
マンションの安全を守るシステム
サービス充実、機能拡張に限界
快適な生活とは、安全と安心の上に成り立つもの。長谷工グループでは、以前より、マンションライフに求められる安全と安心を、最新の技術を活用した管理サービスで実現してきた。そのサービスを支えているのが、18万世帯のマンション管理の実績を誇る、長谷工コミュニティの「アウル24センター」だ。
アウル24センターでは、管理マンションのエレベーターや受水槽といった共用施設をはじめ、専有部すなわち住戸内の火災警報やガス漏れ警報、非常警報、防犯警報などを、24時間365日遠隔監視を行う管理サービスを提供している。そのサービス基盤となっているのが、「アウル24システム」だ。
しかし、ここ数年、システムの老朽化に伴う様々な問題が生じていた。アウル24センター センター長 田澤 宏氏は、「旧システムには、警報発信装置や受信装置、サーバなどに専用機器を用いており、メーカーの保守期限が完了すると部品が調達できないというリスクがあり、マンションライフの安全を支えるシステムとして、早急な対策を迫られていました」と説明する。
さらに、同社 情報企画部 IT推進課 課長 大上 勝則氏も、「改訂を重ねて機能拡張を続けてきた旧システムには、ブラックボックス化した部分があり、今後の機能拡張は限界に達していました。また、将来のサービス拡充に対して、電話回線を用いた従来のネットワークでは不十分なため、アウル24センターと管理マンション、そしてグループの各拠点を含めて、ネットワークを刷新する必要もありました」と続ける。
そこで、従来の機種依存から脱却して、機能拡張や技術の変化に柔軟に対応できる仕組みを目指して、新システムの導入が検討された。大上氏は、「アウル24システムは、ネットワークとシステム、そして警報発信装置等の機器が一体化したシステムであるため、導入に必要となる全てをワンストップで提供できるパートナーが不可欠でした」と説明する。
特に、ネットワークに関しては、広帯域のみならず、マンションライフの安全と安心を支えられる高い信頼性と安全性が求められた。同時に、居住者が支払う管理サービスへのコスト負担を増加させないことも重要な要件となった。そして、検討を重ねた結果、同社がパートナーとして選んだのが、NTTコミュニケーションズだった。その経緯について上原氏は、「数社の提案を評価したところ、ワンストップで全てを提供できたのはNTTコミュニケーションズだけでした」と語る。
機種依存で生じるリスクを解消して
管理サービスの安全と品質を向上
新システムでは、管理マンションとアウル24センターに、広帯域と高度な信頼性および安全性を経済的な価格で実現できる閉域ネットワーク「Group-VPN」を導入した。
また、特別な機能が求められる警報発信装置は、NTTコミュニケーションズからメーカーに依頼して、長谷工コミュニティが必要とする機能を搭載した機器を用意。機器ではなく機能をサービスとして提供することで、保証期限や技術の進化といった特定の機器に依存するリスクを解決した。また、センターシステムも、PCサーバの多重システムにより冗長化と保証期限のリスクを解決。社内WANへのWebを活用した情報開示の採用で、将来の機能拡張に柔軟に対応できる環境も実現した。
さらに、アウル24センター内の受信および監視システムは、全て二重化(システム及び東京・大阪)することで高い信頼性を確保。管理マンションを24時間365日監視するシステムであるアウル24システム自体も、NTTコミュニケーションズが24時間365日の監視を行うことで、万全の体制を実現した。
新システムの導入効果について上原氏は、「システムをダウンサイジングしたことで、年間のランニングコストと投資費用(開発費用、ハード、保守費用の年合計)を大幅に削減できたほか、新警報発信装置の開発コストや、防犯警報受信マンションでの通信料定額化に伴う毎月の通信コストの削減への目処付けもできました」と説明する。
関西アウル24センター センター長 松浦 一志氏は、「管理マンションの情報がより多く閲覧できるようになったほか、警報受信時に必要なマンションの設備概要や居住者情報といった情報が、即座に閲覧できるようになったことで、対応のスピードアップにつながっています。さらに、各支店の担当者が管理マンションの警報ログ情報をリアルタイムに確認できるようになったことで、現場の状況や対応推移が把握できるようになり、例えば、集中豪雨時における機械式駐車場の浸水アラームへの対処が、よりスムーズに行えるなどの効果が出ています」と説明する。
高い技術力と顧客視線を評価
映像を用いた新サービスに期待
2006年4月の運用開始から現在まで、新システムはトラブルもなく安定稼働を続けており、より質の高い安全の提供に貢献している。NTTコミュニケーションズの対応について大上氏は、「ブラックボックス化した部分があった旧システムは、プログラムの解析が非常に困難でした。それにもかかわらず、わずかな期間で新システムが開発され、さらに移行期の新旧両システムのシームレスな運用も実現されました。NTTコミュニケーションズの技術力の高さを、目の当たりにしました」と語る。
さらに、田澤氏も「難しい相談に対しても、実現することを前提に取り組んで頂けました。ネットワークをはじめ、ハードウェア、ソフトウェアの全てにわたって、当社の社員と同じ意識で行動して頂きました。こうした、顧客と同じ目線でサービスを提供するというNTTコミュニケーションズの姿勢は、当社の理念に共通するものであり、信頼感の醸成につながりました」と評価する。
将来のサービス拡充も見越して開発された新システムには、今後、Webカメラを用いた遠隔モニタリングシステムや、夜間および休日の無人受付サービス、さらに自動ドアや共用部の電灯など設備の遠隔制御などのサービス拡充への対応が期待されている。
上原氏は、「今後もICTソリューションパートナーとして、個別のシステム企画や開発にとどまらず、グループ全体の情報化構想推進に向けたコンサルタントとしても、NTTコミュニケーションズの活躍を期待しています」と強く語った。
お客さまプロフィール
株式会社長谷工コミュニティ
本社・東京地区:〒108-8383 東京都港区芝4-6-6
TEL 03-3457-1222(代)
関西地区:〒540-0024 大阪市中央区南新町2-2-5
TEL 06-6949-5480(代)
設立:1978年9月7日
資本金:11億円
従業員数:631名
事業内容:
「マンション管理事業」
(1)マンション管理
(2)マンションリフォーム(計画修繕)
※いずれも2006年4月1日現在
Group-VPN |
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