法人のお客さまのIT・経営課題を解決するNTTコミュニケーションズのICTソリューション
チェルシージャパン株式会社 様
[ ビジネスアドバンス第55号(2008年7月7日発行)掲載 ]
チェルシージャパン株式会社様(以下、チェルシージャパン)は海外の一流ブランドを数多く扱うプレミアム・アウトレットを全国的に展開している。2000年に『御殿場プレミアム・アウトレット』(静岡県)を開業以来、順調にその展開を拡大。現在開業している6ヶ所のアウトレットモールには国内はもとより海外からも多くの来場者が集まっている。
同社では従来各店舗にサーバーを設置してPOSやクレジットカード決済のデータを扱う販売管理システムを運用していたが、セキュリティ強化や信頼性向上などの要件からシステムの見直しを迫られていた。情報システムを統括している総務人事部の武藤憲二部長は「ブランドショップの商品は高額なものが多いため、必然的にお客さまがクレジットカードをご利用になる比率が高くなります。毎晩閉店後に各店舗からデータセンターへその日に決済したクレジットカードの情報を伝送するという運用体制をとっていましたが、一時的とはいえ膨大なクレジットカード情報を店舗で預かるのは非常に危険です。まずセキュリティ管理をいかにシステム面で強化するかが最大の課題でした」と説明する。
また、各店舗からの報告業務でメールに画像を添付するケースも増加。店舗数の拡大に伴い、社内イントラネットの帯域が圧迫され、レスポンスが著しく低下していたという。さらにこれらの要件に加え、BCP(事業継続計画)強化の観点からネットワークをはじめとしたシステム全体の信頼性向上が望まれていた。こうして販売管理のみならず、社内イントラネットの再構築を含めた新しいシステムの検討がスタートした。
同社ではまずセキュリティ向上のため、各店舗のサーバーをデータセンターに統合してデータを集中管理するという方針を決定。しかしそれは店舗での決済時にリアルタイムでデータのやり取りが生じることを意味し、各店舗とデータセンターを結ぶネットワークには高い信頼性と迅速なレスポンスが求められることになる。「ネットワークにダウンや遅延などの障害が生じると、カード決済やPOSシステムの処理に支障をきたすだけでなく、待たされたお客さまが買い物をやめてしまうという恐れもあります。これは販売の機会損失にとどまらず、顧客満足を損なうことで出店しているショップに多大な迷惑をかけることになります。サーバーをデータセンターに統合するうえで、ネットワークはまさに我々の生命線といえるでしょう。何があっても止まらないことが不可欠でした」と武藤氏は力説する。
そこで信頼性向上のためにネットワークの二重化を視野に入れて検討を進めたが、それには二重のコスト増や通常時のバックアップ専用回線の無駄に対する懸念があった。なかなか要望を満たすサービスが見つからない中、それを一気に解決したのがリリースされたばかりのNTTコミュニケーションズの『Dual Active VPN』だった。『Dual Active VPN』は信頼性に優れた高品質の『Arcstar IP-VPN』と安価なブロードバンド回線を用いた『Group-VPN』を組み合わせた複合ネットワークサービスである。通常時は基幹系に高信頼の『Arcstar IP-VPN』、情報系に安価なブロードバンド回線である『Group-VPN』というように2つのVPNを同時運用できるが、万一『Arcstar IP-VPN』に障害が発生した場合には自動的に『Group-VPN』がバックアップ。基幹系の通信がダウンすることがない信頼性の高いネットワークを低コストで構築できる。
同社では従来からイントラネットに『Arcstar IP-VPN』を採用しており、その信頼性は高く評価されていた。総務人事部シニアマネージャーの金川一資氏は「以前より信頼していたネットワークに加え、低価格で提供されるブロードバンド回線をバックアップに利用できることが魅力でした。しかもこれら2つのネットワークが常時併用でき、無駄がないことが決め手になりました。また、ルーターの提供から設定、導入後の運用・管理までがサービスに含まれており、導入がしやすいこともメリットでした」と採用
のポイントを挙げる。
こうしてチェルシージャパンの新しいネットワークとして『Dual Active VPN』が稼働を始めた。金川氏は「2つのVPNを適材適所に使い分けることができるため、データ量の多い情報系データが基幹系ネットワークの帯域を圧迫することがありません。結果として、通信の安定性と同時に広帯域の確保ができました。実際にメールの送受信も速くなり、業務環境が改善されています。他の方法でネットワークを二重化するより、コストも大幅に抑えることができ嬉しいですね」と導入の効果を語る。
武藤氏は「現在各店舗のサーバーを順次データセンターに統合していますが、信頼性の高いネットワークインフラを構築できたことで、統合も速やかに進めることができます。また、クレジットカード決済における情報セキュリティの不安や従来のネットワークシステムに潜在していたBCPのリスクなどが解消され、今後の成長に向けて安心してビジネスを展開できる環境が整いました」と結んだ。
「非日常的な空間で1日中ショッピングを楽しんでいただく」というコンセプトのもと躍進を続けるチェルシージャパン。稼働中の6ヶ所に加え、今年秋には仙台泉(宮城県)、来年初夏には阿見(茨城県)に新たな店舗の開業が予定されている。同社のビジネスの生命線として『Dual Active VPN』が担う役割はますます大きくなるだろう。
http://www.premiumoutlets.co.jp/
■本社所在地/東京都千代田区丸の内3-2-3 ■設立/1999年7月 ■払込資本金/4億9,900万円 ■従業員数/132名(2008年4月1日現在) ■事業内容/アウトレットセンターの開発・所有・運営 ■株主名/チェルシープロパティーグループ、三菱地所(株)、双日(株)