。
吉田氏は、「現地のIT対応窓口が1つになったことで、現地での障害対応が確実に行われるようになったことに加え、現地の実情が正確かつ迅速に把握できるようになりました」と説明する。
さらに、「現地の対応記録をレポートで提出していただいていますが、それを見ればトラブルの傾向が把握でき、先手を打って対策を講じられるなどの効果が期待できます。また、設備のキャパシティも把握でき、IT投資の効率化も期待できます」と続ける。
セキュリティやコンプライアンス面で懸念だった、オフィスのPCの管理体制も見直した。PCに導入されているOSおよびアプリケーションソフトについて、全拠点の全てのPCを精査して管理台帳を作成。必要に応じてOSをアップグレードするなど、ソフトウェア環境を刷新できるようにした。
吉田氏は、「2006年8月12日にプロジェクトの第一次展開が完了し、無事に本格稼働がスタートしました。現地で実際に対応していただいたNTTコミュニケーションズ Chinaのスタッフには、本当に感謝しています」と、プロジェクトの成功を喜んでいる。
グローバル経営を推進する味の素グループにとって、ICTソリューションをグローバルで、ワンストップで提供できるパートナーが不可欠だ。そのパートナーとして、ネットワークだけではなくシステム構築まで、全てをワンストップで提供できるNTTコミュニケーションズが、今後も選ばれ続けるだろう。
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