[ Close ]
Links to NTT Communications subsidiary website.
法人のお客さま総合 > ICT Business Online > ICT用語ガイド > GUIDE 057 HTML5 標準化によってさまざまなメリットをもたらすHTML5
2011年3月16日公開
−−Web上でのリッチクライアント開発というと、プラグインの形でWebブラウザを拡張するという手法が広まっています。それに対し、HTML5にはどういったアドバンテージがあるのでしょうか。
小松最終的なゴールという部分で言えば、特定ベンダーに依存していない標準的な形で、リッチクライアントを開発できる環境が整えられるということが一番重要ではないかと考えています。
確かにデバイスを限定した形で考えれば、特定ベンダーのプラグインが便利な場面というのは少なくありません。マイクロソフトからはSilverlight、アドビからはFlashといったプラグインが提供されており、これらを利用することでリッチなアプリケーションを開発できます。
ただ、現在はスマートフォンやタブレット端末、あるいはゲーム機などさまざまなデバイスにWebブラウザが搭載されています。テレビなどにも搭載が進んでいくでしょう。こうしたマルチデバイス環境の中で、より統合された形でいつでもどこでも使えるサービスを提供するということを考えた時、やはり特定ベンダーに依存しない標準化された技術で実現できることは大きなメリットではないでしょうか。
−−Webアプリケーションの開発者にとって、HTML5を利用するメリットは何でしょうか。
小松まず、従来のHTMLでは実現困難なサービスを開発できることが大きいと考えています。たとえばWebサーバーと頻繁に通信して表示する内容を書き換えるなどといった凝ったWebアプリケーションを開発する際、実装面でかなり無理を強いられたり、そもそも仕様上実現できなかったりといったことがあります。
その課題に対応するため、これまではプラグインが利用されてきましたが、そうするとHTMLとプラグインで使うプログラムの2つの言語を使って開発しなければなりません。当然エンジニアは2つの言語の違いを意識する必要があるほか、問題が発生した時の対応も煩雑になります。しかし機能強化されたHTML5であれば、プラグインを使わずに開発できる可能性が高まるため、利用する言語も1つで済むということになります。これはエンジニアにとってメリットではないでしょうか。
さらにネットワークの観点から言うと、現状のWeb技術はネットワークやサーバーリソースの浪費が激しいという問題があります。具体的にはWebサーバーとWebブラウザ間で頻繁に通信を繰り返したり、あるいはやり取りの中に無駄なメッセージが付加されていたりといったことが挙げられます。これらの無駄は最終的にコストとして跳ね返るため、ビジネスにも影響を与えます。こうした課題はHTML5の枠組みの中で改善される動きがあり、より低コストでサービスを提供できるようになる可能性があります。