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法人のお客さま総合 > ICT Business Online > ICT用語ガイド > GUIDE 068 DaaS(Desktop as a Service) 社外での安全な作業環境として利用できるDaaS
2012年2月15日公開
クラウド・コンピューティングの考え方が広まったことにより、現在さまざまなサービスがネットワークを介して利用できるようになりました。こうしたサービスの1つに「DaaS(Desktop as a Service)」が挙げられます。ここでは、このDaaSについて詳しく解説していきます。
クライアントPC管理の効率化や、社外で利用できるICT環境の構築といった目的で、多くの企業で導入が進みつつあるソリューションが「DaaS(Desktop as a Service)」です。これはサーバー上で実行されているデスクトップ環境(OS)をネットワーク経由で提供するサービスであり、ユーザーは手元のパソコンなどを利用して接続します。
DaaSを利用するメリットのひとつとしては、各従業員が利用するデスクトップ環境をサーバー上で一括管理できることが挙げられるでしょう。たとえば保存されたファイルや送受信されるメールのウイルスチェックをサーバー側で実施することにより、今までのようにウイルス対策ソフトの利用状況をクライアントPCごとに個別にチェックするといった手間が省けます。
また、社外での作業環境として利用できることも、DaaSの大きな利点です。一時期、外出先に持ち出したノートPCの紛失・盗難による情報漏えいが大きな問題となりました。しかしDaaSを利用すればノートPCにデータを保存することなく作業を進められるため、盗難・紛失といった事態が発生しても情報が漏えいする心配はありません。もちろん在宅勤務のための環境としても利用可能で、災害が発生した場合でもオフィスに出社することなく業務を進めることができます。
モバイル回線の高速化により、スマートフォンやタブレット端末からも快適にクラウド上のデスクトップ環境にアクセスして作業することも可能になっています。
DaaSとして提供されているデスクトップ環境にスマートフォンやタブレット端末からアクセスするメリットとして、ノートPCに比べて持ち運びの負担が少ないこと、また場所を問わずに利用できるといったことが挙げられます。スマートフォン/タブレット端末であれば、机や椅子がない場所でも手軽に取り出して利用できるため、たとえば移動中でも作成した資料を修正したり、確認することも可能です。
従来使っていたパソコン用のアプリケーションを、スマートフォンやタブレット端末でそのまま利用できることも大きなポイントです。現状では、スマートフォン/タブレット端末向けのビジネスアプリケーションは整備されているとは言い難い状況であり、単体でパソコンと同様の作業環境を整えることは容易ではありません。しかしDaaSを組み合わせれば、パソコンと同じ環境を構築することができるわけです。
最近話題になることが多いBYOD(Bring Your Own Device)との相性の良さも見逃せません。BYODは従業員が個人で所有しているパソコンやスマートフォン、タブレット端末を業務に使うことで、普段から使い慣れたデバイスで作業することが可能になります。また業務でスマートフォンを利用するといった場合、個人のものを利用することができれば、複数台のスマートフォンを持ち歩かずに済みます。
ただ、このBYODを実際に適用する際には、個人のデバイスをどのように管理するのかが問題となります。たとえばパソコンの利用状況を把握できる管理ツールを個人所有のパソコンにインストールした場合、プライバシーの問題にも発展しかねません。
しかしDaaSを活用し、業務で個人所有のデバイスを利用する場合には「クラウド上のデスクトップ環境」を、私用で使う場合には「そのデバイス本来のデスクトップ環境」と使い分けることで、従業員のプライバシーに配慮しつつBYODを適用することが可能になります。また個人所有のパソコンがウイルスに感染しても、その影響が業務環境には及ばないといったセキュリティ上のメリットもあります。
このようにDaaSには、ユーザーと管理者の双方にさまざまなメリットをもたらします。