
6月24日(土)にNTT コミュニケーションズ主催(総務部、社会貢献ワーキンググループ(注)企画・運営)、NPO法人ピース ウィンズ・ジャパン
(略称:PWJ)協力による社会貢献プログラム「第5回やさしいインターネット教室−インターネットを使って世界を知ろう!−」をNTT麻布セミナーハウスで開催しました。公募により集まった小中学生およびその保護者の方、計21名の参加者が、17名の社員ボランティアのサポートのもと、インターネットを使って国際支援の現状を学びました。
プログラム内容
それぞれの得意分野を生かし、企業とNPOの連携が実現
各種インターネットサービスを提供し、グローバル企業として国際的な社会貢献を目指しているNTT Comと、世界15カ国で支援活動を展開した実績をもち、日本の子どもたちにもっと国際支援について関心をもってもらいたいPWJ、双方の得意分野を生かすことで、お互いにとって意義のあるプログラムが実現しました。
アフガニスタンの治安悪化により、予期せぬ事態も…
やさしいインターネット教室史上初めてのIPテレビ電話を使った海外(しかもアフガニスタン!)との接続ということで、事前に社員ボランティアによる入念な接続試験が行われました。しかし、教室開催1ヶ月前に、アフガニスタン全土にわたって急激に治安が悪化したため、PWJアフガニスタン駐在スタッフは、事務所を離れて避難をすることに。一時は、IPテレビ電話の利用自体が危ぶまれましたが、避難先と再度接続試験を実施するとともに、万が一当日接続できない場合に備え、事前にPWJアフガニスタン駐在スタッフにインタビューを実施しビデオ録画しておくなど、万全の準備を整えて本番に臨みました。
盛りだくさんのプログラム内容
1時間目に検索エンジンを使った情報収集を行い、アフガニスタンについての予備知識を習得したところで、2時間目にPWJ東京事務局スタッフの広報・マーケティング部 高橋さん、海外事業部 柴田さんより、PWJの活動について説明がありました。
時間目には、いよいよお待ちかねのアフガニスタンとのIPテレビ電話体験。無事接続完了し、スクリーンにPWJアフガニスタン事務所駐在スタッフ、平井礼子さんが映し出され「みなさん、こんにちは」と呼びかけられると会場からは「うわ〜っ」という歓声が上がりました。子ども達が「インターネットを使うとこんなにも世界が身近になるんだ」と肌で感じた瞬間だったのではないでしょうか。参加した子ども達がIPテレビ電話を通じて平井さんに直接質問しました。「日本がアフガニスタンから学ぶべき点は何ですか?」という質問から「アフガニスタンに行ってから好きな人はできましたか?」という質問まで、実に様々な質問が飛び出しましたが、どれについても丁寧に回答してくださいました。
IPテレビ電話を通じて、PWJアフガン事務所駐在スタッフの平井礼子さんがスクリーンに映し出された。
平井さんから子ども達へのメッセージとして「日本はこのように平和で通信環境も整っているが、世界には通信環境どころかその日に飲む水すら満足になく、生命を脅かされながら生きている人々が、たくさんいることを忘れないでほしい。そして、今日学んだこと、感じたことを家族やお友達に伝えてほしい」とおっしゃると、参加した子ども達も保護者の方も大きく頷かれていました。
講師を務めた加藤淳也さん(ITMS事業部)
4時間目には、今回のインターネット教室用に準備したブログに、参加者それぞれが感想を書き込みました。このブログは世界各地にいるPWJスタッフの方々も見ることができるので、日本の子ども達が関心を持ってくれていることが分かると復興支援の励みになるとのことでした。
今回は初めてのNPO法人とのコラボレーション、アフガニスタンとのIPテレビ電話接続ということで、企画段階からワーキンググループ内で「上手くいくだろうか?」という不安がありました。しかし、社員ボランティア全員が、事前準備協力、当日対応を含めて、業務外にも関わらず一丸で取組んだ結果、参加者アンケートでは「楽しかった」という声が90%、「役に立った」という声が85%と、参加者の満足度が高いプログラムにすることができました。
サラリーマン・マジシャン「ドルフィン」(ネットワーク事業部 岡田雅也さん)
また、休憩時間にはサラリーマン・マジシャン「ドルフィン」(ネットワーク事業部 岡田雅也さん)によるマジックが披露され、教室内に笑い声が響くとともに、社員ボランティアとの交流の輪が広がりました。
参加者2人につき1人の社員がサポート先生としてついた。
NTT Comでは、今後も引き続きCSR(企業の社会的責任)実現の場として、社会貢献プログラムを推進していきたいと考えています。
本プログラムに関わったステークホルダーの方々の声
参加者:子ども達のコメント
アフガニスタンの生活や、地理,言語などがわかったし、テレビで見たときよりも関心が深まりました!それから、テレビ電話を初めて使ったので「インターネットでこういう事もできてすごいな。」と、思いました。これからも、PWJやアフガニスタンについて興味をもっていきたいと、おもっています。
※その他のコメントはこちらからご覧になれます。
ブログURL:http://it-class01.blog.ocn.ne.jp/![]()
参加者:ガールスカウト東京港第4団 リーダー中田 信子さん
参加者:ガールスカウト東京港第4団 リーダー中田 信子さん
帰り道、参加した中学生の子どもたちは、アフガニスタンとのIPテレビ電話体験に「インターネットで遠い国と話すことができるなんて、スゴイ!」「ブログでいっぱい感想書いた」などと感激していました。「インターネットでの検索方法」などの実践的なプログラムのみならず、自分が調べた遠い国のことと(人と)、自分が「つながっている」と生で感じることができたことが、何よりすばらしい体験でした。受け身の姿勢だったこどもたちが、アフガニスタンのスタッフに話しかけていく、積極的な姿勢に変わったことがうれしかったです。
NTT Com、およびPWJのみなさんに改めて感謝いたします。
ありがとうございました。
PWJ 広報担当 高橋 郁さん
PWJ 広報担当 高橋 郁さん
日本と海外のPWJ支援地をつないで、日本の子どもたちに世界を身近に感じてもらえるようなプログラムを開催したい…常にそう思いつつも、PWJの支援地は通信状況が不安定なことが多く、実現できずにいました。そんななか、2005年10月に私がパネリストとして参加した横浜国際フェスタで、NTT Comの社会貢献担当の方にお会いし「やさしいインターネット教室」のご提案を受けました。その後少しずつイベントの企画が進み、NTT ComのIPテレビ電話やブログ等のインターネットサービスの提供のみならず、社員ボランティアの皆さんが技術スキルや教室運営のノウハウ、ご自身の時間、気力などを惜しみなく提供してくださり、念願のプログラムが実現しました。
子どもたちがブログに残してくれた感想はとても素直で心優しいものばかりで、この体験が子どもたちの広い視野を培う一助になれば、と期待すると同時に、このような機会を社員一丸となって創り出しているNTT Comに、PWJスタッフ一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
PWJ アフガニスタン事業現地責任者 平井 礼子さん
PWJ アフガニスタン事業現地責任者 平井 礼子さん
タリバン政権が崩壊してから今年で5年を迎えようとしています。残念なことに、日本のメディアにおけるアフガニスタンの露出は少なくなっています。しかし、現地の事情が厳しいことに変わりはありません。現場で支援活動に携わる者の一人として、アフガニスタンに対する関心が薄れてしまうことを大変懸念しています。
このたびはNTT Comの設備やノウハウを活用し、インターネットを使うことで遠く離れた国々の現状や国際支援の意義を多くの皆さまに知って頂くことができました。ブログに寄せられた感想は、現場にいる私にとって、とても励みになるものでした。
今回のNTT Comの社会貢献プログラムのように、日本企業が国際社会の一員として、自らの人材、資源、ノウハウやネットワークを生かし、国際貢献に取り組む機会が増えることを願っております。
リーダーを務めた井口貴仁さん(C&O事業部)
リーダーを務めた井口貴仁さん(C&O事業部)
「おおーっ!」
スクリーンが切り替わり、さっき写真で紹介された、アフガニスタンの平井さんが写った瞬間、歓声とざわめきが起こった。
「よしっ!」
多くの社員ボランティアが心の中で思ったに違いない。日本から6000kmも離れた、日本とは全く違う地。何度も試験をしていたとはいえ、確実につながる保証はない。
何より、これから何が起こるかを楽しみにして、スクリーンの前に集まる子どもたちを見て、「つながらなかったら、どうしよう・・・」そういう心配は誰しもあったはずだ。
幸いにも杞憂に終わり、IPテレビ電話による質疑応答は無事終わった。
最後の授業で、教えたブログのコメントに、参加した子供たちから、TV会議に関する多くの感想が書かれていた。
授業全体の感想を書いてもらうという趣旨だったのだが、それだけ印象に残ったのだろう、「感動した!」「すごい!」「もっと色々やりたい!」子供ならではの率直な言葉を読みながら、この日のための夜遅くまでの資料作りや接続試験、PWJとの交渉など、社員ボランティアメンバーの頑張りが思い出された。
そして、「本当にこのプログラムに参加してよかった。Comの社会貢献プログラムはこれからも続いて欲しいし、自分も続けて参加して行きたい」そう強く思った。
(注)「社会貢献ワーキンググループ」とは、NTTコミュニケーションズの社会貢献施策を社員自らが企画・実行するために、総務部が2004年4月に「社会貢献推進メンバー」を全社的に公募し、発足させた組織です。