導入事例
三光合成株式会社 様

[ ビジネスアドバンス第68号(2009年8月5日発行)掲載 ]

信頼性の高いグローバルネットワーク環境を低コストで構築

導入の背景↓ | 選択の決め手↓ | 評価と展望↓

導入の背景 ArcstarグローバルIP-VPN・データセンター

通信品質や拡張性の向上を目指し、IP-VPNによりグローバルネットワークを再編。

 三光合成株式会社様(以下、三光合成)は、富山県南砺市に本社を置き、プラスチック成形品やプラスチック成形用金型の製造および販売を幅広く展開している。主に車両メーカーや情報通信機器メーカーに製品を供給。企画・設計から製造、さらにはユニットの組み立てまで一貫して行う体制を確立し、品質の高い製品を短納期かつ低価格で顧客に提供している。
 同社は顧客である車両メーカーなどの海外進出に呼応する形で、1987年より海外進出を開始。現在は東南アジア、中国、アメリカ、ヨーロッパに幅広く拠点を展開している。その海外拠点や本社をつなぐ通信網として、以前はFR(フレームリレー)を採用していたが、より高い通信品質を得るべく、2004年にNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の『ArcstarグローバルIP-VPN』によりネットワークを再構築。さらに現在はタイのNTT Com『データセンター』を利用することで、より信頼性の高い通信環境を実現している。
 執行役員で経理部長を務める石塚 裕一氏は、同社のグローバル通信網構築の経緯を説明する。「日々のコミュニケーションの円滑化はもちろんですが、ネットワークを介して経理などの基幹業務を推進するために、まずFRを用いてネットワークを構築しました。次に時代の流れとともに音声コミュニケーションなどのニーズも高まってきたので、より拡張性や品質に優れたIP-VPNサービスを利用することにしました。そして2008年のアユタヤ工場(タイ)の拡張・移転に伴い、信頼性アップとさらなるコストダウンを図るためにデータセンターを併用する構成に変更したのです」。

石塚 裕一 氏
三光合成株式会社
執行役員 経理部長
石塚 裕一 氏

ArcstarグローバルIP-VPN

データセンター

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選択の決め手 ArcstarグローバルIP-VPN・データセンター

長いパートナーシップの中から生まれた信頼感。コストダウンを図る提案も魅力的だった。

 『ArcstarグローバルIP-VPN』は、MPLS(Multi Protocol Label Switching)技術を使ったグローバルIP-VPNサービスで、現在159の国と地域をカバー。NTT Comの国内ネットワークとシームレスな接続が可能で、オーダーから導入、保守・管理までのトータルなサービスをワンストップで提供できる。また二重化された回線とノードにより、高い冗長性を確保しながら、全拠点間フルメッシュでの高速通信が可能。さらに、拠点の追加や拡大などが迅速かつフレキシブルにできること、24時間365日の監視体制が用意されていることなども、特長として挙げられる。
 システム室の高田 浩光課長は「FRの時点からネットワーク構築をNTT Comにお願いしており、その対応力や技術力の高さに大きな信頼を置いていました。価格的にも充分納得できる内容でしたので、他のキャリアを検討することなく、グローバルIP-VPNの構築をお任せすることにしました」と採用のポイントを挙げる。
 また、タイの『データセンター』利用については、それまで『ArcstarグローバルIP-VPN』にダイレクトにアクセスしていたアユタヤ工場の回線を『データセンター』に直収して、アクセス回線費用を削減するという構成案をNTT Comから提案された。さらに同工場のインターネット接続を『データセンター』経由で行うことにより、より安全な接続環境を実現した。これに関して石塚氏は、「工場の移転が、ちょうどNTT Comの『データセンター』の稼働開始と同じ時期だったこともあり、タイミングもよかったと思います。『データセンター』直結で回線がスピードアップすることに加え、同時にコストダウンを図ることができるのですから、我々にとって非常に魅力的な提案でした」と高く評価する。

高田 浩光 氏
三光合成株式会社
システム室 課長
高田 浩光 氏

ArcstarグローバルIP-VPN

データセンター

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評価と展望 ArcstarグローバルIP-VPN・データセンター

安定した通信品質に満足。今後はネットワークの活用に注力したい。

 タイの『データセンター』を取り込んだ三光合成の新しいグローバルネットワークは2008年12月より稼働している。高田氏は「ネットワークは目に見えるものではありませんから、改善効果を体感するのは非常に難しいですし、何か障害があってはじめてその存在に気づかされることも多いと思います。その点、遅延やトラブルもなく順調に運用できており、通信クオリティや安定性には充分満足しています。またNTT Comの現地スタッフが工場サイドの要望にきめ細かく対応して、より現地ニーズに合致した環境を構築してくれました。そういった対応の柔軟さも高く評価できると思います」と、現状のネットワークや現地における対応への満足感を語る。また現在は、タイにおいてやはり重要な拠点であるラヨンの工場も『データセンター』と直結するプランを検討中とのことだ。その変更により、さらなるコストダウンやスピードアップが期待できる。
 最後に石塚氏は、今後の展望を次のように語る。「現状のネットワーク環境の構築にはかなり満足していますので、いまのところ大きな見直しをする必要はないと思っています。しばらくはこのネットワークを最大限に活用して、いかに業務の質や効率を上げていくか、といった使い方の部分に注力していきたいですね。たとえば、TV会議はインターネットを介して行っていますが、IP-VPNを利用することで、トータルに運用効率を上げることができるかもしれません。また内部統制や事業継続の観点から、情報セキュリティの重要性も高まってきていますので、さらなるセキュリティ強化に取り組んでいく必要があるでしょう」。
 現在の市場環境は自動車産業に重心を置く製造業にとって、必ずしも順風が吹いているとはいえないが、同社は樹脂製品に虹色の変化を与える「ゆらぎ華飾技術」などにより、新しい市場の開拓に意欲的だ。これからの三光合成の挑戦にますます注目したい。

ArcstarグローバルIP-VPN

データセンター

三光合成株式会社http://www.sankogosei.co.jp/

■所在地/富山県南砺市土生新1200 ■設立/1944年9月(1940年 創業) ■資本金/18億9,080万円 ■従業員数/781名(2008年5月31日現在) ■事業内容/プラスチック成形品やプラスチック成形用金型の製造および販売

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