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| これまで2回にわたり、ネットワークのクリティカル・ポイントに専用線を導入することがトレンドになっていることを解説してきたが、新世代専用線の効果を高く評価して導入・活用を進めているのが、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構の国立情報学研究所(以下、NII)だ。NIIでは2007年6月より、次世代学術情報ネットワーク「SINET3(サイネット・スリー)」の提供を本格開始した。同ネットワークで東名阪を結ぶ基幹回線には、NTTコミュニケーションズの40Gbps専用線を利用。最先端の学術研究に欠かせない超高速・高信頼ネットワーク環境を実現した。また「マルチQoS」「レイヤー1帯域オンデマンド」などのサービスも新たに提供している。 | |||||||||||||||||||||
| ネットワークの進歩は、社会のさまざまな分野にイノベーションをもたらした。今までは夢物語でしかなかったようなことが、高速な通信回線を利用することで次々と実現している。しかもこうした動きは、教育・研究の分野にも広がっている。その象徴的な例とも言えるのが、NTTコミュニケーションズの新世代専用線「ギガストリーム」で構築された次世代学術ネットワーク「SINET3」である。 | |||||||||||||||||||||
多様化する研究ニーズに応える学術情報ネットワーク |
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「NII では幅広い分野の研究活動を推進すると同時に、さまざまなサービスや事業を展開しています。大学・研究機関向けのネットワークサービスであるSINETも、その中の1つです」。こう話すのは、NII教授の漆谷重雄氏だ。2007年6月より本格運用を始めたSINET3は、これまで提供してきたSINET/スーパーSINETの後継ネットワークとなる。「研究の高度化が進む中で、ネットワークに対するニーズも一段と多様化しています。こうした要請に応えていくのがSINET3の目的です」と漆谷氏。またNII学術ネットワーク研究開発センターSINET利用推進室長の阿部俊二氏も「SINET3では、ユーザーのネットワーク利用の利便性向上およびネットワーク研究のためのトラフィック情報提供や、ユーザーに対するコンサルティング、サポート強化など、今までにない取り組みも推進していきます」と語る。 |
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40Gbps専用線を東名阪のバックボーンに採用 |
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SINET3ではさまざまな機能強化が行われているが、特に注目されるのが東京・名古屋・大阪のコア拠点間を結ぶバックボーンに、新世代専用線「ギガストリーム」の最高帯域である40Gbps回線を利用している点だ。漆谷氏はその理由を「SINET3では、IP系、イーサネット系、専用線系のサービスを1つの統合ネットワークに収容し、ユーザーが自分にとって最適なレイヤーのサービスを選べる『マルチレイヤーサービス』を提供しています。これを実現するためには、40Gbps専用線によって得られる高いフレキシビリティが魅力的でした」と説明する。マルチレイヤーのサービスを提供する上では、回線帯域が広いことが大きなメリットとなる。「40Gpbsの帯域の中を各レイヤーで自由に使い分けられる方が、10Gbpsの回線が4本あるよりも柔軟にサービスを提供できる」(漆谷氏)からだ。「バックボーンが40Gpbsであるということが、SINET3を構築する上での重要なポイントの1つでした」と漆谷氏は続ける。 |
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