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[ ビジネスアドバンス第62号(2009年2月5日発行)掲載 ]
株式会社アイアンドエーエス様(以下、アイアンドエーエス)は2000年に設立され、アプリケーションサービスプロバイダー( ASP)事業を核にビジネスを展開している気鋭の企業である。ASPはネットワークを通じてビジネス用のアプリケーションソフトを顧客にレンタルする事業者のことで、そのサービスにより、顧客はアプリケーションソフトのインストールや管理、アップグレードなどにかかる費用や手間を節減することができる。同社は設立以来、会計や人事、給与といった基幹系のソフトなど、自社開発にこだわったサービスを企業に提供してきたが、2008年4月にFX(外国為替証拠金取引)や証券取引などの金融事業を展開する『ISグループ』に参加。現在はグループ企業である『外為オンライン』へのFXオンライン取引システムの提供がビジネスの中核を成している。
同社では、設立当初からサーバーなどのハードウェアを外部データセンターに設置するハウジング(コロケーション)サービスを利用しており、自社でデータセンターを保有していない。システム運営部の加藤仁志部長は、その理由を説明する。
「インターネットでお客さまにサービスをご提供している以上、24時間365日、いかなる時でもシステムダウンは許されません。ですからサーバーを設置する施設は、大規模災害に強い堅牢性はもちろん、停電時でも瞬時にバックアップ可能な電源設備が必要です。あわせて、機器を適正に稼働させるための空調設備や、強固なセキュリティ環境も不可欠な条件となります。その環境を自社で構築するためには莫大な投資が必要ですので、既にそのような条件をクリアしている外部のデータセンターを利用する方法を選択したのです」。
複数の選択肢を検討した結果、同社がサーバーのハウジング先として最終的に採用したのはNTTコミュニケーションズのデータセンターであった。代表取締役社長の横尾和也氏は「充実した設備を備えていることと同時に、企業としての規模や豊富な実績が大きな決め手になりました。国内で最も信頼できるデータセンターであるという評価を与えることができるでしょう」と、その選択のポイントを挙げる。
NTTコミュニケーションズのデータセンターは、日本全国主要都市はもちろん、海外拠点でもご利用可能。建物の堅牢性や安定した電源供給、高度なセキュリティ環境はもちろん、通信ネットワークと一体化した運用サービスなどにより、数多くの企業から高い評価を得ている。
加藤氏は「同時に、国内最大手のキャリアである点も重要なポイントでした。弊社ではNTTコミュニケーションズの『e-VLAN』と『Group-VPN』を利用して、バックアップ機能を持った2網構成のネットワークを構築していますが、ネットワークからデータセンターまで、一元的に管理してもらえる安心感が大きなメリットであるといえるでしょう。また、データセンターと日本最大の商用インターネットエクスチェンジである「JPNAP」がGIN(グローバルIPネットワーク)回線で接続されていることも、高品質かつ高速なインターネット接続を実現するうえで重要なポイントだったと思います」とコメントする。
こうして、NTTコミュニケーションズのデータセンターにおけるハウジングサービスの利用がスタートしたが、事業の拡大により必要なラック数は増加の一途をたどる。特にオンラインFXサービスの急速な伸長により、大規模な拡張が必要となり、現在は新しいデータセンターに移転するための移行期間にある。
加藤氏は、その設備やサービスに対する評価を語る。「建物の堅牢さや電源設備はもちろんですが、セキュリティレベルの高さには感心しています。掌形登録などの生体認証も導入されており、入館・入室の管理は極めて厳重ですね。施設見学という形でお客さまをお連れする機会もあるのですが、強固なセキュリティには非常に高い評価をいただいています。また、現在は移行期間の暫定措置ということで都内2ヶ所のデータセンターを併用していますが、『ビル間コネクティビティ』という接続サービスで、まったく同じビル内にあるようにシームレスに利用できています」。
2008年8月には大阪データセンターの利用を開始。東西の2センター構想により、相互バックアップと負荷の分散を図っている。横尾氏は「大阪にもデータセンターを置くことで、万一首都圏を大きな災害が襲った場合でも、バックアップを行うことが可能になりました。BCPの観点からも、これは大きな意味を持つと思っています。私たちのビジネスは、お客さまが安心してご利用いただくために、万全のシステム環境をご提供しなければなりません。データセンターはもちろん、サーバーや通信機器、ロードバランサーに至るまで、すべて最高といえる品質のものでシステムを構築する。それが私たちのこだわりであり、お客さまへのアピールポイントでもあるのです。今後も新しいビジネスの展開が予定されていますが、万全のIT基盤を構築できているので、それをベースに果敢に挑戦していくことができると思っています」と結んだ。
■所在地/東京都千代田区丸の内1-11-1 ■設立/2000年5月 ■資本金/6,000万円 ■事業内容/アプリケーションサービスプロバイダー事業