法人のお客さまのIT・経営課題を解決するNTTコミュニケーションズのICTソリューション
株式会社アートネイチャー 様
[ ビジネスアドバンス第26号(2006年2月15日発行)掲載 ]
株式会社アートネイチャー様(以下、アートネイチャー)は、日本で初めての総合毛髪企業として1965年に創業。以来、数々の先進的な増毛・育毛技術を開発するとともに、全国に約160カ所の店舗を展開し、トータル・ヘアケアのコンサルティングを提供してきた。最近の市場動向についてアートネイチャー情報システム部の部長である柿添豊氏は、「最近では、壮年・老年のリッチな世代に市場が拡大しています。また、お客さまの特性としては、男性は若い世代に髪の悩みを抱える方が多くなる一方、女性はファッション感覚で『見せる』ことを目的に、高齢層に顧客層が広がりを見せています」という。多様化するニーズにいち早く応えるため、2001年には、それまで10社あった販社を統合し、併せてシステム統合も実現。顧客管理の強化を図るためCRMシステムが新たに導入され、業務コミュニケーションツールとしてグループウェアも稼働した。しかし、ここでひとつの課題が浮上してきた。CRMシステムは各店舗のスタッフが日常的に利用するため、本社と店舗間のネットワークのトラヒックを急増させたのである。さらにCRMシステムのバージョンアップでは、これまで紙ベースで行っていた各店舗の顧客応対ブースの予約管理をオンラインで行う計画があり、一層のトラヒック増大が予想された。情報システム部システム企画グループ課長代理の城市雅史氏は、「ブース予約システムは、各店舗のスタッフが頻繁に使用するメイン業務ツールになります。レスポンスが悪ければ顧客サービスとして致命的なものとなってしまいます。そのためにもネットワークの高速化は差し迫った課題でした」と振り返る。そこでネットワークの再構築に着手したのである。
アートネイチャーでは、2001年のシステム統合時に、IP-VPNによるネットワークを構築していた。今回の再構築の最大の目的はその帯域増強であるが、加えて「コスト抑制」「信頼性強化による業務継続性の確保」「セキュリティの確保」なども重要なポイントだった。選択肢として、低コストでネットワークが構築できるインターネットVPNも検討されたが、セキュリティ確保の点で不安があったという。「CRMシステムで取り扱われるデータは重要な顧客情報であり、顧客のプライバシーを守ることは当社の事業上の大前提です。インターネットVPNも確かにビジネスで十分に使えるようになったと認識していますが、当社の要件にはそぐわないと考えました」(柿添氏)。
2004年末から検討を進めた結果、アートネイチャーはパートナーの切り替えを決断。最終的に採用されたのが、NTTコミュニケーションズの「Arcstar IP-VPN」と「Group-VPN」を組み合わせた「統合VPN」ソリューションである。本社などの主要3拠点には信頼性の高いVPNである「Arcstar IP-VPN」、全国に展開する約160の店舗拠点には低価格のブロードバンドVPN「Group-VPN」を導入。これらはともに完全な閉域網で構成され、高度なセキュリティが確保されている。また、アクセス回線に関しては、主要3拠点でマルチキャリア等による冗長化を実施し、各店舗には「Bフレッツ」を採用(一部「フレッツ・ADSL」を使用)。そのうち主要40店舗に関しては「Group-VPNバックアップPlus」プランというオプションメニューを活用し、アクセス回線による冗長化を確保した。このように拠点規模に応じて2つのVPNを使い分けることにより、帯域・コスト・信頼性のバランスがとれた、メリハリのきいたネットワーク構成を実現した。アートネイチャーでは、その効果について「トータルコストはほとんど変わらず、回線帯域を約10倍に増強できました」(柿添氏)と高く評価している。店舗側からも好評を得ており、城市氏も「日常的に使う顧客情報へのアクセス、ポータルからのファイルのダウンロードなどがストレスなく行えるようになり、スタッフの業務効率の向上、顧客サービスのスピードアップと満足度向上という効果も大いに期待できます」と強調している。
今回は、ルータレンタルや24時間365日オンサイト保守による故障窓口の一本化など、導入から運用・保守サービスまでNTTコミュニケーションズがワンストップで行っており、情報システム部にとってはそうした負荷の軽減も将来にわたる大きなメリットとなるはずである。
アートネイチャーでは今後、新ネットワークの信頼性や広帯域を活かしたアプリケーションとして、IP電話の導入、eラーニングの実施、VOD(ビデオオンデマンド)による新商品の紹介など新たな構想を打ち出している。「以前はネットワークによって制限され発想することすらできなかったさまざまなアイデアを、自由に発想できる環境が整いました。これからは新ネットワークがビジネスの可能性を広げ、次々とアイデアを具現化する企業の原動力となり、大きな成果を生みだしてくれると期待しています」(柿添氏)。この期待に応えるためにも、NTTコミュニケーションズでは新しい技術のキャッチアップを積極的に進めていく。

新ネットワークによって、日常的に使う顧客情報へのアクセス、ポータルからのファイルのダウンロードなどがストレスなく行えるようになり、スタッフの業務効率の向上という効果も大いに期待できます。
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■設立/1965年4月 ■資本金/2億3,000万円 ■本社所在地/東京都渋谷区代々木 3-40-7 ■グループ従業員数/1,685名(平成17年10月1日現在) ■事業内容/各種毛髪製品の製造及び販売、育毛・増毛サービスの提供、ヘアケア商品の販売