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Arcstarグローバル専用サービス
導入事例:東映アニメーション様

海外の制作スタジオを活かすためにネットワーク品質と格闘

東映アニメーション 様

業種: メディア・娯楽 サービス: ・Arcstarグローバル専用サービス
・Arcstarグローバルフレームリレーサービス
課題: ・海外制作会社と大容量データのやりとり
・現地での日本スタッフのサポート

日本のアニメーションは、海外で高い評価と多くのファンを獲得している。いまやその製作体制も国際化してきた。テレビや映画などに年間約250本もの作品を製作している東映アニメーションでは、日本とフィリピンのスタジオで製作工程を分担、週に何本という厳しい製作スケジュールをこなしている。

約30分のアニメーションには、約4000枚ものセル画が必要となる。しかも、映像が完成するまでには、キャラクターは原画から動画を作成し、そこに彩色し(セル画)、背景は別に作成して後でキャラクターと合成するという複雑な工程が必要なのだ。

アニメ作品の製作には膨大な時間と労力、つまりコストがかかっているわけである。しかも最近はメディアの増加でアニメの需要が急拡大しており、高品質な作品を、より短期間にローコストで製作することが強く求められている。

これまで数々の人気作品を企画・製作してきた東映アニメーションは、こうした課題の解決策として、製作拠点(スタジオ)の海外展開を推進、現在はフィリピンに子会社の製作スタジオ、TAP(ToeiAnimation Phils., Inc)を設立し、戦略拠点としている。

フィリピンは英語でコミュニケーションがとれ、かつて米国のアニメ作品を手がけていたため、高い技術がある。そこでTAPは、セル画の彩色など大量のマンパワーが必要な作業からスタートし、現在では背景の作成はもとより、原画の製作までこなせるようになっている。

製作風景

課題、テーマ

アニメ需要が急増し、細い回線では障害が頻発した

海外での製作には距離、言い換えれば時間のカベがあった。東映アニメーションの吉岡修専務が、「1990年代までは、日本から原画を発送、フィリピンで出来上がったものを受け取るまでに、往復の輸送だけで4日以上かかっていた」。

東映アニメーションは、原画を除いた製作工程のほとんどを早くからデジタル化していたものの、原画や彩色した背景のデータはMOに収容、空輸するしかないという時代が長く続いた。

吉岡専務は、「輸送による時間的なロスを解消すれば、製作スピードを大幅に向上できる」と考え、99年11月に本社とTAP、さらに国内の提携プロダクションをネットワークで一体化したデジタルアニメーション製作ネットワークを構築した。

それは、他社のフレームリレー回線を使い、データ交換に加えて電話やファクスも同一回線に統合したもので、製作部製作一課の片田利明課長代理は、「本社とTAPとのデータやり取りが2日から数時間に短縮できるなど、大きな効果が得られました」と振り返る。

しかし、アニメーション需要が急増、TAPの業務も拡大し、ネットワークへの依存が高まると、電話が切れたり、何時間もデータがやり取りできなくなったりする障害が頻繁に発生した。

当然、回線が復旧するまで業務は停滞してしまう。海外業務を担当する製作部製作一課の阿部佳代氏は、「毎週放映されるテレビ番組の場合、製作スケジュールが厳しく、放送に穴を開けることは絶対に許されません。それだけに、回線障害は深刻な問題でした」と指摘した。

障害が復旧しても、阿部氏の不安はつのった。「日本の通信キャリアのスタッフがフィリピンに駐在していないため、障害の原因や対策の報告が不十分で、いつまた障害が発生するか本当に心配でした」という。

そして結局、吉岡専務がキャリアを変更するしかないと決断、NTTコミュニケーションズのグローバルサービスに白羽の矢を立てた。

選択の決め手(ポイント)

技術を重視しキャリアを再選定「安いから止まる」は通用しない

「キャリアやサービスを比較し、決定する条件はいろいろありますが、当社は技術を重視しました。NTTコミュニケーションズを選定した最大の理由は、技術的に世界のトップレベルにあることです」と吉岡専務は説明する。

2002年3月、Arcstar Managed Frame Relay Serviceを用いて、本社とTAPの間のネットワークを再構築した。これは、フィリピン最大の通信キャリアであるPLDT( Philippine Long Distance Telephone Company)をパートナーに、エンド・ツー・エンドで、本社と海外の両端のルーターまでを管理する、高品質なマネージドサービスを提供するものである。

日本と同じ感覚でサービスを使えるサポート力

また阿部氏は、「フィリピンにNTTコミュニケーションズの日本人の担当者が駐在しているので、障害が起きても、全く不安はありませんでした。即座に対応し、原因を究明、善後策を報告してくれましたからね。日本と同じ感覚でサービスを使えるサポート力が魅力です」と評価する。

お客さまの声

吉岡修氏

「キャリアやサービスを比較し、決定する条件はいろいろありますが、当社は技術を重視しました。NTTコミュニケーションズを選定した最大の理由は、技術的に世界のトップレベルにあることです」

吉岡修氏
東映アニメーション株式会社
専務取締役

阿部佳代

「フィリピンにNTTコミュニケーションズの日本人の担当者が駐在しているので、障害が起きても、全く不安はありませんでした。即座に対応し、原因を究明、善後策を報告してくれましたからね。日本と同じ感覚でサービスを使えるサポート力が魅力です」

阿部佳代氏
東映アニメーション株式会社
製作部
製作一課海外担当

片田利明氏

「マネージドサービス導入後は、ネットワークの問題はなくなりました。帯域が広くなったこともあり、TAPとの連携は極めてスムーズになりました」

片田利明氏
東映アニメーション株式会社
製作部
製作一課課長代理

導入効果

帯域が広くなったことで、現地業務との連携が極めてスムーズになった。

しかし、導入以降、加速化するアニメ需要の増大に対応する中で、フィリピンとの伝送量は増加の一途をたどり、既存のネットワークの容量はついに限界に達した。

そこで、NTTコミュニケーションズは、ネットワークのトラフィック分析を行い、障害の原因分析を進め、帯域不足の解決手段として、1.5Mbpsの国際専用線サービスを完全に二重化した構成で設計、再構築した。

さらに、本社と海外の両端のルーターまでを管理することで、極めて高いレベルの信頼性を実現している。片田氏は、「マネージドサービス導入後は、ネットワークの問題はなくなりました。帯域が広くなったこともあり、TAPとの連携は極めてスムーズになりました」と、サービス力、提案力に満足しているという。

競争力を高めるために、海外にアウトソーシングを進める企業が急増している。しかし、その全てが成功しているわけではない。吉岡専務は、「価格の安いネットワークだから、ネットワークが停止することはやむを得ない、という言い訳は社内には通用しません。

止まらないネットワークを確保することは、企業活動の最重要の課題であり、お金に換えられない価値があるのです」と力説する。東映アニメーションがアウトソーシングに成功したのは、この品質哲学に裏づけされたからといえる。

企業の業務プロセスと、それを支えるITインフラが高品質なレベルで連携してこそ、海外アウトソーシングは初めて成功を掴めるのだろう。

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