より高機能で高付加価値な法人向けポータルサイトを目指して
銀行から提供されるサービスを大別すると、預金や外為など本業である“金融”サービスと、お客さまに付加価値を提供する“非金融”サービスがある。長引く景気の低迷を影響として、銀行各行は他行との差異性を打ち出していくために付加価値サービス(非金融サービス)の提供に力を注ごうとしている。
東京三菱銀行では、早くから法人のお客さまの満足度(CS)向上とITを融合させた取組みを積極的に進めており、他行に先駆けて会員制の有料情報サイト(東京三菱DBC情報クラブ「MIX」)を1999年10月に開設した。このサイトは東京三菱銀行が持つ信頼性の高い情報を手軽に入手できることから、会員顧客から高い評価を得ることができた。しかし情報提供だけでは本来業務である金融サービスとのシナジー効果を発揮しづらいことが課題となり、単なる情報提供だけに留まらない、ITを駆使した、より高付加価値なサービスの提供を目指して新たなプロジェクトを発足した。
2002年6月、革新的な経営支援総合サービス
「東京三菱ビジネススクエア“SQUET”」が誕生
「構想当初からのコンセプトは、支社(支店)担当者の補助的な役割として、法人のお客さまに銀行との新たなチャネルを提供すること、お客さま同士のコミュニケーション・ツールであること、当行グループの各種サービスと連携がとれていることの3つでした」(萩尾幸之氏)。その構想のもと「東京三菱ビジネススクエア“SQUET”」が誕生したのは、プロジェクト発足から約1年半後の2002年6月であった。SQUETの機能は、経済・経営・海外・マーケット関連情報の提供から経営コンサルティング、商談の仲介、会員間交流・同行とのコミュニケーションなど、文字どおり企業経営を多方面から総合的にサポートするものである。
「“SQUET”は当初より東京三菱銀行だけの利用システムに留まるのではなく、銀行間の垣根を無くし、地方銀行でも利用できるための柔軟な設計を行った。その開発にあたって重視したのは、地銀展開に対応できる強固なセキュリティの確保と柔軟なシステムであった」(萩尾氏)。
そこで選ばれたパートナーはNTTコミュニケーションズであった。SQUETはユーザ認証にセキュアコネクトを利用しており、ユーザ一人ひとりの認証が安全かつ確実に行えるようになっている。また“SQUET”のデータはNTTコミュニケーションズのデータセンター内に預けられており万全のセキュリティのもと、安定運用されている。
「お客さまにとって、Webは安定運用されていることが大前提です。パートナーに求めることは、何かあった時に迅速な対応ができること、安心して運用を任せることができること、セキュリティが優れているなど様々な条件があります。その条件をクリアできるのはNTTコミュニケーションズしかないと感じた。この信頼感は何ものにも替え難い」(家村泰輝氏)。
常にお客さまの信頼に応えていくために
“SQUET”が利用され、お客さまから特に評価が高い機能は、「BTMスクエア(同行とお客さまのコミュニケーションの場)」と「相談スクエア(個別の悩みに同行の専門スタッフが答える場)」である。「相談スクエア」には、これまでの営業の場ではなかなか入手しづらい相談も多く寄せられるようになった。例えば「設備投資をしたいが、関連する助成金を教えて欲しい」といった専門的な情報に関する質問である。「お客さまは我々を信じて貴重な情報を書き込んでくださるわけで、どんなことがあってもその信頼を裏切るわけにはいかない。我々も日々努力していかなければならないが、もちろんNTTコミュニケーションズをはじめとしたパートナー会社にも努力してもらわなければならない」(家村氏)
東京三菱銀行にとって、“SQUET”は法人のお客さまとの関係強化の一つのツールであるが、今後より多くのビジネスチャンスを創出していくために一層の展開が期待される。
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