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専用線「ギガストリーム」
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ギガストリーム

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掲載誌

日経コンピュータ 2008年8月1日号


企業ネットワーク構築の誤解を解く 企業ネットワーク構築の誤解を解く
Vol.4 ネットワークの信頼性を考察する。
ミッションクリティカルな領域において、業務は絶対に止められない。その業務に不可欠なシステムやネットワークも、当然、絶対に止まらないことが条件となる。特に、システムと一体化して稼働し、業務を支えるインフラとして利用されているネットワークには、極めて高いレベルの信頼性が求められる。果たして、その要求に応えられるのは、どのようなネットワークだろうか。
図 専用線とVPNの信頼性はほとんど変わらないと思うか?

ビジネスのインフラにふさわしい信頼性とは何か?

ビジネスで利用するネットワークには、利用する業務の違いやシステムの種類を問わず、高い信頼性と通信の安定性が求められるもの。中でも、経営や業務に直接関わるミッションクリティカルな領域では、ネットワークの通信断はもちろん、スループットの低下でさえも、業務やビジネスの中断、停止につながり、経営やビジネスに深刻なダメージを与える恐れがある。
例えば、証券取引の業務システムにおいて、通信が切断したり、システムのレスポンスが低下したりすると膨大な数の取引に影響が生じ、約定できないなど、投資家に甚大な損失を与える恐れがある。また、放送局など、リアルタイムでコンテンツを配信するようなビジネスでは、通信断はもちろんのこと、スループットが低下するとコンテンツを提供できず、ビジネスが完全に停止してしまう。
こうしたネットワークの通信断やスループットの低下によるビジネスのリスクは、一般の企業も例外ではない。例えば、流通・小売業で、在庫管理や販売管理のシステムおよびデータをやり取りするネットワークで通信断が生じれば、SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)が機能しなくなり、売り場で混乱が生じる。また、POSシステムやクレジットカード決済で利用するネットワークで通信断やレスポンス低下が生じると、商品およびサービスを提供できなくなり商機が損失する。
このほか、製造業においても、生産管理のデータやシステム、設備制御を行うシステムをつなぐネットワークで通信断が生じれば、操業が停止してしまう。このように、現在のビジネスや企業経営では、業種や業務に関わらず、ネットワークには高いレベルの信頼性と安定性を備える必要があるのだ。では、ネットワークの信頼性や安定性とは、何を指標に、どう判断するべきなのだろうか。

同じ数値の稼働率でもサービスごとに意味が異なる

まず、ネットワークの信頼性を評価する指標の一つに、「稼働率」という言葉がある。実際、企業向けのサービスを見比べると、高い信頼性をセールスポイントとしているサービスでは、必ず「稼働率99.99%以上」や「稼働率99.999%以上」といったアピールがなされている。
これらのセールスポイントは、一見、数値が同じなら同等の信頼性であるように思える。また、たとえ数値が違っていても、わずか1,000分の1単位の差でしかなく、「99.99」と「99.999」とでは大差はないようにも見える。しかし、稼働率の数値がたとえ同じであっても、数値が表す信頼性は、それぞれ異なる場合があることに注意しなければならない。
ネットワークサービスは、通信キャリアの「基幹ネットワーク」と、それにアクセスするための「アクセス回線」とで構成されているが、稼働率を測定する場合、サービスによってその範囲が異なる。そのため、たとえ同じ数値の稼働率を誇るサービスであっても、それぞれ測定範囲が異なる場合は、信頼性を比較することは当然、不可能だ。
一般的に、共用網型ネットワークであるVPNでは、基幹ネットワークとアクセス回線とで、ネットワークを提供する通信キャリアが異なる場合がほとんどだ。そのため、VPNでの稼働率の測定は、基幹ネットワークである網型ネットワークを対象に行われ、その測定値は網内稼働率が使われることが多い。
一方の専用線は、拠点から拠点までをエンド・ツー・エンドで接続するサービスであるため、稼働率の測定も当然アクセス回線を含めたエンド・ツー・エンドの稼働率となる。例えば、NTTコミュニケーションズの新世代専用線「ギガストリーム」の「稼働率99.999%以上」とは、拠点から拠点までの通信の信頼性が示されている。つまり、専用線とVPNでは、稼働率の測定範囲が異なる場合は、その数値を直接比較できないのだ。
図1 稼働率の測定範囲の違い
図1 稼働率の測定範囲の違い

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