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法人のお客さま総合 > ICT Business Online > ICTトレンドゼミ > ICT環境のリスク対策と今後の課題(前編) 3.データセンターにおける電力問題
2011年6月1日公開
−−ICT環境のリスク分散を進めると、データセンターの重要性がさらに増すことになりますね。データセンター自体の電力危機への対応は、どうなるのでしょうか。
多くの事業者は、ICT環境の消費電力を下げるために外部のデータセンターを使うという手段を講じられますが、システムを預けられるデータセンターはそうはいきません。
言うまでもなく、データセンター事業は顧客のシステム運用をノンストップで行い、決められた品質のICTサービスを提供し続けることで成り立っています。データセンターの事業では、電力コストが事業運営コストの多くを占めているので、省エネ化はきわめて重要な経営命題の1つです。そのため、データセンター事業者はこれまでも、消費電力をギリギリまで下げる努力を続けてきたようです。
また、データセンター事業者に対する他業界の依存度はますます高くなっており、データセンターは日本の産業を支えるインフラとさえ言われています。そのため、ICTサービスをノンストップで運用するというデータセンターの社会的な責任はこれから大きく増していくことになります。
そもそもデータセンターは、さまざまな事業者の共有インフラですので、その継続性が損なわれると多くの事業者が影響を受けますし、結果的に日本の産業全体の事業継続性が低下することになると思います。
もちろん、仮想化によりサーバー集約をもっと推し進めれば、消費電力を削減できるでしょう。ただし、データセンター事業者がそうした施策を実施するには、利用者側の協力が不可欠です。
逆に言えば、日本の産業全体が、ICTプラットフォームの標準化や仮想化、クラウド化をもっと進めれば、ICTの省エネ化は大きく前進することになりますし、その継続性もアップすると言えるのかもしれません。
2011年6月15日公開 ICT環境のリスク対策と今後の課題(後編)福田悦朋氏
IDGジャパン
福田悦朋氏
1989年にIDGジャパンに入社し、週刊Computerworld編集部に配属。月刊JavaWorldを創刊し、同誌編集長を務めたのちに、月刊JavaWorldと月刊SunWorldの発行人に就任。2000年に月刊CIO Magazineを創刊し、同誌発行人に就き、現在(同誌の編集長兼発行人)に至る。