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CSR報告書2006

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第三者意見
NTTコミュニケーションズグループ「CSR報告書2006」を読んで
國部克彦
神戸大学大学院
経営学研究科
教授 國部克彦
 
1990年
大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了。
博士(経営学)。
大阪市立大学助教授・神戸大学助教授を経て、2001年より現職。

専門分野は、環境経営、環境会計、CSR経営。

経済産業省委託「環境ビジネス発展促進等調査研究・環境会計推進委員会」委員長、環境省「環境会計ガイドライン改訂検討会」委員、国連持続可能開発部「環境管理会計専門家会合」エキスパートメンバー、などを歴任。

2003年株式会社環境管理会計研究所を設立し、取締役にも就任。

主著に『環境管理会計入門』、『マテリアルフロ−コスト会計』などがある。
 

 

 

NTTコミュニケーションズグループは、CSR基本方針を、「社会への貢献」、「地球環境保護」、「人財の尊重」にさだめ、それぞれの分野について積極的な活動を展開しています。
  「社会への貢献」については、社会のライフラインを守る企業としての性格上、「安心・安全な社会の実現」を目指して積極的な活動を行っていること、「地球環境保護」については電力多消費型の業務形態を十分に理解し、CO2排出量の削減に努め目標を達成したこと、「人財の尊重」についてはグローバルに展開する企業として、「多様性の尊重」を前面に押し出して活動していることなどは、高く評価することができます。NTTコミュニケーションズは、同社における最も重要な取組み課題をCSR活動としてグループ企業も含めて展開しており、その成果は広く社会に還元されることが期待されます。
  「地球環境保護」については目標を立てて活動を実施されていますが、今後は「社会への貢献」や「人財の尊重」についても、目標を設定して、PDCAサイクルを回していく努力が必要とされるでしょう。この点は、日本企業のほとんどすべてにとって共通の課題ですが、本格的なCSR活動を推進するためには重要なポイントです。
  その際、最も配慮すべきことは、NTTコミュニケーションズがCSRの目指すべき方向性を決める際に、社内・社外を含めて多様なステイクホルダーの声を聞くことです。社会的インフラを担う同社のCSR活動は公益に直結する活動でもあるので、意見を幅広く聞く努力と、それをCSRの計画の策定および実行に反映する仕組みを作っていくことが大切です。CSR報告書に関する討論会から始めてみるのも一案かもしれません。
  また、同社の環境会計を見る限り、環境保全への取組みは大きな経済効果をあげているようです。今後は、このような情報を活用しながら、NTTコミュニケーションズの環境経営やCSR経営を総括する指標を開発されれば、より一層活動内容が明確になると思われます。その際に、いくつかのKPI(Key Performance Indicator)を工夫されると、管理可能性が増すと同時に、CSR経営の透明性も高まります。CSRにとって、重要な(keyとなる)活動を識別し、定性的な指標も含めて方向性を定めることから始められればいかがでしょうか。
  最後に、NTTコミュニケーションズでは、グループ全体でのCSR活動を積極的に展開するように努力されています。しかし、そのための具体的な方策や主要グループ企業の活動内容などは、まだ十分に開示されていません。全世界にちらばる同社の活動拠点について、地域やサイトごとの活動や情報開示も促進されれば、同社のCSR経営は一層強固なものになると思います。
  コミュニケーションはCSRの基本です。コミュニケーションを本業とするNTTコミュニケーションズがCSR経営でもトップランナーとなられることを期待しています。





ご意見をいただいて

NTTコミュニケーションズグループのCSR活動は、本報告書においてご報告したとおり、本年6月に「CSR基本方針」を定めましたが、まずはこの基本方針をグループ全社員に浸透し、グループとしてのCSR活動を確立していく時期であると考えております。今後、私たちグループ全社員に対してCSR研修を実施するとともに、あらゆる機会を捉えてできる限り多くのステークホルダーの方々と意見や情報の交換を積極的に行い、グループのCSR活動を深化させてまいります。 また、CSR経営を定量的な指標として把握することは容易ではありませんが、CSR活動をより客観的に評価するために、定性的な指標も取り入れることを検討するとともに、できる限り具体的でわかりやすい目標を定められるよう工夫をしてまいりたいと考えております。このような目標を多くのステークホルダーの方々に開示し、私たちグループが目指している方向性を明らかにするとともに、その成果を共有することにより、グループのCSR活動が絶えず前進する原動力の一つとなるよう努力して参ります。

三ツ村 正規
NTTコミュニケーションズ株式会社
代表取締役 副社長

NTTコミュニケーションズグループCSR委員長
三ツ村 正規

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