法人のお客さまのIT・経営課題を解決するNTTコミュニケーションズのICTソリューション
社団法人 全日本ピアノ指導者協会 様
[2007年10月15日公開]
社団法人全日本ピアノ指導者協会様(以下、ピティナ)は、文部科学省所管の公益法人である全国組織のピアノ指導者団体だ。ピアノ指導者の指導法、演奏法の研究を推進し、音楽教育の振興や文化の発展に寄与することを目的として活動している。現在全国で11,800人の会員が所属し、330の事務局を運営。セミナーなど、さまざまなイベントの開催や指導者同士の交流促進を行うほか、毎年大規模なピアノコンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」を開催している。
比較的ICTへの取り組みが遅かったといわれているクラシック音楽業界にあって、ピティナは1996年にWebサイトを開設。インターネットを通してさまざまな情報発信を行ってきた。そのような積極的な取り組みの中で、コンクールの模様をストリーミング配信する話が浮上する。本部事務局で会員管理と演奏研究委員会を担当する加藤哲礼主任は「ここ2?3年、大規模な国際コンクールではライブでストリーミング配信を行うケースが非常に多くなっています。中でも一番衝撃を受けたのは、2005年10月に開かれたショパンコンクールでした。世界的に最も権威あるコンクールですし、ポーランドの国営放送が配信に積極的に取り組んでいました。私も夜中にPCにかじりついてその模様を見たのですが、カメラの映像から会場の雰囲気が充分に伝わってきました。その会場へ行かなくてもライブで演奏や熱気を共有することができる。ぜひピティナのコンクールでもライブ配信をやりたいという思いが非常に強くなりました」とストリーミング配信の実行を推進した背景を語る。
ピティナがコンクールの模様をライブ配信したのは2007年8月に開催された第31回ピティナ・ピアノコンペティションの全国決勝大会「特級」である。配信システムやパートナーの選定にあたっては、数社のサービスが慎重に検討され、最終的に採用されたのがNTTコミュニケーションズの『STREAMWING(ストリームウィング)』 だった。『STREAMWING(ストリームウィング)』は大規模な同時アクセスにも対応可能なバックボーンやサーバ・ネットワークの冗長化による、極めて信頼性や安定性の高いストリーミング配信サービスである。加藤氏は採用の決め手となった点を以下のように説明する。「検討したものの中でNTTコミュニケーションズが一番低コストだったわけではありませんが、まず会社の規模や実績など、トータルな面での信頼性を重視しました。さらに、対応面でも営業はもちろん技術のスタッフが納得のいくまで誠実に説明してくれました。不安なく本番を迎えるためには充分な信頼関係を築くことが大事だと思っていましたので、スタッフへの信頼感も大きな要因だったと思います」。
『STREAMWING(ストリームウィング)』採用決定から決勝本番まで約1ヶ月しかなかったが、実施へ向けての不安はなかったという。しかし、一つだけ大きな問題が発覚する。特級の決勝が行われる東京都勝どきのトリトンスクエアにある第一生命ホールにはISDN回線が配線されていなかった。これにはNTTコミュニケーションズのスタッフがトリトンスクエアのオフィス棟地下4階からケーブルを引いてくることで対応。無事に本番を迎えることができた。
東京支部事務局ITマネージャーの土屋智子氏は「私は別の会場で運営の仕事をしていたので、その合間にしか見ることができませんでしたが、音質・画質とも予想以上にきれいで驚きました。思わずPCの前で喜んでしまったほどです。同時アクセス数は500を保証してもらっていたのですが、ピークでは680アクセスを超えていたようです。多少なら500を超えても大丈夫というお話もいただいていたので心配はしていませんでした。エンコーダ、サーバ、回線なども冗長化されているとのことで、すべてを信頼してお任せしていました」と、当日の配信の模様を振り返る。
加藤氏は「音質は最高レベルに設定してもらっていましたが、音質・画質ともに想像を超えたもので、充分に満足しています。ピティナは全国各地に会員がいる組織なので、会場に来ることはできなくてもコンクールの模様に関心のある人は多いのです。実際に地方の会員の方から『インターネットで見ることができて嬉しかった』という感想をいただいています。そういう方のためにも、我々の団体にできる規模で、いかにいいものを同時体験してもらうかということをこれからも積極的に考えていきたいものです」と配信の評価に加え、今後の抱負を述べる。土屋氏も「今回は最高位である特級の決勝のみでしたが、次回以降も条件が整ってライブ配信ができるとしたら、他の級へ配信の範囲を広げることも検討してみたいですね」と意欲を語る。
インターネットを通じて全国の会員やピアノ関係者に情報発信を続けるピティナの活動にこれからも注目したい。
■本社所在地/東京都豊島区巣鴨1-15-1 ■発足/1966年(昭和41年) ■会員数/約11,800名
■活動内容/ピアノ指導者の指導法・演奏法の研究、会員への情報発信・交流促進、コンクール・セミナーなどイベントの開催