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ICT用語ガイド

GUIDE 043 ライブマイグレーション 現状の弱点。それは共有ストレージの信頼性

2010年01月20日公開

パート1 ライブマイグレーションが示す可能性

現状の弱点。それは共有ストレージの信頼性

こうして見ていくと「いいことづくめ」のように感じるライブマイグレーションですが、懸念されている課題もあります。

従来の物理マシンが抱えていた信頼性やセキュリティに関する不安は、バーチャルマシン化することでトラブルを最小限度に食い止めることが可能になります。ライブマイグレーションをうまく駆使することで、エンドユーザーに負担をかけることなく「問題を抱えたバーチャルマシン」を保守できるからです。しかし、もしもこれらバーチャルマシンが共有しているストレージ部分に問題が生じた場合、今度は「すべてのバーチャルマシン」に影響を与えてしまう危険性が出てくることになります。

つまり、仮想化技術を導入したシステムでは「いかに信頼性の高い共有ストレージを構築できるか」が課題となってくるのです。また、当然のことながらシステムを管理する担当者には、仮想化技術に関する知識やスキルが求められるようになってきます。

そこで「信頼性の高い共有ストレージと、優秀な管理者が不可欠」というのであれば、それをクラウド上のサービスとして利用できないのか?……そう考える人は少なくないでしょう。そして事実、この発想から生まれた新しいサービスが注目と期待を集め始めているのです。

武藤先生が語る今月の注目ポイント/ライブマイグレーションはビジネスを変える

セキュリティ、ニューラルコンピューティング研究の第一人者。 1983年より南フロリダ大学や南カロライナ大学助教授、ケースウエスタンリザーブ大学准教授を歴任。 日本で最初にインターネットを本格的に紹介したことでも有名。 ICT用語ガイドのアドバイザーを務めていただいております。

用語解説

「マルチコアCPU+大容量メモリ+信頼性に優れた共有ストレージ」というハードウエア環境を備え、その上でハイパーバイザーとしてVMWare、KVMなどのバーチャル化(仮想化)ソフトウエアを起動する。今後はこうしたICT環境を整えていく企業が増えていくでしょう。バーチャルマシンの特徴を活かしていけば、サービスのアベイラビリティやスケーラビリティ、リライアビリティなどなどが向上できるというメリットが生まれます。しかもメンテナンスのためのコストや手間も削減可能です。インターネットを活用したビジネス展開は今後ますます拡大し、そうした局面ではサービス稼働率が飛躍的に向上します。またMTBF※(平均故障間隔)を短縮できる可能性もあります。近い将来、バーチャル化技術が多様な角度から活用され、システムのあり方や、ビジネスの展開にいたるまで変化をもたらしていくのは間違いありません。

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