[ ビジネスアドバンス第46号(2007年10月9日発行)掲載 ]
信頼性とセキュリティに優れたICT基盤が日本の医療環境向上に貢献
株式会社メディカル・プリンシプル社様(以下、メディカル・プリンシプル社)は、「民間医局」をコンセプトに、医師の立場に立ったキャリアコンサルティング、リスクマネジメント、生涯教育など、「新しい形の医局」として、医師のキャリア&ライフをサポートしている。また、月刊情報誌「DOCTOR’S MAGAZINE」を発行するほか、医師や医学生を対象とした3つのWebサイトを運営し、さまざまな支援を行っている。
会員である医師や医学生の個人情報を扱っている同社にとって、データベースの管理と情報セキュリティ対策は非常に重要である。そのため、以前から万全のITシステムを構築していたが、急速なビジネスの伸長による拠点の拡大などに伴い、その拡張が急務となった。情報システム部の杉島忠夫部長はその状況を「拠点が増えれば端末も増えますし、通信のトラフィックが大幅に増加します。また、サービス内容が多様化すれば、新しいアプリケーションを展開するためのプラットフォームも必要になります。自社内でファイルサーバやメールサーバの管理を継続しようとした場合、拡張を行うためには、サーバ室の免震や床荷重への対策、空調、電源の容量など、大幅なインフラの拡充をしなければなりませんでした。その投資費用は莫大です。そこで、社外のデータセンターを利用して拡張に対応することを考えました。また、本社や拠点間は信頼性の高いIP-VPNで結んでいましたが、通信費用がかなりかさんできて、そのコストダウンも一つの課題となっていました」と説明する。
当時からWebサーバについては、大手町データセンターにアウトソーシングしていたため、NTTコミュニケーションズへの信頼度は高かった。また、短期間での対応を迫られていたこともあり、社内システムのデータセンターへの移行に対し杉島部長に大きな迷いはなかったという。社内ネットワークに関しては、拠点間を通信コストの安い『Group-VPN』で結び、さらにデータセンターとの回線には信頼性の高い『Arcstar IP-VPN』を採用した。『Group-VPN』は光やADSLなどの経済的なブロードバンド回線を用いて、専用線と同等レベルの高セキュリティなネットワークが低コストで構築できる。『Arcstar IP-VPN』はさらに広帯域で高品質・高セキュリティであることが大きな特長であり、特に信頼性を必要とされる基幹ネットワーク回線に最適である。
「すべての回線を『Group-VPN』にすることも考えたのですが、最も重要なデータセンターとの回線は、信頼性が一番重要との認識のうえ『Arcstar IP-VPN』を採用することにしました。また、『Group-VPN』には『バックアップPlus』プランを付加し、万一のトラブルにも通信がダウンしないように考慮しました。狙いは全体のコストを抑えながら信頼性を維持することでしたので、その要件は充分に満たされています」と新しいネットワーク基盤の採用ポイントを語る。
導入そのものはいたって順調に運んだが、実は一点だけ不安があった。同社はセキュリティ確保のためシンクライアント・システムを採用している。これは、各PC端末では表示や入力など最小限の機能しか持たず、データの保存やアプリケーションソフトなどの機能はすべてセンターのサーバで一元管理するシステムである。ところが、各端末とセンター間の回線速度が遅い場合、表示やマウスの反応などのレスポンスが悪くなり、端末使用者に大きなストレスがかかる。杉島部長はベストエフォートである『Group-VPN』の回線速度に一抹の不安を覚えていた。しかしそれも新しいシステムが稼働して杞憂に終わった。
「スピードもまったく問題ありませんし、レスポンスの悪化も見られません。コストダウンを図りながら通信速度を高速化するという矛盾する要求も実現できました。ここまでトラブルも発生していませんので、現在のネットワーク基盤へ移行した判断は間違っていなかったという確信を持っています」と現状の評価を述べる。
また、今後の展開について「データセンターへアウトソーシングしたことで、将来的な拡張への心配も必要なくなりました。長い目で見ると、コストメリットはこれからさらに出てくるでしょう。インフラという意味ではこれで確立できたと思っています。あとはこの基盤にどういうコンテンツやアプリケーションを乗せていくか、ということが重要になってきます。日本の医療環境をよりよくするために、さらに有益な情報を医師や医療機関に提供し続けていきたいと考えています」と意欲的に語る。
いまの医療のあり方をあらゆる角度から模索し、その実現に民間の立場から挑むメディカル・プリンシプル社。その挑戦を万全のネットワーク環境とデータセンターが力強く支えている。
http://www.medical-principle.co.jp/
■本社所在地/東京都渋谷区千駄ヶ谷3-59-4 ■設立/1997年(平成9年) ■従業員数/96名 ■資本金/3億2,975万円
■事業内容/メディカル・ドクターエージェント業