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研究・開発 動画

未来を拓くICTソリューション Vol.16
岩手医科大学による
「バーチャルスライドを利用したコンサルテーションシステム」

03 機能改善の余地を残しながらも、病理医自らがシステムの実用性を高く評価

注目キーワード:遠隔医療

岩手医科大学では、北は北海道から南は沖縄まで、全国5ヵ所の医療機関をインターネットで結び、「バーチャルスライドを利用したコンサルテーションシステム」の実用性について検証を行った。


検証では、ある女性患者の子宮頚部の組織について、全国に散らばる5人の病理医に一斉に診断を依頼。返答を得るまでに、最も早い医師で2時間10分、最も遅かった医師でも10時間01分と、半日もかかっていない。標本を作製して郵送した場合、返答を得るまでに最低でも3〜4日間を要すると考えると、この差は歴然である。また、同じ標本に対して多様な所見が寄せられ、同時コンサルテーションの意義を実証する結果となった。


同システムは画像の拡大が自在に行え、スムーズでストレスのない動きは、距離の壁を感じさせない。参加した病理医からは「操作性も画質もいずれも問題なし」、「十分実用に耐え得るシステム」との声も聞かれ、概ね好評だったという。その後さらなる機能改善が行われ、高倍率(40倍)での画像の取り込みや、画像に文字や線画などの注釈を追加できるアノテーション機能も付いた。


しかし、まだ完成形ではない。機能面での検討課題を残す一方で、「標本より質感が落ちる」、「実用化に向けては診断結果への影響をさらに精査すべき」といった厳しい評価があることも事実。それでも、病理医のいない病院にとっては、便利で心強い存在になりそうだ。何より、病理医自身がその必要性を痛感し始めたことが大きな収穫だろう。セカンドオピニオンを求める患者の声に、こうした仕組みで応えていくことも重要になりつつあり、とりわけ病理診断の結果に左右されやすいがん治療において、利用ニーズの拡大が見込まれる。


バーチャルスライドの特徴

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用語

遠隔医療

医師と患者が距離を隔てたところでインターネットなどの通信技術を用いて診療を行なう行為。


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