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最先端のICTトレンドを深く理解する ICTトレンドゼミ〜プロフェッショナルに聞く〜

2011年12月14日公開

ICTトレンドゼミ
企業におけるBig Data活用法(後編)
生熊清司氏・中山幹公

2. クラウドにも求められるRAS

NTTコミュニケーションズの中山幹公

――最近になって、さまざまなベンダーがBig Dataのためのソリューションを展開していますが、そうしたソリューションを企業ユーザーが選定する際に注意すべき点は何だとお考えですか。

中山  まずはBig Dataを活用するために必要となるクラウドにおいて、先ほどお話しした4つのポイントを含めて、クラウドとしてのメリットをきちんと享受できるソリューションかどうかを見極めることが大事になります。

 クラウドサービスの中でもとりわけIaaS(※)は、どのベンダーのものも一見変わらないように見えますが、信頼性や柔軟性、セキュリティ対策などを踏まえたサービスレベルを十分吟味すべきです。さらにそのサービスレベルとコストとのバランスをよく見て選定するべきでしょう。

生熊氏  かつてエンタープライズシステムの信頼性を示す表現として、リライアビリティ(信頼性)、アベイラビリティ(可用性)、サービサビリティ(保守性)のそれぞれ頭文字からなる「RAS」(※)という言葉がよく使われていました。クラウドにはまさにこのRASが求められていると思います。ユーザーの皆さんにもぜひ、RASという視点を持っていただきたいですね。

中山  そうですね、それに加えてやはり重要なのがコストです。NTTコミュニケーションズでは、Big Dataの格納場所に最適なストレージサービスとして「Bizシンプルディスク ボリュームタイプ」を提供しています。大容量のストレージを、1ギガバイトあたり税込み月額21円で利用していただけます。

 RASの観点からいうと、まず信頼性についてはRAID6(※)のディスクに3重の書き込みを同時に行えるようにしています。可用性については理論値で99.9999999999%(twelve nine)を実現しています。そしてディスク容量の拡張性については最大3ペタバイトまで拡張可能です。また当社の国内のデータセンターとVPN(仮想プライベートネットワーク)で直結しているので、安心してご利用いただけます。これだけのコストパフォーマンスを実現したストレージサービスはほかにないだろうと自負しています。

生熊氏  なるほど。まさにBig Data活用のためのIaaSですね。どうやってそのコストパフォーマンスを実現できたのですか。

中山  データの蓄積に特化した汎用的なサーバーを活用することでコストを抑えつつ、3重の書き込みという新しい技術をうまく組み合わせた結果と言えますね。読み書きを頻繁に行うような性質のデータはクラウドホスティング内のストレージ部分を活用し、データのアーカイブやバックアップにこうした大容量ストレージサービスをうまく組み合わせて利用することで、コストと品質の最適なバランスを取るのがうまい活用方法です。

生熊氏  そのほうが合理的かもしれませんね。加えてクラウドサービスを運営するデータセンターのファシリティ状況や、災害時のディザスタリカバリへの対応などについても、ぜひ確認すべきですね。これについてもNTTコミュニケーションズのデータセンターなら安心ですね。

用語解説

IaaS

Infrastructure as a Serviceの略。CPUやメモリ、ストレージなどのサーバーリソースをネットワーク経由で提供するサービス。仮想化されたサーバーを時間単位で提供するサービスが多い。

RAS

Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)の3つの用語の頭文字をつなげたもの。システムの安定稼働を実現するための技術的な要素を示す概念。

RAID6

RAIDはRedundant Arrays of Inexpensive Disksの略で、主にディスク装置の信頼性を向上させることを目的に使われる技術であり、複数のレベルがある。RAID6はその6番目のレベルを表す。RAID6では利用している複数のディスク装置のうち、2つが同時に故障してもデータを保護することができる。