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法人のお客さま総合 > ICT Business Online > ICTトレンドゼミ > 2011年のICTトレンドを予測(前編) 2.2011年の注目はモバイル環境
2010年1月19日公開
−−2011年のICT環境において、注目すべきキーワードには何があると考えられますか。
まず「モバイル」が挙げられるでしょう。我々はすでに4〜5年前から、モバイル端末がパソコンを超えるはずだと提唱していました。そして今、ビジネスにおいてモバイルワークは増加し続けています。実際、スマートフォンがひとつあればビジネスが可能だと考えている人たちは少なくありません。
一方で、我々の日常の中に利便性の高いさまざまなモノが次々と浸透し始めています。それはGoogleであり、Amazonであり、そしてiPhoneです。その利便性に慣れ親しんだ若手が、企業に数多く雇用される時代となりました。こうした流れの中で、これまでパーソナルで使われていたモノやサービスが、これからどんどん企業内に浸透するだろうという見方をしています。つまりそれは、パーソナルとビジネスの境界がなくなることを意味します。
こうしたことを踏まえて、次のキーワードとして挙げたいのが「スマートフォン」です。現状、セキュリティ面などにおいて課題はありますが、それを上回る魅力がスマートフォンには備わっています。メール、写真、地図情報、センサーなどの機能を有効に活用すれば、ビジネスの速度も上がるため、ワークスタイルに変革をもたらすでしょう。たとえばAR(拡張現実。ディスプレイを通して見える対象物に、関連する文字や画像、映像などを重ね合わせて表示する)の技術を使えば、修理部品の在庫確認が行えるといった時代に突入しています。
スマートフォンの利便性をうまく持ち込めば、企業の生産性が上がることは誰もが気がついています。確かにセキュリティの問題はありますが、押し寄せる変化の波を止めることはできないでしょう。したがって企業は、これまで主にパソコンを対象に提供してきたサービスをさまざまなデバイスに対応させると同時に、使い勝手のよいユーザーインターフェースを作ることに注力すべきです。そしてその上で、セキュリティをどう担保するかが重要になります。
今後は、社内セキュリティ制約などから導入に二の足を踏む企業もある一方で、この新たなデバイスがもたらす価値を見極めて大胆な導入に踏み切り、圧倒的な効率性を獲得する企業も増えるでしょう。