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Chapter3.
簡単と安全を両立させるインターネット高度認証連携技術
〜認証の高度化を実現するインターネット高度認証連携技術とは〜
情報家電の認証技術では、「セキュリティ」と「ユーザビリティ」の両立が重要なポイントとなる。パソコンの利用では一
般的にID/パスワードの桁数を長くしたり、パスワードを2重にするなど認証のための情報量を増やすことでセキュリティ強
度を高めることができるが、それらは結果として利用者の操作負担を重くする結果になってしまう。誰でも簡単に操作でき
る家電ならではの操作インターフェースを維持しながら、セキュリティ強度を高めることが求められるのである。
そこでNTTコミュニケーションズが開発したのが、インターネット高度認証連携技術である。
この認証技術は、2つの特徴を持っている。
第1の特徴は、「簡単」と「安全」を両立した認証を実現するために、複数の認証要素を組合せて利用している点である。
これにより、利用するサービスやコンテンツに応じて認証方法を自由に組み合わることが可能となる。複数の認証要素のう
ちベースとなるのは、電子証明書を活用した機器認証である。この機器認証はユーザーにとって特別な操作が不要であるた
め、自動的に操作している家電がどの家のどの家電であるかをセキュアに特定することが可能となる。さらにパーソナルな
サービスやコンテンツを提供する場合には、簡易パスワード認証・ICカード認証・生体認証などを組み合わせて、個人をセ
キュアに特定する。例えばネットバンキングの利用であれば、残高照会は簡易パスワードだけで利用可能だが、定期預金の
申し込みはICカード認証も必要となり、さらに10万円以上の振込みを行うには生体認証も組み合わせて行うこととなる。
なお、個人を特定する上でパスワード情報・ICカード情報・生体情報などをインターネット上で流通することになるが、そ
れらは機器認証により確立したセキュアな暗号路上を流通することにより、それらの情報を安全に流通させることが可能と
なっている。
第2の特徴はICカード認証や生体認証など高度認証機能をセキュアに共有するこが可能な点である。高度な認証を行うには
、それらに対応した認証装置が必要となるが、家庭内のあらゆる家電を高度認証対応の機器でそろえることは非常にコスト
がかかるため非現実的である。
そこで威力を発揮するのが、インターネット高度認証連携技術なのだ。
この技術は、ホームネットワークに接続された端末同士が連携し、サービス利用時の高度認証を実現するものである。たと
えば、高度認証機能を持っていないテレビでサービスを利用していて、あるフェーズから先は指紋認証が必要といわれた場
合、通常ではそのテレビでは指紋認証できないためサービスは利用できないことになる。しかし、この技術を利用すると、
ホームネットワーク内で指紋認証に対応した家電を検索し、発見された家電で指紋認証を代理で行い、その認証結果を引継
ぎもとのテレビでサービスが継続して利用可能となる。つまり、家庭内で指紋認証装置やICカード認証装置がついている家
電は1台だけあれば、その機能を他の家電でもセキュアに共有して利用することが可能となるのである。

この高度認証連携技術のアーキテクチャは、あらゆるデバイスそしてあらゆるサービスと接続することを念頭に、SSL相互
認証やUPnPなどオープンな標準技術を有効に活用している。これにより、家電への機能実装やサービスサイトの連携実装の
ハードルの低減が可能なアーキテクチャとなっている。 |