契約を見直してインターネット回線の費用を削減!

契約を見直してインターネット回線の費用を削減!

目次

インターネット接続回線費用の無駄を認識する

業務にインターネットはもはや不可欠。しかし開通後は、最初に契約したインターネット接続回線が問題なく使えているので、特に見直しは行わずにいる企業も少なくないでしょう。ですが、実は必要以上のスペックを持つ回線プランや使わない固定IPアドレス、特定アプケーション専用の回線などを契約していて、無駄なコストを支払っているといった可能性もあるため注意が必要です。

インターネット接続回線費用を見直す上で、おさえておくべき点がいくつかあります。ただやみくもに料金が安いサービスを利用するのは、いわゆる「安かろう悪かろう」になってしまう可能性があります。たとえば、契約するプランを安いものに切り替えて帯域を狭くした結果、輻輳が発生してネットワーク遅延が頻繁に起こるようになれば、業務に支障が出てしまいます。少しのコストを抑えるために、業務遂行に悪影響が出てしまうのでは本末転倒です。料金を安くするために見直す際は、まずはプランの内訳にも注目し、どのような要因が費用を左右するかを知りましょう。

インターネット接続回線の費用を左右する要因はいくつかありますが、その中でもポイントとなるのは帯域幅です。個人向けと同様、企業向けのインターネット接続回線も広帯域化が進んでおり、サービスによっては100Gbpsのメニューも提供されています。当然、利用する従業員数が多い、あるいはインターネットの利用頻度が高ければ、快適に利用するために広帯域の回線を利用すべきです。
しかし多くのインターネット接続回線の料金は月額固定制となっているため、必要以上に広帯域の回線を利用していると、コストの無駄が膨れあがります。

こうした無駄なコストを抑える上でポイントとなるのは、インターネット利用状況の適切な把握ですが、実際に調査するのは容易ではありません。また時期によってインターネットの利用状況が変動する場合も多く、自社にとって適切な帯域幅を選択するのは難しいのが実情です。そこでどうすれば自社のインターネット帯域を把握できるのか、次にその方法をご紹介します。

⾃社のインターネットの帯域利⽤状況を把握する⽅法

自社のインターネットの帯域利用状況を正確に知るためには、トラフィックの内訳を把握する必要があります。具体的には、アプリケーションごとの通信量や、IPアドレスごとの通信量の内訳を確認します。

ツールでネットワークトラフィックを可視化

ネットワークのトラフィックの内訳を把握するためは、専用のツールを活用するのがおすすめです。ツールを使うと、さまざまな情報を可視化できます。たとえば、各アプリケーションの負荷を一目で把握することや、問題がある通信を特定することが可能になります。

ただ、無料で使えるSNMPマネージャーで通信量を監視する場合は、内訳までは可視化できないことがほとんどです。そのためNetFlow、sFlow、IPFIX、J-Flowなどに対応したフローコレクターの導入が必要となります。

NTT Comが提供するトラフィック可視化ツール「AppMaster」

トラフィックの可視化を行う上で最適なツールとして、NTT Comでは「AppMaster」を提供しています。本サービスでは可視化だけでなく、分析、最適化、リソースの有効活用などのコンサルティングを通じて、ネットワークの課題をPDCAで恒常的に解決します。

自社で必要な帯域が把握できれば、次のステップは現在の回線契約の見直しです。

可視化コンサルティング→分析コンサルティング→最適化ソリューション→お客様ニーズ→可視化コンサルティング

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回線の重複や契約時期の確認

インターネット接続回線費用を抑える際に覚えておきたいのは、回線の二重契約や不必要なプランを契約していないか、という点です。また、契約時期もあわせて確認しましょう。光回線でも契約時期がかなり前の場合には、契約速度が低い上限のままになっていることがあります。しかし、多少の手数料・工事費はかかったとしても同等のランニングコストで上位プランに変更できる方法もあるため、状況にみあった最適なプランを定期的に検討してみてはいかがでしょうか。

回線の契約が重複しやすいシーン

では実際には、どのような状況で回線の二重契約が発生してしまうのでしょうか。従業員数の増加、Web会議などの導入に伴い、従来の契約では帯域不足となるため、回線契約を増加した場合や、光回線を乗り換えるにあたって、以前のプロバイダー(インターネット接続サービス提供事業者)との契約を解消せず二重に契約をしてしまうケースがあります。また、オフィス・事業所の移転によって回線の使用場所が変わったときにも、以前のオフィスでの契約を解約しないまま、二重契約の状態が続いてしまうことがあります。近年では本社のサーバ環境をクラウド上に構築・移行したために、拠点間接続が不要となり、本社と拠点間の接続につかっていた固定IPアドレスを使わなくなるケースもあるかもしれません。

契約時期と契約内容の確認方法

自社が契約しているプロバイダーを確認する方法としては、契約書類もしくは契約後に届いたID・パスワードなどを通知するための書類、契約内容を確認するためのメールなどを参考に調べるのが一般的です。ただし、システム導入業者やネットワーク構築業者が導入を代行している場合には、まず導入業者に問い合わせてみることです。

見直す内容としては、回線の上限速度、回線数、サポート内容、固定IPアドレス数、帯域幅、帯域保証、回線の冗長化、SLA(Service Level Agreement)、セキュリティ対策(WAF、UTM、アンチウイルス)、インターネット回線以外のセキュアな閉域網のサービスが検討材料となります。

回線の上限速度
回線数
サポート内容
固定IPアドレス数
帯域幅
帯域保証
回線の冗長化
SLA(Service Level Agreement)
セキュリティ対策(WAF、UTM、アンチウイルス)
インターネット回線以外のセキュアな閉域網

検討したい従量課金制と上限変動制

インターネット接続回線費用を見直すときに検討したいのが、従量課金制の料金プランを提供しているインターネット接続回線サービスの利用です。利用量に応じて料金が決まるサービスであれば、インターネットの利用状況を適切に把握できない、あるいは利用状況が月によって大きく変動するといった場合でも、コストの無駄を省けます。

従量課金制が選べるサービスとしては、NTTPCコミュニケーションズの「InfoSphere」があります。このサービスにはさまざまなサービスプランがありますが、そのうちの1つである「IP-BB」には、料金が一定の「固定制」のほか、利用状況に応じて料金を支払う「従量制」、そして昼間と夜間で帯域幅が変動する「上限変動制」の3つの料金タイプが用意されています。

従量制は5分間隔で計測したトラフィック量を元に料金を算出するというもので、しかもピークから5%のトラフィックは非課金対象となります。これにより、コストの無駄を削減できるだけでなく、突発的なトラフィック増加があっても、それが5%以内に収まれば負担する必要がないことも大きなメリットです。

夜間ほとんどインターネットを利用しないのであれば、上限変動制もおすすめです。こちらは昼間と夜間で確保される帯域が変動するというサービスプランであり、昼間は帯域を確保して快適に利用できるようにしつつ、夜間の帯域を絞ることにより低価格でサービスを提供しています。企業はもちろん、夜間はほとんど人がいなくなる教育機関などでも検討する価値があるのではないでしょうか。

またNTT Comでは、Windows Updateによるトラフィック増加に頭を悩ませる企業向けに、通常の業務利用トラフィックとWindows Updateのトラフィックを分離できる OCN光IPoEワイドプランなどの提供も行っています。セキュアで広帯域なバックボーンを持つサービスのため、消費者向け回線の帯域逼迫に悩む企業におすすめします。

まとめ

Point1.自社の帯域利用状況を把握して適切なサービスプランを選択

  • 帯域に余剰がある場合、帯域を狭くしてコスト削減
  • 帯域が足りておらずネット遅延が発生している場合、帯域幅の大きなサービスプランに切り替え

Point2.回線の重複や契約時期を確認して無駄を削減

  • 移転などのタイミングで解約し忘れているサービスはないかを確認して整理
  • 回線数や固定IPアドレス数など、必要な数以上に契約している場合は削減
  • 契約から長期間経過している場合、同じランニングコストのまま上位プランに切り替えられないかを確認

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