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法人のお客さま総合 > ICT Business Online > ICT用語ガイド > GUIDE 031 クラウド・コンピューティング
パート2 【インタビュー】「Setten」に見るクラウド・コンピューティングの可能性


NTTコミュニケーションズでは、クラウド・コンピューティングの取り組みとしてSetten(セッテン)を推進しています。 そこでIAC(先端IPアーキテクチャセンタ)の担当者にお話を聞きました。
NTTで取り組んでいる「Setten」を簡単に説明すると、どういうものなのでしょうか?
川淵 「あらゆるものやサービスをネットワークでつなぐ。 これを徹底したユーザー視点で安全・安心にサポートする」というのがSettenのコンセプトです。 つまりはNTTグループが持つ力を総結集させて提供する総合サービス。 その開発コードがSettenです。
システムも、ソフトウエアも、ハードウエアも、ネットワークも、現代はあらゆる「ハコと線」が出そろっています。 しかしユーザーの皆さんにとって重要なのは、それらによって「何ができるか」です。 ですから「ハコと線」を「どうつなぐか」がICT企業には求められています。 NTTコミュニケーションズのIAC(Innovative IP Architecture Center)には各種の技術プロジェクトがありますが、これらで開発した先端の「つなぐ技術」によって、NTTならではのクラウド・コンピューティングを実現しようというものです。
現在、特に注力している取り組みには、どのようなものがあるのでしょう?
川淵 同時進行でさまざまな可能性を探っていますが、具体化しつつある取り組みがWeb OSをコアに据えた法人ユーザー向けサービスです。 企業が保有する膨大なデータの中から、必要なものを"いつでも"、"どこでも"、"あらゆる端末で"、"安全・便利に"利用できる環境の構築を行うものです。 これまでもシンクライアントの構築によって、同様のサービスは提供されてきましたが、SettenのWeb OS利用によるクラウド・コンピューティングならば、それらよりも低コストで、100倍以上の処理能力を発揮できるのです。
「Web OSがクラウド・コンピューティングではUI(ユーザーインターフェイスの略)プラットフォームになる」との声が聞こえてきていますが、あらためてその特性について教えてください
川淵 クラウド・コンピューティングではサーバー側で処理したものをクライアント側が手軽に使えるのが利点です。 そのときにエンドユーザーが操作するUIが必要となるわけですが、その総称がWeb OSです。 いわゆるOSと違い、自ら処理をするわけではないので、基本はブラウザのようなもの。 ただし、OSのように多様な機能を操作するプラットフォームになりますから、操作性や安全性が問われてきます。
いずれにせよ、これからはクラウド・コンピューティング時代の幕開けになることに間違いはないので、今後しばらくは各社によるWeb OSのスタンダード獲得競争が展開されると思われます。 もちろん私たちもその競争の中に入るわけですが、特に重視しているのは安心や安全です。 なぜならNTTがクラウド・コンピューティングに取り組むことの意味、お客様が私たちに特に期待する部分が、そこにあると考えているからです。
最新技術を用いた最新の概念がクラウド・コンピューティングですから、お客様が導入するにあたってはさまざまな不安がついてまわるのは必至です。 そこで、先に申し上げた法人向けのサービスについても、2009年1月からトライアルを開始する予定です。 十分に安心して使えることを実体験していただく。 Web OSに限らず、クラウド・コンピューティングでは、こうした対応の重要性が増えるはずです。
クラウド・コンピューティングが企業に浸透すると、直接の担当者である情報システム部などの社員が、「大きな影響を受けるのでは…」という懸念もありますが、その点については、どう考えていますか?
小室 企業の情報システム担当者の役割は大きく変わるでしょう。 従来のように社内のサーバーで処理を行っていれば、情報システム担当者は細かなトラブル対応に追われます。 情報システム担当者は、企業経営の先をにらんで、最新技術の導入やICT投資の戦略策定なども担う立場であるはずなのに、ヘルプデスク的業務に追われて、本来の業務に手がつけられないという問題を抱えているところも多いはずです。 ところが、クラウド・コンピューティングになれば、そうした業務の多くを私たちが担います。 よって、情報システム担当者は本来の重要なICT課題への取り組みを、今まで以上にできるようになる。 そう考えていただけると、私たちも大いにやりがいを感じますね。 だからこそ、トラブル時などの対応を含めた、安心や安全を私たちは重視しています。
クラウド・コンピューティングは、あくまで法人向け中心の展開になるのでしょうか?
小室 いいえ、そうではありません。 Google、Yahoo!といった個人ユーザーに強い企業もクラウド・コンピューティング、Web OSへの取り組みを始めています。 ICTのさまざまな企業が、今後は法人、個人双方への対応をしていくでしょう。 当社の「Setten」もホームゲートウェイを通じた一般ユーザーのICT利用など、さまざまな取り組みを用意しています。 最初に申し上げた通り、世の中にあるすべての「ハコと線」をつなぐのがクラウド・コンピューティングですし、だからこそNTTにしかできないサービスがたくさんあるはずだと考えているのです。
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